傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

10月の遠出話(6)

2008年11月04日 | 在宅ホスピス
(写真:連休中に山をトレッキングしました)



とうとう11月になってしまいましたね。

10月の遠出話、最後です。

行き先は、岡山と東京。岡山は遠出というほどでもないですが。

両方とも滞在時間2、3時間で帰らなければならず、ただ一つの仕事をしに行っただけでした。


話は変わりますが…二つの滞在地で感じたこと。

腎臓の機能が働かなくなれば体内に毒素が溜まって死んでしまいますから、透析をします。

今の日本で大人が透析をすると言えば血液透析をすることが圧倒的に多いのが現状です。

96%の人は週に3日血液透析をするため医療機関に行かなければなりません。

透析は他に腹膜透析という方法があります。

腹腔内に透析液を入れ、血液内の老廃物や余分な水分を排出しようというもの。


実は、高齢者には腹膜透析ができる人がいて、腹膜透析をするとメリットも大きいらしいのです。

体への負担が少ない、食事制限がゆるいこと(血液透析に比べて)、医療機関へ行く回数が減ること(月1~2回)、自分で管理するのでお任せ医療にならず自立していること(在宅医療が可能)。

だから旅行だって自分で管理しながら行くことができます。

残念ながら腹膜透析が適応にならない人もいらっしゃいますが。

腹膜透析をしている人の割合は、透析をしている全体のわずか4%。


もっと普及したいものです。