傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

乳がん体験記

2008年03月17日 | 医療関連
先日市民がんセミナーでご講演いただいた
漫画家の
 さかいひろこ さん

自分の乳がんの体験記をまんがにして発表されています。


おっぱいがたいへん!!―まんが 乳がん治療日記


本にサインをいただきました♪

久しぶりにまんがを読みました。
さかいさんの小さな心の動きがよくわかります。

ちょっとした些細なことで、患者さんはいろいろと感じるのだなぁと気付きがあります。

明るいタッチで描かれていて、こういう本が広まればがんへの特別視が減り、患者さんにとって過ごしやすい世の中になるのであろうと思いました。



まんがの中でとても印象に残る言葉がありました。

「私は乳がんのまんがを描くために、乳がんになったのではなかろうか?」

   セミナーのあとの懇親会でさかいさんと立ち話をしていた時、さかいさんはこんなことを言っていました。

「乳がんになっていろんな体験をし、たくさんの良い出会いがありました。
乳がんになってありがとう、という気持ちです」

その時はなんとなくわかったような、でも本当なのだろうか、と思いましたが、
この文章を読んで合点しました。

そしてさかいさんの歩んでこられた道のりを思い、

そしてそのような気持ちなられた経緯を想像すると、

感動で涙がでてきました。

素敵な生き方だなぁ、と。

ライフワークを見つけられたのですよね。


これは患者さんだけでなく医療関係者にも勧めたい1冊です。