傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

痛みをとってください

2008年03月15日 | 緩和ケア
先日、ある方から相談がありました。
進行がんの親が痛みに苦しんでいると。

聞くと、ロキソニンという鎮痛薬を出されていて、それ以外痛みに対しては何もされてないのだとか。

その時はいろいろと話を聞いて、じゃこんな風にお医者さんに話してみては?

と伝えました。その方はそれで勇気がでたらしく、次の日思い切って医師に言ったのです。。。


後日談ですが、驚いたことがありました。

痛みがコントロールできず苦しんでいることを医師に言うと

「これ以上痛みに対する対策はありません!」

ときっぱり言い放ったというのです。

ロキソニンだけですよ、痛みに対しての対策が、なのにそんなことを言うなんて。

仰天しました。その病院はがん治療の積極的な治療をする、がん診療連携拠点病院。

誰もが知る有名な病院です。

先進医療にも積極的です。

でも患者さんの痛みに対する意識はこんな程度なのです。


このままほうっておくわけにはいきませんね。

今もたくさんの患者さんが苦しんでいるはずです。

胸が痛みます。