ステージにギターを抱えたJason Falknerが立っている。。
それはずっと長い間待ちこがれていた光景でした。それなのにやっぱり今のこの状況は夢なんじゃないかと、本人を目の前にして、なお疑うという往生際の悪さ。まぁそれくらい夢にまで見た状況に僕は今いるんだなと思いました。。
で、せっかくそのギターを持った姿に感動してたのに、すぐにギターを降ろして隣に置いてあったエレピ(キーボード)に座る。そうです。記念すべき1曲目「This Time」はJasonはエレピを弾く予定だったようで、メンバーに言われて気付いたのか慌てて準備し直していました。人が良さそうなのは天然のせいかもしれません。。
しかしさすがは我らがJason Falkner。オープニング・ナンバー "This Time" のイントロが始まった瞬間、一気に観客を自分の世界へ引き込んでいく。当然ながらそれだけのチカラがJasonの曲と演奏にはある訳です。。
新作の冒頭も飾るこの曲は、ライブの幕開けにもふさわしく曲の後半へ向けて徐々に盛り上がっていく曲。軽快なリズムも観客を乗らすにはピッタリ。確かにツアー初日という事もあってバンドは最初から完璧ではありませんでしたが、そこは本国でライブを積み重ねてきてるだけあって2~3曲もすればすぐに一体となった演奏が繰り出されていました。。
ホントにこのバンドは仲が良さそう。演奏中も顔を見合わせては笑顔でアイコンタクトを取っていて、観ているこっちまで笑顔になってしまうほど。仲の良さがそのままサウンドに出ていました。その雰囲気は会場全体を包み込むほどで、やっぱり世界を股にかけて活躍する実力派になると、何処でライブをやってもその場を自分たちの空気に変えてしまえるんだなと実感しました。。
この後も新作からの曲が大半を占める選曲。個人的には新作の出来は非常に良いと思っていたので十二分に楽しむ事が出来ました。ライブ映えする曲がほとんどだし、仮に深読みするとしたら、過去の曲に頼らず今の自分に自信があるという風に見えたりも。。
彼の作り出すほとんどの曲に言える事ですが、独特のメロディー、独特のコード進行、独特のアレンジは一癖も二癖もあるものばかりで、1曲の中に詰め込まれている要素って言うのはかなり多いです。それゆえ中毒者のようなコアなファン(僕も含む)も多く、1stや2ndからの曲をもっとやって欲しいと願っていた人も多かったはず。。
ちなみに1stからは "Miss Understanding" を、2ndからは "Holiday" と "Honey" 、" Goodnight Sweet Night" を、'04年発売のEPからは "The Neighbor" と "They Put Her In The Movies" を演奏。その他は "もう1曲" を除いて全て新作からでした。その "もう1曲" とは。。
アンコール1発目。Jasonが1人で出てきての弾き語り。「すっごく昔にJellyfishというバンドをやってたんだ」と話すとすぐにイントロが鳴り響く。演奏曲はJellyfish "The Man I Used To Be" 。。
昔からJasonのインタビューでは当然ながら元メンバーなだけに事あるごとにJellyfishの名前が挙がり、ごく最近のインタビューでも「あまり良い思い出ではない」と言ったような趣旨の発言をしていました。それだけに絶対にJellyfishの曲をやる事は無いだろうと思い込んでいたところでのこの選曲。昨年のRoger Joseph Manning Jr.のライブでの "The King Is Half-Undressed" といい、近頃、Jellyfishファンは狂喜乱舞に忙しいです。JasonもRogerもファンのことを想ってやってくれたんでしょうね。いい人達だ。。
そしてバンドメンバーも加わって最後の怒濤の演奏が繰り広げられる。このまま終わらなければ良いのにと本気で思いました。。
イベントという事もあってかアンコールは1回だけ。鳴り止まない拍手と歓声にレーベルオーナーであるくるりの佐藤社長が登場。「このライブを企画して良かった」と涙を流して挨拶してました。本番は明日の京都音楽博覧会なのに、感動するのが早い。。
終演後30分もしないうちに早くもJasonが客席に現れて一気にサイン&写真撮影会が始まる。その時も終始笑顔で1人1人に丁寧に接していた姿が非常に印象深かったです。もちろん、ここぞとばかりに僕も並んで順番待ち。CDにサインをもらい写真もお願いしたら「OK!」と肩を組んでくれました。すぐ後ろに並んでいた人に写真撮影をお願いし、後で僕もその人の撮影をする。その人もスゴくファンだったらしく感動のあまり「サンキューサンキュー」とひたすらJasonに連呼していました。舞い上がっちゃったんでしょうね。でもその気持ちスゴく分かります。もう少しその場で余韻に浸りたかったんですが、さすがに終電もあるし明日は京都音楽博覧会もあるので後ろ髪を引かれつつその場を後にしました。。
とにかく強烈に印象に残っているのは、演奏中もそうでないときも終始笑顔を見せていたJasonの姿。そして照明に照らされたステージ上での姿は今も目に焼き付いています。そんな初来日公演でした。。
2007/09/22 @ 京都磔磔 セットリスト
01. This Time (3rd : I'm OK... You're OK)
02. NYC (3rd : I'm OK... You're OK)
03. The Neighbor (Ep : Bliss Descending)
04. Stephanie Tells Me (3rd : I'm OK... You're OK)
05. They Put Her In The Movies (Ep : Bliss Descending)
06. Runaway (3rd : I'm OK... You're OK)
07. This Life Of Mine (3rd : I'm OK... You're OK)
08. Komplicated Man (3rd : I'm OK... You're OK)
09. The Knew (3rd : I'm OK... You're OK)
10. Holiday (2nd : Can You Still Feel?)
11. I Don't Mind (3rd : I'm OK... You're OK)
12. Honey (2nd : Can You Still Feel?)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
13. The Man I Used To Be (Jellyfish 1st : Bellybutton)
14. Goodnight Sweet Night (2nd : Can You Still Feel?)
15. Miss Understanding (1st : Author Unknown)
Thanks to Melody san(Author Unknown)
<京都音楽博覧会に続く>
それはずっと長い間待ちこがれていた光景でした。それなのにやっぱり今のこの状況は夢なんじゃないかと、本人を目の前にして、なお疑うという往生際の悪さ。まぁそれくらい夢にまで見た状況に僕は今いるんだなと思いました。。
で、せっかくそのギターを持った姿に感動してたのに、すぐにギターを降ろして隣に置いてあったエレピ(キーボード)に座る。そうです。記念すべき1曲目「This Time」はJasonはエレピを弾く予定だったようで、メンバーに言われて気付いたのか慌てて準備し直していました。人が良さそうなのは天然のせいかもしれません。。
しかしさすがは我らがJason Falkner。オープニング・ナンバー "This Time" のイントロが始まった瞬間、一気に観客を自分の世界へ引き込んでいく。当然ながらそれだけのチカラがJasonの曲と演奏にはある訳です。。
新作の冒頭も飾るこの曲は、ライブの幕開けにもふさわしく曲の後半へ向けて徐々に盛り上がっていく曲。軽快なリズムも観客を乗らすにはピッタリ。確かにツアー初日という事もあってバンドは最初から完璧ではありませんでしたが、そこは本国でライブを積み重ねてきてるだけあって2~3曲もすればすぐに一体となった演奏が繰り出されていました。。
ホントにこのバンドは仲が良さそう。演奏中も顔を見合わせては笑顔でアイコンタクトを取っていて、観ているこっちまで笑顔になってしまうほど。仲の良さがそのままサウンドに出ていました。その雰囲気は会場全体を包み込むほどで、やっぱり世界を股にかけて活躍する実力派になると、何処でライブをやってもその場を自分たちの空気に変えてしまえるんだなと実感しました。。
この後も新作からの曲が大半を占める選曲。個人的には新作の出来は非常に良いと思っていたので十二分に楽しむ事が出来ました。ライブ映えする曲がほとんどだし、仮に深読みするとしたら、過去の曲に頼らず今の自分に自信があるという風に見えたりも。。
彼の作り出すほとんどの曲に言える事ですが、独特のメロディー、独特のコード進行、独特のアレンジは一癖も二癖もあるものばかりで、1曲の中に詰め込まれている要素って言うのはかなり多いです。それゆえ中毒者のようなコアなファン(僕も含む)も多く、1stや2ndからの曲をもっとやって欲しいと願っていた人も多かったはず。。
ちなみに1stからは "Miss Understanding" を、2ndからは "Holiday" と "Honey" 、" Goodnight Sweet Night" を、'04年発売のEPからは "The Neighbor" と "They Put Her In The Movies" を演奏。その他は "もう1曲" を除いて全て新作からでした。その "もう1曲" とは。。
アンコール1発目。Jasonが1人で出てきての弾き語り。「すっごく昔にJellyfishというバンドをやってたんだ」と話すとすぐにイントロが鳴り響く。演奏曲はJellyfish "The Man I Used To Be" 。。
昔からJasonのインタビューでは当然ながら元メンバーなだけに事あるごとにJellyfishの名前が挙がり、ごく最近のインタビューでも「あまり良い思い出ではない」と言ったような趣旨の発言をしていました。それだけに絶対にJellyfishの曲をやる事は無いだろうと思い込んでいたところでのこの選曲。昨年のRoger Joseph Manning Jr.のライブでの "The King Is Half-Undressed" といい、近頃、Jellyfishファンは狂喜乱舞に忙しいです。JasonもRogerもファンのことを想ってやってくれたんでしょうね。いい人達だ。。
そしてバンドメンバーも加わって最後の怒濤の演奏が繰り広げられる。このまま終わらなければ良いのにと本気で思いました。。
イベントという事もあってかアンコールは1回だけ。鳴り止まない拍手と歓声にレーベルオーナーであるくるりの佐藤社長が登場。「このライブを企画して良かった」と涙を流して挨拶してました。本番は明日の京都音楽博覧会なのに、感動するのが早い。。
終演後30分もしないうちに早くもJasonが客席に現れて一気にサイン&写真撮影会が始まる。その時も終始笑顔で1人1人に丁寧に接していた姿が非常に印象深かったです。もちろん、ここぞとばかりに僕も並んで順番待ち。CDにサインをもらい写真もお願いしたら「OK!」と肩を組んでくれました。すぐ後ろに並んでいた人に写真撮影をお願いし、後で僕もその人の撮影をする。その人もスゴくファンだったらしく感動のあまり「サンキューサンキュー」とひたすらJasonに連呼していました。舞い上がっちゃったんでしょうね。でもその気持ちスゴく分かります。もう少しその場で余韻に浸りたかったんですが、さすがに終電もあるし明日は京都音楽博覧会もあるので後ろ髪を引かれつつその場を後にしました。。
とにかく強烈に印象に残っているのは、演奏中もそうでないときも終始笑顔を見せていたJasonの姿。そして照明に照らされたステージ上での姿は今も目に焼き付いています。そんな初来日公演でした。。
2007/09/22 @ 京都磔磔 セットリスト
01. This Time (3rd : I'm OK... You're OK)
02. NYC (3rd : I'm OK... You're OK)
03. The Neighbor (Ep : Bliss Descending)
04. Stephanie Tells Me (3rd : I'm OK... You're OK)
05. They Put Her In The Movies (Ep : Bliss Descending)
06. Runaway (3rd : I'm OK... You're OK)
07. This Life Of Mine (3rd : I'm OK... You're OK)
08. Komplicated Man (3rd : I'm OK... You're OK)
09. The Knew (3rd : I'm OK... You're OK)
10. Holiday (2nd : Can You Still Feel?)
11. I Don't Mind (3rd : I'm OK... You're OK)
12. Honey (2nd : Can You Still Feel?)
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13. The Man I Used To Be (Jellyfish 1st : Bellybutton)
14. Goodnight Sweet Night (2nd : Can You Still Feel?)
15. Miss Understanding (1st : Author Unknown)
Thanks to Melody san(Author Unknown)
<京都音楽博覧会に続く>
ライブの雰囲気が少しでも伝わったのなら幸いです。次の来日があるのなら、その際はぜひ足を運んで下さい!あの年齢不詳の男前っぷりを観るだけでも価値があります。笑
RogerはAndyとやっと確執が解けた様なので分かるんですが、Jasonがまさかやったとは驚きです。
でも、それはそれは素晴らしいプレゼントだったと思います。
gbyさんのJasonへの愛がヒシヒシと伝わってくるレポで、Jasonの笑顔が目に浮かびます。
小さいハコならではの味わいも、輪をかけていいライヴになったんでしょうね。