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2012-06-16 | others
現在は更新していません。

2010年オーストリア・アルプスの旅 7

2012-05-04 | travelog

★2010年2月28日 : ザルツブルク

カピテル広場 [Kapitelplatz] から見上げた、ホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg] へと向かう。


広場の端に、城まで行くケーブルカー乗り場の案内標識が見えた。しかし、この 「コンサート」 という日本語の目立つこと! 上に書いてある 「FESTUNGSKONZERTE」 はドイツ語で “要塞コンサート” という意味。ここで言う要塞はホーエンザルツブルク城のことで、お城でコンサートが開かれているのでその案内というわけだ。その角を曲がると、建物の隙間からケーブルカーの線路が見えた。
 

この路地に、ミヒャエル・ハイドンの住居がある。ミヒャエル・ハイドンは俗に言うハイドン(フランツ・ヨーゼフ・ハイドン)の弟で、同じく古典派の作曲家。ここザルツブルクで最期を迎えた。
 

ケーブルカーの駅FESTUNGSBAHN 

城へは歩いても行けるが、道はかなり急な坂道なので、行きはケーブルカーを使うことをおすすめ。ザルツブルクカードで一往復無料で乗れる。
いちばん後ろに乗ると、だんだん遠ざかって行く街の風景が楽しめる。 
真ん中で線路が二手に分かれていて、下りのケーブルカーとすれ違うようになっている。先に見えるのが、すれ違ったケーブルカー。
  かなり上まで来た。

ケーブルカーを降りてすぐのところから、街を見下ろす。
 
ケーブルカーの線路もかなり下に見える。 
そして、目の前には白い要塞がそびえ立つ。  
反対側からは美しいオーストリア・アルプスが望むことができる。
 
山麓に広がる街が美しい。 


★タイトル写真は、ホーエンザルツブルク城からのザルツブルクの街。

2010年オーストリア・アルプスの旅 6

2012-04-10 | travelog

何かと慌ただしい日々が続いて、久々の更新。オーストリア・アルプスの旅の続きから・・・。

★2010年2月28日 : ザルツブルク

旧市街に入り、アルター・マルクト [Alter Markt] へ。アルター・マルクトとは旧市場という意味で、ドイツ語圏の国の大抵の街に、この名前の広場がある。
 広場の真ん中にあるピラミッドのようなのは、噴水を覆っているもので、噴水の凍結を防ぐためのもの。他にも街のあちこちの噴水が、このように防護されていた。

このアルター・マルクトに、ザルツブルクに着いた日の夜に入ったCafe Tomaselli(トマゼリ)がある。
  

この辺りは広場が多く、アルター・マルクトのすぐ近くには、レジデンツ広場 [Residenzplatz] がある。ここは周囲を大司教の宮殿であるレジデンツ [Residenz]、大聖堂 [Dom] 、ザルツブルク博物館になっている新レジデンツ [Neuen Residenz] 、聖ミカエル教会 [Michaelskirche] に囲まれている。
 ザルツブルク大聖堂   聖ミカエル教会 
 このレジデンツ広場にある噴水、レジデンツの噴水 [Residenzbrunnen] は見どころのひとつなのだが、このとおり、ここも防護用の板で覆われてしまっていた。
 大聖堂とレジデンツの噴水の一部
 大聖堂とレジデンツとレジデンツの噴水

レジデンツ広場とほぼくっつくように、モーツァルト広場 [Mozartplatz] がある。その名のとおり、この広場の真ん中には、モーツァルトの像が立っている。レジデンツ広場に面している新レジデンツと聖ミカエル教会も、このモーツァルト広場に面していて、ほかにカフェやレストランがあり、ツーリスト・イフォメーションもある。
 モーツァルト広場
 モーツァルト像

モーツァルト像に向かって右側には新レジデンツ(ザルツブルク博物館)、左側の建物にはツーリスト・インフォメーションが入っている。
 
モーツァルト広場は、ユネスコ世界遺産に登録されている。 
 聖ミカエル教会。左側がレジデンツ広場側、右側がモーツァルト広場側で、その下にはザッハトルテで有名なデーメル [Demel] のカフェがある。モーツァルト広場からレジデンツ広場を見ると、左側にレジデンツの噴水と大聖堂が見える。


レジデンツ広場に戻り、大聖堂の裏を回って大聖堂の南側に出ると、巨大なカピテル広場 [Kapitelplatz] に出る。
 左側の道からカピテル広場に行ける。  大聖堂の南側

 カピテル広場にある人が乗った大きな金色の球体は、ザルツブルク財団によるアート・プロジェクト。奥に見えるのは、ザンクト・ペーター教会 [Stift St. Peter] の鐘楼。

 そしてこの広場から、ザルツブルクのシンボルとも言えるホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg] が見える。次はいよいよこの城を目指す。


★タイトル写真は、レジデンツ広場とレジデンツの噴水と新レジデンツ。

2010年オーストリア・アルプスの旅 5

2012-02-17 | travelog

★2010年2月28日 : ザルツブルク

ミラベル庭園を出て、再び新市街を散策。
三位一体教会 [Dreifaltigkeitskirche] は、このふたつの鐘楼とドームが名前の由来なのか、名前が先なのか・・・。
 
 やがて、朝の鐘の音が響いてきた。

三位一体教会を通り過ぎると、少し道が狭くなり、ドライファルティクカイツガッセ [Dreifaltigkeitsgasse] に繋がる。
その通りの入口にある建物の角に立つ彫像。  通りの看板は華やか。 

ドライファルティクカイツガッセを一旦戻り、マカルトプラッツ [Makartplatz] 沿いにあるピンクの建物へ。ここにはオーストリアの国旗が掲げられている。オーストリアでは、名所旧跡には国旗が掲げられている。


実はここ、モーツァルトが1773年から1780年まで住んでいた住居 [Mozart-Wohnhaus]。モーツァルトの姉ナンネルは結婚するまで、父レオポルトは死去するまでここに住んでいた。
           

モーツァルトの住居から少し行くと、ザルツァハ川 [Salzach] 沿いのエリーザベトカイ [Elisabethkai](kaiとはドイツ語で岸壁という意味)に出る。
 ザルツァハ川

そして、マカルト橋 [Makartsteg] を渡って旧市街へと向かった。
橋の上から見る旧市街とホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg]  


★タイトル写真は、マカルト橋からの風景。

2010年オーストリア・アルプスの旅 4

2012-01-25 | travelog

★2010年2月28日 : ザルツブルク

ザルツブルクは、他のオーストリアの街とは違って、大司教座が置かれたことで権力と富とで繁栄を極めた街。
その大司教が、愛人と子供たちのために建てたのが、新市街にあるミラベル宮殿 [Schloss Mirabel] 。この宮殿名は、後に後継者の大司教が改名して付けたもので、ミラベルとは “美しい眺め” を意味する。
宮殿は、現在市役所や図書館として使用されていて、市長公邸でもあり、マルモアザール [Marmorsaal] と呼ばれる大理石の間のみ見学ができる。
そこはモーツァルト親子も演奏したことのある大広間で、今はコンサートや結婚式に使われている。日本からでも、ここで挙げる海外結婚式の申込ができる代理店があるそうな・・・。
2階にあるホールに続く階段は、“天国の階段” と呼ばれている。マルモアザールの見学時間は限られていて、私は時間が合わず。

聖アンドラ教会 [Andräkirche] 側からライナー通り [Rainerstraße] を挟んで見るミラベル宮殿。
  ここから中に入ってみる。
中庭に出てくぐり抜けた建物を振り返ると、こんな感じ。

中庭から更に建物を抜けると、ミラベル庭園 [Mirabellgarten] に出る。
 
まだ真冬の2月だったので、木々の葉は落ちて枝だけの庭園は芝生の緑色だけだったが、花の咲く季節に来るともっと華やかで美しいのだろう。

 ミラベル庭園に出て真っ先に目に入るのが、ペガサスの泉 [Pegasusbrunnen]

この場所は、映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 に登場する。 「ドレミの歌」 を歌いながらザルツブルクの街を歩き、そのフィナーレとなったのがここミラベル庭園。
  マリア先生と子供たちが歌いながらペガサスの泉の周りを歩き、
 階段を鍵盤に見立てて、楽しそうに上がったり下がったりしたのがここ。 

               庭園からは、旧市街の丘の上にそびえるホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg] が見える。
           
手間に見えるのは、三位一体教会 [Dreifaltigkeitskirche]  

 ミラベル庭園の一角には、バロック・ミュージアム [Salzburger Barockmuseum] があり、バロック絵画や装飾の制作の過程を示すように、スケッチや下絵、彫刻の習作・模型などが展示されている。


★タイトル写真は、ミラベル庭園のペガサスの泉。

2010年オーストリア・アルプスの旅 3

2012-01-15 | travelog

★2010年2月28日 : ザルツブルク

前日は夜の街しか見てないので、この日から本格的に行動開始。まずは、ホテルの1階にあるダイニングルームで朝食。コンチネンタルスタイルなのだが、結構豪華でよりどりみどりだった。
           
 可愛いダイニングルーム
奥の丸いのが、ドイツやオーストリアの最もポピュラーなカイザーゼンメル  

朝食後、ホテルのフロントでザルツブルク・カードを購入。ザルツブルク・カードは、市内名所の入場料が全て無料、公共の交通機関が乗り放題などの特典があり、いちいちチケットを買ったりする手間が省けるし、私のようにあちこち行動する者にとっては、トラムやバスに乗り放題というのは魅力のカード。
カードの使い始めがは時間単位で、自分でカードの裏面に名前と日付・時間を記入する。24時間・48時間・72時間の3種類があり、24時間のカードを購入した。
 ザルツブルク・カードはオフ・シーズンとハイ・シーズンとでは3ユーロの差があり、オフ・シーズンのこの時は24時間用22ユーロ。

 まずは、ホテルのある新市街から散策。最初に向かったのは、ロレート教会 [Loretokirche] 。でも中には入らず外観のみ。外観はとてもシンプルだけど、モーツァルトの交響曲第35番の標題になっている “ハフナー” で知られるハフナー家の教会で、モーツァルト一家も礼拝に通ったとされる教会。ちなみに、ハフナーとはザルツブルクの大富豪の名前。
モーツァルトの管弦楽用のセレナード第7番ニ長調は、“ハフナー・セレナード” とも呼ばれていて、ハフナー家の結婚式の前夜祭のためにモーツァルトが作曲を依頼された曲で、このロレート教会の庭で初演された。
 その庭がある辺りの教会の脇の道を行くと、 このような建物の下をくぐり抜けるようになった道が見えてくる。
通り抜けると左側にザンクト・セバスティアン教会 [Sebastianskirche] があり、リンツァー・ガッセ[Linzer Gasse] に出る。
 
通りに面した扉とその装飾  
教会名が刻まれたプレートと壁面の彫刻  

教会の中へは、横の扉から入る。日曜午前のミサ中だったので、そっと覗いてすぐ去る。

ここの見どころは、教会内よりも教会裏にある墓地。そこにはモーツァルトの父レオポルトと、妻コンスタンツェが眠っている。
 墓地はコの字型の回廊に囲まれている。壁側にあるのは全部お墓。
墓地はこんな感じ。  

 そしてこれが、モーツァルトの父レオポルトと、妻コンスタンツェのお墓。

ザンクト・セバスティアン教会をあとにして、来た道を少し戻ってミラベル宮殿 [Schloss Mirabell] に向かう途中、新市街のメインストリート、ライナー通り [Rainerstraße] を挟んでミラベル宮殿の向い側にある聖アンドラ教会 [Andräkirche] に寄ってみた。しかし、ここもミサ真っ最中だったので中には入らず。
  二本の塔が特徴の教会の回りは、広い駐車場になってる。

 ライナー通りを走るトローリーバス。なんかweezer(ウィーザー)のロゴに似たペイントが!


★タイトル写真は、ザンクト・セバスティアン教会墓地の回廊。

2010年オーストリア・アルプスの旅 2

2012-01-10 | travelog

★2010年2月27日 : ザルツブルク

まだ19時を過ぎたばかりだというのに、旧市街のお店はごく一部のレストランやカフェ以外は既に閉店。比較的人は多く歩いていたが、皆ショーウィンドウのディスプレイを楽しみながら散歩している様子だ。私も、初めての街の地理を確認しながら散策。

モーツァルトクーゲルン [Mozartkugeln] と言えば、モーツァルトの絵が入った赤い紙に包まれた丸いチョコ菓子が一般的だが、実はそれらは皆模倣品で、本家本元がこちらフュルスト [Furst] のモーツァルトクーゲルン。
 
                      ↓↓こちらが模倣品↓↓
       
モーツァルトだけでなく、ドップラー効果を見出したクリスチャン・ドップラーやバッハのクーゲルンもあった。 
 
 
機内食であまりお腹は空いていなかったが、それでも何か食べようと思って出て来たのだが、開いていたのはマクドナルドくらいで、着いた初日にマックはないだろと避け、ザルツブルグで一番古いカフェCafé Tomaselli(トマゼリ)に入ってケーキを食べた。


老舗ならではの雰囲気の店内。  

ほどよい甘さのチョコレートケーキに満足したあとは、再び夜の旧市街を散歩した。

 カラヤン広場 [Karajan Platz]、奥の崖の下が馬洗い池 [Pferdeschwemme]
 コレーギエン教会 [Kollegienkirche] 
 夜の旧市街から見上げる、崖の上のホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg]

ザルツブルクの旧市街には、通り(ガッセ)と通りの間の建物にパッサージュがたくさんあり、通り抜けることができる。
 

パッサージュのショーウィンドウには、この地ならではのチロルの民族衣装がディスプレイされていた。
  

 ゴールドガッセ [Goldgasse] の入口
 ゴールドガッセにあるお店の看板

このゴールドガッセには、クリスマス・イン・ザルツブルク [Christmas in Salzburg] というお店があり、一年中クリスマスのオーナメントを中心に扱っている。
 

この卵の形をしたものもオーナメントで、本物の卵の殻に装飾したもの。  

全て木製のものだけを扱うお店のディスプレイ。チェスなどのゲーム類と、お部屋のミニチュア。
  

モーツァルトの生家と、その近くにあったCafé Mozart。  


★タイトル写真は、モーツァルトクーゲルンの老舗店Furstのウィンドウ・ディスプレイ。

2010年オーストリア・アルプスの旅 1

2012-01-06 | travelog

★2010年2月27日 : 成田~ウィーン~ザルツブルク

ハプスブルク家の歴史に関する本を読んでいる内に、神聖ローマ皇帝のマクシミリアン1世のことをもっと知りたくなり、2010年の春の旅行先は、マクシミリアンが築いた都、インスブルックに行くことにした。
それと合わせて訪れたのが、モーツァルトの生まれ故郷で映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 の舞台ザルツブルク。

 今回初めてオーストリア航空を利用。機内のシートはもちろん、CAのコスチュームはストッキングや靴まで全身真っ赤だった。感激したのが、食事の時にCAさんがバスケットに入ったパンを持って回ってくるのだが、種類がいろいろあったのと温めてあったこと。

 成田からウィーンに到着。ウィーン空港を利用するのは二度目。前に利用して気に入っていたCafé Melange(メランジェ)で、トランジットタイムを過ごす。ウィーンに来たらやっぱりこれ、店名にもなっているメランジェ(カプチーノのようなもの)。

40分ほどゆっくりして、ザルツ行きの便の搭乗口へ。 

 飛行機まではバスで移動。なんとこのバスは後ろ側にドアが開き、このままスルッと乗車。

機体には、“operated by Tyrolean” の文字が。Austrian Arrowsは、オーストリア航空グループのチロリアン航空によって運航がされている。
 

          30分ほどの短い飛行で低空飛行なので、上空からはほんのり雪化粧された山々が見渡せた。
           

周りを雄大なオーストリア・アルプスの山々に囲まれた、ザルツブルク空港に到着。  
 
空港からは、2番のバスで市街地に向かい、ホテルにチェック・イン。 

もうすっかり夜になっていたが、いつもの如く私は時差ボケに無縁なので、街へと繰り出した。
 三位一体教会 [Dreifaltigkeitskirche] 
 シュタインガッセ [Steingasse] の入口
 ユーデンガッセ [Judengasse] で見つけたお店の看板


★タイトル写真は、ザルツブルク空港 [Flughafen Salzburg]。別名ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト空港。

Happy New Year 2012!!!

2012-01-05 | others

あけましておめでとうございます。
約2ヶ月半ぶりですが、少し落ち着いたので密かに復活です。とは言っても、これまで同様そう頻繁に更新はできないのですが・・・。
手軽なTwitterではしょっちゅうつぶやいているので、興味のある方は左側をご覧ください。

ひとまず2012年の始まりは、2009年冬のUK旅行以来全然進んでいなかった旅行記に、手を付けようと思います。
そして、少し今までとスタイルを変えようと思っています。まずはこれまではカテゴリ毎に文字色を変えていましたが、これからは基本黒色に統一します。

それでは、今年もよろしくお願い致します。

永遠のロッカーBryan Adams、7年ぶりの来日 

2011-10-23 | music : favorite


Bryan Adams(ブライアン・アダムス)が、来年2月に来日する。
今、渋谷駅の山手線外回りのホームに、その来日を告知する大きなボードが掲げられているのだが、そこには “初来日から30年、7年ぶりの来日” と書いてあった。
そっかぁ、もうそんなに経つんだ・・・。白いTシャツに洗いざらしのジーンズがトレード・マークだったブライアンも、来月で52歳。そりゃあ月日は経つはずだ。
私が初めてライヴを見たのは、1988年の武道館。その後は翌年の年末カウントダウンの東京ドーム、1992年の武道館、そして2004年にロンドンに行った時のウェンブリー・アリーナ。どのライヴもカッコ良くて、一緒に歌って楽しかった思い出ばかり。
最近では、2010年のバンクーバー冬季オリンピックの開会式で歌を披露している姿を見て、健在ぶりをこの目で確認した。
今回のライヴは、大ベストヒットのオンパレードになるらしい。もちろん行く。もう今からめちゃくちゃ楽しみだ。

ブライアン・アダムスの代表曲と言えば、「Heaven」 「Summer of '69」 「Straight from the Heart」 「Run to You」 「Somebody」 「Kids Wanna Rock」 「(Everything I do) I Do It For You」 などなど、挙げるとキリがないが、イチバン好きな曲を挙げろと言われたら、迷わずコレ、「One Night Love Affair」。
もう、このイントロのギターのカッティングがたまらない!




【公演スケジュール】
2012/2/13(月) 大阪城ホール(大阪)
2012/2/14(火) 日本ガイシホール(愛知)
2012/2/15(水)16(木) 日本武道館(東京)

『あしたのパスタはアルデンテ』

2011-10-03 | cinema & drama

ネタはあれど、更新ままならず・・・。
今日は、久しぶりに劇場で観た映画のことでも。
『あしたのパスタはアルデンテ』 って、正直何てタイトルだ!と思った。原題は 『Mine Vaganti』 で、直訳すると “さまよう地雷” だが、ピンと来ない。
では何故パスタが出てきたかというと、主人公の家族がパスタ製造工場を営んでいるところから取ったのだろう。
2010年のイタリア映画で、今年のイタリア映画祭では、『アルデンテな男たち』 というタイトルだったらしい。どっちもどっちかな。
舞台は南イタリア・プーリア州の州都Lecce(レッチェ)。実は、ここではまだ旅行記にもしていないが、レッチェは去年行ってきたところ。
この目で見て感じて、過ごした街のあちこちが出てきて嬉かった。泊ったB&Bの建物まで映り、懐かしくなってまた行きたくなった。
物語は、父親が経営する老舗パスタ会社の社長に長男のアントニオが就任することになり、一族が集まる晩餐会のためにローマに行っている主人公の次男トンマーゾが帰郷するところから始まる。
トンマーゾには家族に内緒にしていたことが三つあった。ひとつ目はローマの大学で経営学を学んでいると嘘を付き、実は文学部を卒業したこと、ふたつ目は稼業を継ぐ意思がなく小説家を目指して執筆中だということ。そしてみっつ目が最大の秘密だった。

【以下ネタバレあり】
その最大の秘密とは・・・自分はゲイであるということ。そのことを、兄アントニオに明かす。
そして稼業を継ぐ意思がなく小説家になりたいトンマーゾは、兄の社長就任パーティの席で家族に自分がゲイであることを明かせば、親から勘当されて自分の好きなことができると企んでいた。
しかし、物事はそう上手くは行かず。さあ、告白するぞ!と決めたその時、アントニオが先にカミングアウトしてしまうのだった。そう、アントニオもゲイだったというわけ。勿論父親はアントニオを勘当、そしてあまりにものショックで倒れてしまう。
自分の秘密を告白するタイミングを逃してしまったトンマーゾは、当然のように工場経営を任され、ローマに戻ることもできずで恋人にも逢えない状態。
トンマーゾの未来はどうなる? 小説家になる夢は? 家族はどうなる? 老舗パスタ会社の経営は?
とまあ全部書いてしまうと面白くなくなるので、この辺にしておこう。

イタリア映画ならではの、家族愛をコミカルに描いた人間ドラマ。
ゲイの兄弟のほかにも実は糖尿病のおばあちゃん、アルコール依存症の叔母さん、婿を親に認めてもらえない長女など、家族それぞれに抱えている悩みがあり、それを笑いと涙で感動させる。王道のパターン的なところがあるが、決してダサくない。個人的にはおばあちゃんがステキで良かった。
ひとつだけ難を言うと、食卓を囲むシーンのカメラワークがずーっと回っているため、観ている方も目が回りそうになってちょっと気持ち悪くなったこと。
ローマにいるトンマーゾの恋人とその仲間達(もちろん全員ゲイ)がトンマーゾを尋ねてレッチェにやってきたところはめちゃくちゃ面白かった。
家族にはゲイであることを隠しているため、彼らもバレないようにしなければならない。その一挙一動が笑いを誘った。
予告編での 「人生いろいろあるけれど、家族だからいつか分かり合える。今日がだめでもあしたになれば・・・」 という言葉がドンピシャの作品で、温かい気持ちになった。


★現在、シネスイッチ銀座で上映中。おすすめ!
★公式サイトはこちら



ブログタイトルのこと

2011-08-28 | others


このブログを始めた2005年に一度説明したのだが、このブログタイトル “without A trace” について。
何故今更?という感じなのだが、それは少し前にあったgooブログのアクセス解析のお試し期間でのこと。普段アクセス解析は有料なので今回お試しさせてもらったのだが、その中で、ここに辿り着いた検索ワードに、このブログタイトルそのものというのが結構あった。
でもそれはUSのドラマ 『Without a Trace ~FBI 失踪者を追え!』 の検索であり、決してこのブログの検索ではないのだ。
実はここのタイトルは “ウィズアウト・エー・トレース” と読み、ドラマは “ウィズアウト・ア・トレース” と読む。そういうこともあって、敢えて 「A」 を大文字にしているのだが・・・。
このタイトルは、だ~い好きなバンドSoul Asylum(ソウル・アサイラム)の曲のタイトルで、彼らの曲の中でも特に好きな曲。意味はドラマと同じで、“跡形もなく”。

なので、もしドラマが目的で辿り着いた方にはごめんなさい、という感じ。


★1994年の初来日の時の映像を発見! プロショットだからSONYが撮っていたのかな。最前列のド真ん中に私がいる。もちろん見えないけど・・・(笑)
Soul Asylum - Without A Trace @渋谷ON AIR(現O-EAST) 04/13/94





20年目のアニヴァーサリー

2011-08-06 | music : special


とんとご無沙汰。しばらく放ったらかしにしていたら、変な広告が表示されてた。
左にあるTwitterでバレバレだけど、ひとまず最近何をしているのかなどを・・・。

先月、ロンドンに行ってきた。今回は観光旅行ではなく、The Black Crowes(ブラック・クロウズ、以下Crowes)のライヴに行くのが目的だった。
私とCrowesとイギリスというこの3つのワードは、切っても切れない関係で、それが20年目を迎えた。
1990年にデビュー・アルバム 『Shake Your Money Maker』 をリリースしたCrowes。当時、英語の勉強がてら流していたFENラジオからたまたま流れてきた 「Jealous Again」 にひと目惚れならぬひと聴き惚れ。
そのCrowes、実は初来日はキャンセルになった。いてもたってもいられず、1991年のUKツアーを観に行った。
初めてCrowesのライヴを観たのがイギリスで、素晴らしい友達にも巡り会えた。
翌1991年に初来日し、その後オーストラリア、ドイツ、そして再びイギリスでのライヴに行き、本国アメリカでのライヴは2005年に実現した。
で、初めてライヴを観てから20年の歳月が経った今年、バンドが昨年から行なっていた20周年のアニヴァーサリー・ツアーをヨーロッパでもやることを知り、休みも無事取れたのでロンドンでのライヴに行ってきたのである。
彼らに逢うのは、2005年のサンフランシスコとサマソニ以来だった。
2日間あったライヴ。初日はちょっとサウンド・トラブルがあって、イマイチCrowesらしさが発揮されなかったけど、2日目は取り戻し、最後にはJimmy Page(ジミー・ペイジ)とのセッションも楽しめた。

ライヴ・レポはまたそのうちに・・・。

 Shepherd's Bush Empire

『ランナウェイズ』

2011-05-05 | cinema & drama

またまた放ったらかしにしてしまって、一ヶ月以上のご無沙汰っぷりだ(苦笑)。
先日、『ランナウェイズ』 を観て来た。洋楽好き&ロック好きならたいていの人が知っている、70年代に一世を風靡したガールズ・ロック・バンドThe Runaways(ザ・ランナウェイズ)の伝記的映画。
ポスターを見た時、Joan Jett(ジョーン・ジェット)はアイ・メイクで似せているけどどうだろう・・・と思って実際に観てみると、顔もそうだがちょっと猫背になるところとかの雰囲気がめちゃくちゃ似ていて、ギターを弾く姿もカッコよかった。
原作はThe RunawaysのVo.だったCherie Currie(シェリー・カーリー)の伝記本で、製作総指揮にJoan Jettが参加している。
監督は、ミュージック・ビデオの監督として、Björk(ビョーク)やThe White Stripes(ホワイト・ストライプス)やMarilyn Manson(マリリン・マンソン)なんかを手がけていて、今回が初の長編なのだそう。
Joan Jett本人が監修しているので、まあ嘘偽りはないんだろう。ただ、あくまでもB級映画だった。良かったんだけど・・・。
それを徹底的にしたのが、結構長い尺を使っていたJAPAN TOURのシーン。
とは言っても日本ロケをしているのではないので、撮影はセットと日系人のエキストラ。そして、案の定よくある外国人がイメージする “日本” が描かれていたのだった。
確かに彼女らの初来日の熱狂ぶりは凄かったらしいが、楽屋に押しかけたファンの圧力でガラスが割れて、そのままメンバーに突進して行ったのは本当なのだろうか・・・。ホテルの度を越えた和風テイストの内装や、接待する業界人にも苦笑。
他のシーンでは、70年代のファッションが忠実に再現されてたけど、70年時代に白いカーデに赤いリボン、チェックのミニスカートに紺のハイソックスという日本の女子高生の制服には、不自然さを感じた。
とは言え、Joan JettがプロデューサーのKim Fowley(キム・フォウリー)に見出され、Cherieと出会い、「Cherry Bomb」 でスターダムに押しあがって行くストーリーにはぞくっと来るものがあり、少なからずとも心を動かされた。
バンドの全盛期が1年ちょっとだった故に、伝説の・・・という表現をよくされてきたThe Runawaysだが、そのあまりにも短いバンド生命は、若さゆえという理由だけでは片付けられないんだなということを、この作品を通して少し感じ取ることもできた。
Kim Fowley役の俳優さんも本人にそっくりだったけど、意外と似ていたLita Ford(リタ・フォード)にほとんどスポットが当たらなかったのは、ちょっと残念だったかな。
物語は、Joan Jettがソロになってから 「I Love Rock 'n' Roll」 をヒットさせるところまでを描いている。
私にとってJoan Jettは、The Pretenders(プリテンダーズ)のChrissie Hynde(クリッシー・ハインド)と並んでロック界の姐御なのだが、最後まで姐御のイメージを裏切らず、ラジオ局でのシーンでのあの終わり方も満足だった。


 

Lost Ocean / Could This Be Love?

2011-01-09 | music : normal


遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
ここ最近は決してアクティヴとは言えない状態で、すっかりご無沙汰してしまっています。
2010年のベストを挙げたいところですが、行ったライヴの数や購入したアルバムの数があまりにも少ないので、今回はやめておきます。
そんな数少ない中で、2010年の私のベスト・アルバム、ベスト・アクトは、共にManic Street Preachers(マニック・ストリート・プリーチャーズ)です。
それでは、今年もよろしくお願いします♪ 思い出した時にでもまたお立ち寄り下さい。


さて、相変わらずネタばかりが増えるだけで、ここへの投稿が全く追いついていない状況なのだが、年が明けてからやたらと聴いているヘビロテ・アルバムがこれ。
米カリフォルニア、ベイカーズフィールド出身の4ピース・バンドLost Ocean(ロスト・オーシャン)の 『Could This Be Love?』。
これは、2009年11月にリリースされた彼らの2ndアルバムなのだが、何でも本国ではオンラインとライヴ会場でしか販売していなくてなかなか日本では入手困難だったものが、昨年国内流通仕様で(オリジナル盤に日本語の帯を付けて)発売されたらしい。
とにかく、メロディがGOOD! 帯には “まさにこれぞエモ” なんて書かれているが、聴き込んだ今、そのひと言だけで軽く片付けないでほしい、と切に思う。
オルガンの音色がフェイド・インして行き、やがて聞こえてくる軽やかなピアノで始まるM-1 「Lately I Can't Fly」 は、1曲目に相応しいインパクトの強いピアノ・ロック。バックで聞こえるピアノは結構激しいのに、美しいメロディとコーラスに緩和されて優しく響く。
この1曲を聴いて、“こいつらタダもんじゃない!” と感じ、この曲だけ試聴して即買いしたのだが、その判断は正解だった。
Velvet Crush(ヴェルヴェット・クラッシュ)やgigolo aunts(ジゴロ・アンツ)辺りの90年代のパワー・ポップを彷彿させるM-2 「Good Morning」 は、The Beatles(ビートルズ)の香りもする。
ベース・ラインが特徴のM-4 「Close To Me」 でガラッと雰囲気が変わり、ちょっとファンキーなサウンドを披露。
全面的にフィーチャーされているのはやはりピアノ・サウンドなのだが、それだけではないと主張するのがM-6 「Hours Away」 。この曲のメインはアコギで、とってもアット・ホームな感じの心温まる曲。
M-7 「Come My Way」 は、めちゃくちゃ好み。ハーモニーも爽やかで、聴いていてとっても心地良くなる。
ダンサブルで軽快なM-9 「Dance To This Heartbeat」 と、続くM-10 「What We Do」 のサビの、とってもキャッチーで親しみやすいメロディ・ラインは絶妙。
M-12 「One Last Goodnight」 でも息の合ったハーモニーを聴かせ、ここではエレクトリック・ギターがガッツリ活躍している。
続くM-13 「You Are All I Need」 でもギターとピアノが共存して、アグレッシヴなロック・サウンドを印象付け、そして最後M-14 「Love Medley」 はピアノのインストのみで、しっとりと美しく煌びやかに終わる。
80年代後半から90年代にかけてのパワーポップを聴いてきた世代には、彼らが奏でるサウンドに少なからずともどこかほんわかした懐かしさを感じるだろう。