五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2014・3・31

2014-04-01 16:23:23 | 日記
ポルトガルの詩人ペソアが、名前は勿論経歴も年齢も作風も違う何人かの「異名者」という存在を作り上げて別人格で詩を書いていたことを真似て、私も2月まで本名で書いていた日記とは別人格でこの日記を書こうと仕事のことは出来るだけぼやかして来たのだけど、正直云って段々辛くなってきた。やっぱり一日の大半の時間は仕事に費やすのだし、そこで生れる悲喜こもごもを書き止めておかなくてはと思い直したのだ。実を云うと、私が今月の21日にプレオープニングパーティをやったのは事務所ではなくて殆ど会員制の隠れ家的バーだ。立食式のパーティだったら20人以上は楽にやれるスペースなのに椅子は9脚,丸テーブルが二つしかない。それでも多い。本当を言えばカウンターの3脚でも充分で、後のテーブルと椅子はオブジェでいいと思っている。スタッフを雇うならともかく自分一人で対応するには三人が限界だからだ。でも、そんなことで商売として成立するのか?と云う疑問はオープン前に何度も自分に問いかけた。詳しい事情を省くけど、今の場所で店をやるにはこのやり方しかないと確信したから後悔はしない。その替わり料金を最低五千円はいただく。一杯でも五千円だ。その分お客さんはゆったりと贅沢な気持になれると思っている。今日も演出家のSさんと奥さんのAさんがいらして、深夜まで演劇談議を花を咲かせた。でも、お客さんはその二人きりだ。そしてオープンして一週間以上になるけど、お客さんは今日の二人を入れて十人にもならない。でも、焦らない。私は確信犯的に人気のない店を作る‥‥なんて今はやせ我慢。

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