去年公演した「雀色時に炎立ち」に主演して貰った服部妙子さんが新聞の切り抜きを送ってくれる。それは先日亡くなった劇作家清水邦夫さんが戯曲を創作する上でのエピソードなのだが、服部さんは同封された手紙で俺を清水さんと一緒にしてくれて劇作する上での苦労を同情してくれるものだから恐縮してしまう。でも、清水さんと一緒にしてくれたことで励まされる。清水さん以上のものは無理だけど、少しでも近づけるものを書きたいという思いを新たにしたので葉書でお礼を云う。老老ブレックファースト(畳鰯、卵入り納豆、ひじき、なすの漬け物、油揚げの味噌汁)の後、今日は午前中に母をK研究所病院に連れていく。母はいつもは午後なのに今日は午前中なのが不安げだ。今日はリハビリの前に皮膚科の検診を予約してあるからなのだが、私は別に皮膚科にかかるような病気はしてないと言い張る。そんなことはないだろ?毎朝風呂から出たら背中に痒み止めを塗ってあげてるし、床擦れだってまだ完治してないから軟膏を塗ってあげてるだろ?と説得すると、渋々診察を受ける気になったが、その直前に母の体から異臭時がするのに気付く。チェックしてみると案の定大便をしている。そのまま診察して貰う訳にはいかず、母を車椅子用のトイレにつれていき、オムツを持参していたので履き替えさせる。このことがあって皮膚科の診察を受けたがらなかったのかどうかは分からない。皮膚科の後、いつものようにお気に入りの先生にリハビリをやって貰って機嫌の直った母に、帰ってから今日はこっちから好物の焼き芋をお昼がわりに食べて貰ったのでご機嫌で昼寝につく。午後は小説の執筆。一週間ほど前か、この日記で父をモデルにした登場人物の人物設定を大幅に変更すると書いたことがあったけど、そのことが原因で小説が進まなくなったことに気付いて、再び元に戻したばかりか大幅に父のパートをカットすることを含めて改訂作業に入る。老老ディナーはスリランカ風カレーライス。俺は美味しくてお代わりしてしまったが、母は焼き芋以外にも何か食べた様子で、カレーライスに入っている肉は普通最初に食べてしまうのに最後まで残していたもんだから、直前に食べたお菓子を恨みたくなる。食後、夏目三久がゲスト出演する「マツコ有吉の怒り新党」のスペシャル版を見る。どうしてこれほどまでにこの二人の結婚を祝福したい気持ちになるのかうまく説明できないけど、二人のツーショットを微笑ましく見る俺がいる。