五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2015・7・26

2015-07-27 10:28:00 | 日記
夕べはMと日本酒に始まってウィスキー、ワイン、ホッピーと飲み続けて、部屋に帰ったのは3時近くだったろうか?帰ってから歯だけは磨いた記憶がある。でも、それだけ。後は服を乱暴に脱ぎ散らかしてベッドに倒れ込んだんだろう。6時に目を覚ました時、服が洗面所から散乱していた。眼鏡もフレームが壊れていて使用不能だ。そんなに酔っぱらったのにどうして眠ってから3時間で起きてしまったのか?ボンヤリとした頭で考えていたら、夕べMと話している内に法要はなくなったけど、飛行機も宿泊先も予約したんだし、関係なく広島旅行へ出かけたら?と勧められて、それもそうだとすっかり行く気になっていたのだ。だけれども予約した飛行機は羽田7時発だ。いくら羽田に近い品川に住んでいるからって、後一時間じゃとても無理と思ったものの、ぼんやりとした頭で判断することってよく分からない。急がなくちゃ間に合わないと慌ててシャワーを浴び、髭を剃ると品川駅に向かって走り出していた。京急に乗ったのは6時半過ぎだ。搭乗15分前まではとても着かない。だったらと7時は諦めて8時台に変更すればいいとあくまで広島行きを決行しようとする意思がどこから来ているのか?とにかくANAの搭乗カウンターに辿りついて8時台の便に変更しようとした。処が、ない。何が?ANAのご利用券四万円分がない。鞄の中を隅々まで探し回ったのだけど、見当たらないのだ。実をいえばお金に困っているのに広島行きを決めたのはこのご利用券があったからだ。それがない。勿論、お金があれば乗れるけど、いやANAカードがあるんだからそれを使えばいいんだけど、そんな経済的余裕がある筈がない。馬鹿者はそこで漸く冷静になる。法事があるなら無理してでも行くべきだけど、ただ広島で呉線にのったり尾道と福山で観光旅行をしようとしただけなんだからこんなにまで慌てていくことはなかったのだ。そう思った途端、吐き気に襲われる。緊張していて二日酔いを忘れていたのだ。空港のトイレに飛び込むと猛烈な勢いで吐いた……2時間後、何故か私は店にいた。嘔吐感が治まったら食欲が出てきて、母と老老ブレックファーストをしようとしたのだけど、何故そんなことを思ったのか、それもよく分からない。とにかく素麺を茹でて母と食事して、今度は広島旅行で欠席する知らせをしていたマンションの理事会に10時から出席。眠気と吐き気……だったら部屋に帰って寝ればいいのに、いくら新しく理事になったからってどうして出席しようとしたのか、これもまた分からない、分からない。1時過ぎ理事会終了。部屋に帰って何気なく手帳に次の理事会の予定を書き込もうとした時に、手帳の間にANAのご利用券が挟まっているのに気づく。そういうことですか?その時付けっぱなしにしていたテレビから、調布飛行場を飛び立った小型機が墜落したとのニュース。現場は調布市富士見町一丁目。今から44年前、確か最初に結婚した時に住んだ街だ。当時の手帳を取り出して住所を確認する。そこには調布市富士見町一丁目14番地の9秋輪荘とあった。何の関係もないかも知れないけど、今日飛行機に乗らなくてよかったと思った。