before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

ちょっとしたことで溶かされる

2010-11-21 23:33:18 | 着物 ・ 茶道 ・ 三線 について

忙しい東京砂漠の生活を 緑化すべく趣味にいそしむ。
その結果 土日を趣味の習い事や発表会などの時間で使ってしまい、結局休めない、、、

負のスパイラルです、、、バカな私


とくに、今月は、「茶道」と「三線」の、2つの習い事でビッグイベントが重なっている。

茶道は 「炉開き」(お茶の世界のお正月とされる行事。)

三線は 「発表会」

なんか ほんとーに 体がやばい(汗)

ここ最近 土日、お昼2時くらいから眩暈がするようになってきたー 寝不足続きだからねー、、、

趣味の習い事を一時ストップさせればいいんだけど、でも今月はどーしても休めないビッグイベントがあるので 乗り切るしかない!
来月は、ちょっと 休もうかなあ、、、(´へ`;)

そんな忙しい休日のある日、

ドタバタいろんな用事を午前中に済ませて、午後お茶のお稽古へ。

いつもよりちょっと遅れてしまっていたので、寒空の中、着物にショールを巻いて走る。

冷たい外気が頬に当たって 寒い寒い。


先生のおうちについて、お茶室に入ると、炉の火がシュワシュワないている。

寒い外の世界から区切られたお茶室の空間。

静寂で ほんのりあたたかくって シュワシュワとお湯が沸いている音が聞こえる 静かなやさしい空間。

床の間の掛け軸、

そっと活けられている一輪の椿。


なんか、、、、


いつもお稽古で見ている景色なんだけど、、、、

ここ最近 本当に忙しすぎるから、、、

なんか、、、 い、 癒される~


しかも この日は生徒さんが少なかったから いつもよりお茶室の"静”の部分が際立っていて、すごく 癒される。

そして先に来ていた生徒さんの着物が 淡い色の地に 色とりどりのお花が咲いているパッとしたかわいらしい着物だった。
お二方、そういうお花のお着物を着ていて、これまた パっとした気持ちになって 癒された。

着物は素敵だなあ。

見ているだけで季節を感じたり、心が明るくなったり、とにかく癒される。

お茶のお稽古って、大声で話したり騒いだりすることは厳禁なので、
必然的に、ヒソヒソ話になったり ゆっくりとした動作になったり 大和撫子的な所作になる。

そのお花のお着物を着ている生徒さんたちと、
ペチャクチャ話したり、ギャハハハ笑ったりするんじゃなくって
ちょっとトーンを下げた声で 
「今日のお着物きれいですねえ。とっても似合っていますよ。」
「ありがとうございます。祖母が和裁をしていたので仕立ててくれたんです。」
「えー すごいですねえ。」
そういう話をニコニコしながら ゆっくり話す。
そして笑う声も ゆったりとした笑い声になる。

コロコロした笑い声?

イメージだけど、明治時代の女学生みたいな笑い方(笑)? 若いからおもいっきり笑いたいけど、大声でガハハと笑うのははしたないから、抑えて笑うみたいな。

うふふふ  えへへ  みたいな、笑い声っていうのかなあ?

なんか、こういう風に笑うことって お茶をはじめるまでなかったんだけど、
明治時代の女学生(笑?)みたいに コロコロ笑うのは なんか気持ちがあたたかくなる。

好きだなあって思うし

い、癒される。


ちょっとしことなんだなあと 感じる。

静かに畳の上に座って

炉の湯気を見つめて

シュシュシュとお湯が沸く音を聞き

シーンとした空間でお茶が立てられるサササササという音を聞き

お点前を見て、もしくは 自分がお茶を立てて

花を見て、美しい字を見て、お香のにおいを香る。

コロコロ笑う。

静かに話す。

自然と心が落ち着く。
穏やかになる。

癒される。


リセットされる。


この日、改めてお茶の世界が好きだなあと感じた。


お茶の世界の 計算されつくした小さな気配りの芸術が、

疲れた心を癒す。

その世界にいる人たちの優しい所作が


東京砂漠での ガサガサ ギスギスした心、疲弊した心を溶かして なだめてくれる。

日本人でよかった、、、、



そして 家に帰ったら韓国にいるあさちゃんから電話がかかってきた。
いろいろ話していて なんだか心があったかくなって 泣けてきた。
私にとって協力隊の仲間は お茶の世界と一緒で 私の心を溶かしてくれる大事な存在。

東京砂漠

明日もがんばろう!