before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

普通の女の子になりました。

2010-08-14 01:59:31 | 日本での暮らし・考える事・思う事

トンガでの協力隊時代、普通の女の子でいることはできませんでした。

足をネズミにかじられたり
夜中に仕事をしていると机の上や本棚の中からミッキーマウスたちが飛び出てくるのでそれを箒で追い払ったり
ミッキーマウスが食べ残したクラッカーをもったいないという理由で食べてしまったり
寝ている顔面にゴキブリが止まって手でそれを払いのけて、何事もなかったかのようにそのまま寝たり
天井にびっしりくっついているモコ(ヤモリ)の糞を素手でつかんで掃除したり、、、

全て自然にやっていた。

仕方がなかったんです!!

感覚が麻痺していたんです!!


そんな非乙女的生活の中で
私が一番誇りに思っていることは

私に向かって飛んできたゴキブリを その時履いていたビーサンを瞬時にぬいで 空中のゴキブリにビーサンでスマッシュヒットをくらわせ しとめたことだ。

このブログでは何度も話しているが、何度も話したくなるくらい嬉しかった
まさか 飛んでいるゴキブリをアタックできるとは、、、

トンガに殺虫剤がなかったわけではない。
でも 日焼け止めは肌に悪いという理由で 塗らなかったように、
殺虫剤は体に悪いという持論により、虫の類はビーサンでしとめるのが普通だった。

もし 当時、私の愛する松潤が一緒にいたとしても、
「キャー ゴキブリよー つかまえてー いやー」と叫ばずに 普通にビーサンアタックをしていたと思う。

~そんな私も インドから帰国して1年が経った。~

昨日 家に帰って 電気をつけずに部屋の窓を開けたら

「ビジっ」 と 何かが私の腕に体当たりしてきた。



このギザギザ感。

固い感触。

知っているわ。

奴ね

電気をつけると やっぱり 奴だった。

ジャパニーズゴキだった。

運悪く 外を飛んでいる最中に私の窓から入ったようだ。

慌ててつぶそうとしたけど ビーサンが近くにない!!
モタモタしているうちに ゴキブリは消えた。

うーーーーーん。
まあ、いいか。

そのまま放置して 就寝。


一夜明けて ゴキブリのことを母に話すと
「ちょっと!なんで捕まえなかったの?!繁殖したらどーすんのよ!」
と、いわれのない非難を受ける。

日本は厳しい。

一匹のゴキブリさえも許されない。

で、自分の部屋に行こうとして階段を登ると

「いたっ!!いたよ!いたよ!!」

昨日のゴキブリ発見。

どこまでアホなゴキブリだ。二日連続で私の目の前に現れようとは。

「いたよ!いたよー!」と叫びながら階段を下りて なにかビーサン的なものを探すと

視界に キンチョールなる武器が目に入る。

手にとり ダッシュで階段を登り ブシューーっとキンチョールをかける。
その後に 新聞紙でアタックした。

・・・。

まさか、私が 殺虫剤を使えるほど普通の女の子へと戻ることができていたとは、、、!!

衝撃だった。

ありがとう。

1年も日本にいたから、普通の女の子になり始めているわ。

「大人の階段のーぼるー 君はまるでシンデレラっさー♪」


それにしても、これも このブログで何回も話しているけれど、

どうして カブトムシやコオロギ、セミ、キリギリス、カマキリは好かれるのに、
ゴキブリだけは あんなに忌み嫌われるんだろう、、、

特に カブトムシとゴキブリは 見た目に対して差がないのに、
人気は雲泥の差だ。

不思議である。

そんな話を父にしたら

「お前 前からよくその話してるなあ。そうだなあ。ゴキブリもさ、今 流行のネイル?
 ネイルアート?ってのをさ 背中にすればいいんじゃん?ねえ?そしたら キャーかわいいーって若い子たちも手で触るようになるんじゃん?ただ あんまり触ってネイルアートが取れたら ただのゴキブリになるから ギャーってなるね。」

と父は言った。

結局 ゴキブリが好かれる時代は来ない。