クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

赤城自然園アサギマダラ R- 5-10- 2

2023-10-03 12:21:32 | 赤城山周辺
駐車場が混雑する土日を避けて10/02の月曜日、
絶好の秋晴れに恵まれたので懸案のアサギマダラを
観に赤城自然園に向かった。開園時間を狙って楽々と
駐車出来たが入口で巡視員の方からビックリ情報。
「今年は早くから暑かったのでフジバカマの花期が
大きく前倒しになり現在園内ではフジバカマの開花は
とっくに終わって蝶たちはアザミなどに集まっている。
逆に猛暑に拠ってか? 蝶の渡りは時期が後ろにづれて
遅くなり数も少なく今後増えるかどうかは不明ーーー」と。

やや気落ちしながらいつも通り「散策の小径」へ回り込んで
ウバ百合等の生育や途中の花々を観ながらNO.3で本道に
戻ったがこの間、アサギマダラはおろかフジバカマの
姿は無く目に入るのはヒョウ紋蝶の類だけ。



芝生広場付近では路面の埋め込み丸太の修復中、
傷んだものを新規に交換してはめ込む手間暇かかる
作業が進んでいる。顔出しOKでこの写真。



NO.5からNO.9を経てお花畑。何やら人だかり、定番の大きな
三脚を据え巨大望遠を構えたカメラマンたち、遥か彼方の
日向方面に向いている。どうやら遠方にお目当ての蝶か?
見た所、フジバカマがあるようではないのでアザミだろう。
何れにしてもコンデジしか持たない爺イなどの居場所はない。



アザミの群落なら人気のない所を知っているので
さっさとNO.6に抜けてナナフシ橋からNO.20へ、そこから
三角点向かう長い日向道がアザミの大群落、予想通りに
ここを独占でアサギマダラを撮影。
但し、風が強い為か? 又は取りつくアザミが下向きで採蜜姿勢が
不安定なのか? 羽を広げてゆったりとの姿態は見せず羽を
閉じるのが多かった。
尚、例年なら三角点の左右の茂みに咲いているフジバカマの花は
影も無い。
(BGMは「渡り蝶」にちなんでウィーン少年合唱団の「流浪の民」)

赤城自然園アサギマダラ


蛇足(1)
フジバカマの花に集まるのは殆どが雄で 雄は
性フェロモン分泌のために、花に含まれる毒性の
ピロジジンアルカロイドの摂取が必要なんだそうだ。
元々アサギマダラ幼虫の食草は有毒植物のガガイモ科
のもので幼虫時代に有毒物質を体内に蓄積させ成虫に
なっても体内に蓄積され続けれるので鳥などの捕食者に
忌避される。
実はフジバカマはアルカロイドを含む有毒植物で
アサギマダラの雄はフジバカマの花蜜からピロリチ
ジンアルカロイドを取り込んで天敵から身を護る
ばかりでなく毒物を代謝し、性フェロモンとして
分泌しているとの事。
一方でメスは花を選ぶ必要が無く、蜜を吸い易い花を訪れる。
好きな花はアザミ、サラシナショウマ、ツワブキ等。 

蛇足(2)

アサギマダラのオスとメスの違いは オスの後翅には
黒斑状の性標があり、メスにはこの性標がないが後翅は
羽を閉じないと見えないのが難点。



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1 コメント

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Unknown (toboketaG)
2023-10-03 18:33:16
久し振りのコメントです。
同じ日のほぼ同じ時刻に同じ道を歩きました。どこかでお会いしたのかもしれません。ナナフシ橋を渡ってすぐ左の広場でツタに絡まれたクヌギでしょうか、樹木の戦い、その写真を何枚も撮ってきました。両木方とも負けていない。10年前と同じ光景。少しクヌギが優勢か?
数人が集まったところは少ないけどお目当ての蝶がいましたね。同じく簡単なデジカメとスマホしか持たない者には何か場違いなような豪勢なカメラの放列でした。
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