クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

西小梨山(仮称)周回・石宮コース H-28- 4-16

2016-04-17 18:48:44 | 高崎・甘楽・藤岡方面
今日も吉井の里山巡り。題して「西小梨山(仮称)周回石宮コース」。



おまけで小梨峠道の西側に複雑に展開する林道が西小梨山の直ぐ北まで延びて
居るのでその確認。
東谷砂防ダムを過ぎた所の木工所はかっての活動も無く機械類も撤去されて
殆ど廃屋。



r-71で吉井側の終点・大判地を目指して「大判寺橋」脇のスペースに駐車。
ここの小字は大判地で近くの公民館も大判地公民館だが集落の最上部に
かっては大判寺があったことから橋の名は「大判寺橋」で沢の右岸には
今も墓地が点在する。



橋傍の名水汲み取り場所は健在で常時水槽に放流されている。



付近の狭い空きスペースに駐車して出発(9.25)。ここの標高は凡そ350mだから
終着西小梨山(663m)までの比高は約310mだかアップダウンもあるので
まあ400mの登りだろう。

早速、五人釜林道の蛇行する急坂に入る。林道は何年かの間に複数の
支線を派生させたが基本線は表示の761m。但し、この地域の伐採は
終了しているのでもう長いこと利用されていない。



歩き始めて直ぐにこんな障害物が道を塞いでいる。竹が下部から割れているので
多分雪害。



左の沢も酷い荒れ方。右岸の斜面が地すべり状態で斜面の形を残したまま
そっくり沢に落ち込んで完全に流路を遮断している。



それでも活動期を思い出させる箇所も残っているがかって輝いていたバラスは
すっかり影を潜めてしまった。



蛇行を繰り返しながら頂点間近に来るとこの林道の最高点470mの小ピーク。



そして搬出材の集積場所だった頂点広場。二股分岐を今日は左に下る。
偶然にもここの小字は「荷付場」。



歩行距離で約110m下ると最下点。土橋で対岸渡ると三つ又分岐。つまりここは
変則四つ角だった。三叉の真ん中を選択して右に大きく回る。



ごく僅かの距離で前方に取り付く小尾根が見えてくる。



道なりに大曲で尾根の突端に到達。今日は何時ものいい加減な斜面のショートカットは
避けて尾根は始点から終点までを心掛けるから出足は上等。



直ぐにコブの洗礼だか゜このコースはコブが多いので嫌がっては居られない。



だが、見た目より斜度は厳しい。



足元に「境界明確化」の標柱。これの設置してある尾根は間伐材が大量に放置され
ていると覚悟しなければならない。この運動は解説によると「境界が不明で間伐実施が
進まない森林において、市町村や集落の代表者、地域住民等からなる協議会が
行う以下の取組に対して、1haあたり45,000円を交付することにより支援する。
として次の三点が挙げられている。
① 既存情報の収集・整理と所有者の確認
② 立会等による森林境界の確認、測量や杭打ち等の実施
③ 境界明確化後の図化、間伐実施の調整方法等の取りまとめ



コブを過ぎ派生林道を横切って本尾根に近づく。



下地は間伐材の墓場状態で一々跨ぐので煩わしい。



本尾根に取り掛かる。



ここの斜度も相当なものなので足の負担を少なくする為に軽アイゼン装着。



往路の石宮ピーク(推定560m)を目指して急登の開始。



斜度は年寄りには可なりの負担。



やがて前方に小ピーク、赤テープ越しに石宮の頭が見える。



石宮に到着。ここは直進は切れ落ちで尾根は左右に分かれるので右(南西)に
急降して直ぐに南南東尾根に乗る(10.55)。



尾根の様子はこんなもの



斜度は幾らか緩い。



この大木の処で一旦は急登が終わり



更に進むと冬場にも緑の葉をつける樹木地帯を通過。この木は朝日岳の西南麓に
見事な密生地帯がある。



岩角や木の根が出ていて歩きやすい尾根を進むと



このルート唯一の岩の段差にぶつかるが左に明確な迂回道があるので短足爺イが
無理して正面から這い上がる必要は無い。



岩頭にはツツジの花。こんなのがヤシオかな? この辺の稜線右の小字は「五人釜」
左は「珍し釜」というユニークな名を持つ地域。



漸く藤岡・吉井の東西に延びる境界尾根に到着。西を見ると100m程先に
地形図上の671標高点のある山が見える。ここが爺イの言うアンテナ峰
たがアンテナその物は撤去されている。推定標高663m。この東西境界尾根には
小柏峠の東200mにもう一つあるがそちらは現在も設置されているはず。



過去のブログ記事より当時のアンテナ写真。



大木の幹に今も残るアンテナ取り付けの跡。



付近に散乱する操作盤を収容していた木箱の残骸。



近くには以前に付けた目印テープの残骸。



取り付けてあったのはここから大判地に向けての下山口の表示。



さてここから360m位東にある西小梨山に出発。(11.36)



幾つかのアップダウンを経て前方に西小梨山が見えた。微かに山の姿を
見せているが稜線上からは等高線一本程度の高みに過ぎない。



そして難なく到着。爺イの古標識は土に帰る寸前で文字は判読不能(11.57)。
推定標高 656m。



取り付けたのは H-18年(2006)、当時の新品。



展望は樹木の関係で良くないが唯一東に小梨山らしき一山。



本日の爺イ。此処に来たのは久しぶりで四回目。休憩と軽食。



ここから東へは長い急降、小梨峠から西進してくると爺イレベルは難儀する。



さて、北に向かって下山を開始(12.22)。途中で気になっていた右下の
林道延長を確かめると確かに存在する所か集積場のような小広場も
あるらしく西小梨山の東鞍部ギリギリまで来ている模様。
これなら小梨峠道の途中からこの林道を使うとほんの一登りで東鞍部に
到達できることになりこの辺の尾根手繰りの面白みは半減だな。



更に下ると右下に伐採場所が広がって呆然。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、画面左上の左向き矢印で戻る)



複雑な思いで鞍部から登り返して592m峰に向かう。



592峰は丁字で東西尾根にぶつかるところ。一本テープの西向きでも帰れるが
今日は石宮コースなので使わない。



右の東向きにはこの二本テープ。元々この両側テープは北から登ってきて
西小梨山への一本尾根を指示するためにゲート状に付けた物。



そして、東への尾根はたったの50mで切り落ちになるのでこのヒラヒラテープ
に従って北への尾根に乗り換え。



ずっと進んで下り切ると直ぐに569m台地への登りが始まる。もう帰路の登り返しは
勘弁してくれが正直な心境。



この地形図上の標高点には図根点なんかないから知らないうちに通過する。
こんな処辺りが頂点だったのかな?



下り目に掛かったところで復路の石宮が二基。これでこのルートを石宮ルートと
勝手に名づけている。



ここから更に北に下って尾根の末端を目指す。まあ、厳密には末端ではないが。



高度もぐっと下がってここが末端。左斜面へトラバースする。
実際には569台地から西進したいが斜面が余りに厳しいので西進を此処まで
引き伸ばしたのだ。



左の傾斜を観察、さっきの崖同然に比べれば平地の様なもので大丈夫と確信。



左斜めに10m下ってトラバースの獣道程度の踏み跡捕捉。下りでもなく
水平でもなく上がり目なので大丈夫。



踏み跡は見事に尾根に到達して更に先に進んでいる。



最初の尾根は西北尾根なのでうっかり乗ったら砂防ダム近くまで連れて行かれるし
第一、渓流の渡河は不能だから駄目。



この出っ張りも行き先が読めないので通り越し。



本命は彼方に見える急傾斜尾根。



こんな尾根を西に向かって下り続ける。



このテープのところで尾根がバラける。つまり平地に近づいたので唯の
藪になり尾根が溶けたように無くなった。



藪を掻き分けて左目に下ると突然目の前に墓石群。墓地があれば道が存在するので
荒れ道を辿ると



沢に出て崖の上に爺イの車。方向ドンピシャで喜んだのも束の間、いつも見下ろして
小沢と思っていた沢も下から見ると凄い崖。



沢を渡ろうとしたがこれも酷すぎる。浮き岩ゴロゴロに加えて倒木の墓場。
通過に10分以上も掛かった。



そして林道に帰着して本日も無事に終了(14.20)。
歩数は意外に少なく8500歩。












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