白井宿八重桜満開 R- 3- 4-19・21

昨年から桜祭りに付き物の武者行列などのイベントは
軒並み中止。
だが桜花はコロナに関係なく咲き誇っている。白井宿の
八重桜も満開を迎えているとの情報。

4/19、強風予報ではあったが八重桜見物のため出掛けた。
今年は懸案事項が二つある。一つは広報などで「鬱金桜」も
満開と書いてあったがどんな桜か知らないのでそれを
見る事、もう一つは白井地区にあったという「渡屋の渡し」
に立ってみたいと云う事。
「鬱金桜」については事前に調べたら大輪の八重咲きで
あるが数百品種あるサクラのうちで唯一、黄色の花を
咲かせるサクラ。但し「咲き始めは文字どおりのウコン色
だが、すぐに白っぽくなり、最後は中心部から
ピンク色に染まっていく。このため観察の時期や個体に
よっては見分けにくいーー」とあったのでこれでは
見分けるなどは無理と思ったが現地では白の八重が
思ったより多く「ウコン色」を探しても手も足も出ず断念。

「渡屋の渡し」の方も国道から東側が驚くほど開発が
進んでおり立派な車道が開設され農地であった所には
巨大ビルが建っていて拠点の「玉椿の道祖神」すら見つからず
簡単に撤退。

翌日の4/20。渋川市の観光課に連絡して探す要領を伝授して
貰った。
それに依ると「鬱金桜」には表示が付いているが西向きなので
西側の通路を歩くこと、位置は中盤より南寄りと。
「渡屋の渡し」の起点の道祖神は元の位置にあるが
新道が交錯しているのでその交点にありそこから南東に進めば
渡し跡の碑を過ぎて利根河畔に出られるーー。
おまけに資料は直ぐに送るとまでのご親切に感謝。

そして今日4/21、再び白井宿へ
現地の人出は多いが日当たりの関係で皆さん殆ど
往路は東を帰路は西側を通る。南からくる人の流れに
逆行して西の道を南に進みながら観察。
濃紅の「関山」位は知っていたが白の八重の種類が
多いのにビックㇼ、気付いたものだけでも「松月」
「御衣黄」「普賢象」「一葉」と知らない名前ばかり。
そして漸く「鬱金桜」の表示板発見。



花はこんな様子で花だけでは他の白八重と区別は不能。
サムネイルは左クリックで拡大、画面左上の左向き矢印で
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桜関連は切り上げて白井堰を離れ「渡屋の渡し」探し。
「北向き地蔵尊石堂」の角にあるこの道標で東へ。



少しの下り道で「閻魔堂塚と庚申」。町の鬼門で閻魔堂が
あったらしいが1860年にその塚に庚申塔が建てられたとの事。



その右に「東遠構」の碑。白井城は南北の東遠構と
東西の北遠構と吾妻川に囲まれて守る城。
ここは東遠構に作られた東の城戸口。



国道を渡って7-8年前の様子から大変貌した地域を
眺めると巨大な医療センターを背景にして道祖神発見。



かつては畑地の緑の中にあった筈の道祖神は今や新車道の
交点でお邪魔虫とはお気の毒。



その脇を南東に直進し



左に大宮姫神社の赤鳥居を見て



植え替え作業のコンニャク畑を進むと大きな「渡屋の渡し跡」
の碑。こんな台地の上に渡し場があった筈はないので
尚も前進。



こんな未舗装の道はやや下り気味になるが



突然奇麗な
舗装路と合流して南進をする。左側は「しらゆり聖苑」の
敷地で大規模施設。更に進むと今度は「フューネラルパーク」
が現れ



そのまま利根川の縁に到達。ここだけ広場風。
表示はないが多分ここが「渡しの跡」と決めつけた。





左は手入れされていない深い竹藪、右下流は可成り長い平坦な
河原。



正面の対岸は渋川市でも北橘地区で渡しの痕跡など
は分からないが台地の上に上越線の線路とその下に
多分255線と思われる道路は良く見える。
対岸に渡ってから南進し八崎を経て、日光道・
江戸道に通じているとの解説も納得できるし
前橋辺りからの大事な交通路だったのだろう。



再び台地に戻り鳥居前に来て北方100mほどの
大宮姫神社に向かう。



神社は鬱蒼たる林の中、古墳の上だそうだ。周囲は
板塀に囲まれた質素な神社。　御祭神は天宇受売命で
白井大宮に鎮座し旧村社と記録されている。



門を潜ると石段の上に拝殿。



裏手から眺めると後ろにやや小振りの本殿。



拝殿の彫刻



扁額は「牛頭天王]と読めるが祭神との関係は知らない。



以上で本日の探索は無事終了。この時点で既に観光課からの
資料は入手して参考にしている。改めてご厚意に感謝。


2日間の集約で八重桜満開の様子。
白井宿八重桜満開




白井宿界隈の史跡巡りの纏め。
白井宿史跡探訪


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