クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

孫岳・不遇の筈が標識二枚 H-17-11-4

2005-11-04 18:54:32 | 榛名山麓
どうも「孫岳」のことが気懸かりで、ブログ再構築も終わったし、明日から二三日は天候不順と聞いて榛名に向かった。地形図を見ると雌岳途中の屏風岩手前か、オンマ谷から登って雄岳分岐辺りからが近そうだが、良く判らないので兎に角現地へと急ぐ。
取り敢えず、榛名カントリーを通る林道で森林公園。水沢山登山口近くに駐車して「つつじヶ峰」に向う。この辺の紅葉は既に僅かのものを残して終わりで周囲は冬並の枯れ木状態。その代り、遊歩道には落ち葉がびっしり。それも普通の山にある腐葉土紛いの堆積落ち葉ではなく、未だ落葉したばかりであるので、遊歩道に紅葉の絨毯を敷き詰めたようである。
何本もの管理棟への分岐を過ぎると、右手に雌岳の大きな姿が現れる。30分程でベンチのあるオンマ谷・雌岳分岐に着いた。ここからは雌岳に遮られて孫岳は全く見えない。右手の斜面は全て雌岳からの流れに見えるので、仕方なくオンマ谷への石段を下った。注意しながら進むもどれが孫岳かわからない。そうこうしているうちに何時の間にか、道は平坦な遊歩道となり柵も現われた。暫く行って相馬山の北に来ると、右手には既に雄岳が見えて来てしまった。目の前には確かに円錐形のような尾根が全く見当らない山がある。今まで雌岳の流れと思っていたのだが、何時の間にか位置からして孫岳と思わざるを得ない羽目になった。
仕方なく、柵の鎖を跨いで登り始める。登山道なしの急登ではあるが、藪は全くないし雑木がさほど混んでいないので広い斜面を直登でもジグザグでも自在。後ろに相馬山を背負えば良いので方向も案心。大岩も多いし、落ち葉の下はガレ状態ではあるが、斜面が広いので岩場は左右どちらでも抜けられる。約50分の登りで漸く頂上の稜線に出る。前を見てアット声が出る。北側の指呼の間に雄岳の南側岩壁が迫り、頂上にはテレビ受信アンテナ4本と管理施設がはっきり。ちょっと右には雌岳がもっと近く、頂上から遊歩道に降りる木の階段の道がみえ、通過している犬連れ登山客も見えた。試しにオーイと声をかけたら向うも返事をして帽子を振った。初めての「ヤッホー」である。
頂上は岩だらけであるが東西に長く、三つの岩瘤から出来ている。西の瘤は何もない代わりに下りられそうな西尾根に繋がり、真中の瘤岩の上に何やら柱状の物、標高点かと思ったが形は同じでも「世話人――」の文字が見えるので違うらしい。東端の瘤に登って再びびっくり仰天。不遇の代表のはずなのに立派な頂上標識が二つもある。
埋め込みの物は初めてだが、白地に黒の達筆は先日も見たばっかり。よくピークハンターたちが「達筆」と称している人のものかも。折角だから持参の物を遠慮勝ちに取りつけて
大満足で昼食。下山は遊歩道まで26分、登り口の柵の柱に幅広に赤テープを巻きつけて「孫岳→」と書き込み。相馬に挨拶してから、のんびり「まゆみの原」を歩き、分岐の石段登りで再び顎を出したものの、相馬山前から何とか一時間一寸で駐車場帰着。
偶然であるが山上で声を掛け合った犬連れの二人にはオンマ谷入り口のベンチで再会。
自宅からの走行距離は往復で48㌔、何時もの片道分、帰宅したら天気予報は明日は晴れに変わっていた。
孫岳から見る雄岳

杭で埋めこまれた標識

樹幹の標識・下は爺イの取りつけ

森林公園内の道標



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2 コメント

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私も榛名でした。 (柴犬)
2005-11-04 22:29:11
三時頃、会社を早退して榛名に向かいました。爺イの見つけたヒトモッコ山の「得体の知れない石造物」の確認です。デジカメで前後左右から撮影して寸法を測りました。当然、彫られた文字を調べましたが、苔生してはっきりわかりませんでした。石祠の屋根の部分なら下の部分があるのではと15分ほど周囲を探しましたが見当たりません。爺イの山頂標識を確認してかえりました。爺イの山頂標識は茶色と無地の両方があるのですね。何か意味があるのですか?それから、伊香保町役場手前の原沢医院の向かえ側に「山縣薬局」がありますね。
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石造物 (爺イ)
2005-11-05 09:34:34
爺イも気になるので伊香保町役場で郷土史家でも紹介してもらいましょう。ヒトモッコ伝説がらみなら面白い。

茶色標識は方向指示用の釘打ち専用板、当日は白板切れのため代用しました。

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