クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛名・天狗山の大日蔭コース H-27- 9-29

2015-10-01 13:38:16 | 榛名山麓
九月最後のハイキングは榛名・天狗山への大日蔭コース、三本在る天狗への東南コースの
真ん中の稜線登り。六十九歳から始めた13年間のハイクの中で216回も榛名山隗に行っているのに
この天狗山表参道コースには過去にたったの二回だけ。理由は際限の無いと感じる長丁場の登りと
歩行標高差が450mあるので350mを適度とする一人歩き爺イのペースを超えるから。

でも、最近は肺活量が復活しつつあるので多分、何とかなると思って出掛けた。
箕郷を抜けてr-126で榛名に向い、車橋で左折して車川を渡って林道・南榛名線を西進。
約2.5kで左から来る林道・駒寄大日蔭線との四つ角にあるこの宗教施設の看板で右折。



大世神山大駐車場の入り口を通過。珍しく今日はゲートが開いていた。



四つ角から推定で1.3k地点のここが種山東コースの登山口。この先には適当な駐車場所が
無いので路側の幅広部分に駐車して出発(9.56)。柵の左側は施設の敷地。



こんな林道を凡そ100m進むと



二股分岐の角に石碑が一基。その背面の急斜面には36童子の石碑群が林立している。
ここを右折。オオヤマツミは、日本書紀は『大山祇神』、古事記では『大山津見神』。
神名の「ツ」は「の」、「ミ」は神霊の意味なので、「オオヤマツミ」は
「大いなる山の神」との事。曲がらずに左道を採ると種山東北登山口を経て
宗教施設の中を通過して行く事になり関係者に出会うと激しく無断進入を
責められるので駄目。



僅かの距離で左側に目立つ登山口の道標。かってここには沢山の杖があったと記憶するが
今は見当たらない。



足元には「一合目」と朱入れされた「合目石」、当然10基あった筈だか今は数個を
残すのみなので今日は幾つぐらい目にするか楽しみ。



いきなり、ややきつい尾根登りが始まるが道は茫々たる荒れ様で殆ど使われていない感じ。
昨日、ネットで検索してみたが爺イの過去の記録と昨年の四月のkagetsuさんが山レコに
投稿したものがヒットしただけ。



路側にはこんな赤い杭があるのでそれを目印に歩けば無難。この杭は何かの境界線なんだろうか?
最近は大規模合併でこの辺は全て高崎市になっているから今の地形図からは何も分からない。
1889年まではこのラインは上室田村と下室田村の境界線、その後1905年から室田町、
1955年には榛名町、そして2006年には高崎市。



進路の模様。



陽がさして自分の影がはっきり。ナビの無いハイクの当初、方位磁石も持たない頃には、
この影で今進んでいる方向を確認したものだ。午前中に進路に真っ直ぐ影が映るなら
北西に向かっているし、影が左なら東北向き、右なら南西と言う具合。



おっと、三合目の号目石発見。どうやら二合目は見逃したらしい。



その近くで石碑が現れた。青流弁財天・虚空菩薩・地蔵菩薩。(サムネイルクリックで拡大)



再び登山道が続く。




今度は大量の石碑。
小菅霊神・壽命霊神・忠安霊神・寶壽霊神・鞍掛不動明王・愛染明王・起昇霊神
普賢霊神・寛明霊神・勢至菩薩。(サムネイルクリックで拡大)



進路の所々は薄い踏み跡になるが大方ははっきりしている。



この辺には落葉樹の巨木が多くて楽しめる。針葉樹の巨木なら榛名神社の西稜線を
歩けばふんだんにあるが。



漸く目印の三角点に到着(11.01)。四等で点名は「膳棚」で930.37m。



直ぐ脇に文字の消えた標識。



かってこの標識はこんな姿であったが表示の931.6mは旧榛名町全図1/10000から。



又もや石碑が二つ。薬師如来と道祖神。



三角点の先では唯一東が開けて山々が展望できる。(サムネイルクリックで拡大)



間もなくkagetsuさんが下山に使った南東ルートの一番東の尾根道との合流点に
到着するが伐採材がそのまま残されて積み上がっているので一瞬だが道は消える。



新しい尾根道は稜線の北側にあった(11.12)。



やれやれ、日当たりが良いせいか雑草の勢いが良いので見当で何となく直進。



草むらを抜けると再び普通の登山道。



一基の石碑前(伊藤霊神)を通過すると



山中には不釣合いの石組みが出現、崩落止めとも違うと思いながら裏に回りこむと



そこには何やら石像が一体と二段目の石組みに囲まれた小広場。昔の祭祀場所?



やがて見覚えのある宗教施設の注意看板。登路から逸れて左の小道に入るな! と云う事。
登路は直進なのだが実は左に行って西の隣尾根にある施設の一部を見物しながら
登っても上部で本道に合流が出来るんだがお勧めは出来ない(11.47)。



いよいよ、天狗山塊の台地に向かって等高線が混み合う足弱には極めつきの難所が
始まる。



所々には切れ切れになったロープが見られるが地べたに張り付いているようなので
危なくて使う気にはならない。



急勾配の斜面登りなので流石に道はジグザクになるがかえって前進距離が稼げないので
イライラがつのる。おっとっと、曲がり角に八合目の合目石。足元ばかり見て
歩いていたのですっかり念頭から消えていたが三合目以来の全てを見ていない。



何となく台地に到達できそうな雰囲気で右へ大きく回りこむ。



台地の尾根道に合流して僅かの距離で天狗南コースとの合流点に着き、古い下山路道標。



その先にこの道標。造りからして南コースの再整備の時期に設置されたものと思われる。



天狗東前峰のような展望台の突起に到着。



小休止して本日の爺イ(12.25)。



これは同じ場所の11年前の写真。比較すると老化の具合は歴然だ。
立っている石は実は倒れている石碑だったらしく友人から「不心得者」と非難されたものだ。
今年立った岩はこの写真の右隅に写っているが石碑自体は樹木と雑草に覆われて
しまっている。



この展望台は一旦は樹木が伐採されたことがあったが今は再び成長していて視界は狭い。
(サムネイルクリックで拡大)



一呼吸置いて天狗との鞍部に向かって僅かに下り直ぐに本体への岩場登りが始まる。



ここでは支柱トップにきちんと結ばれた太目のロープがあって見た目より楽。



場所によっては狭い登路に二本ロープなので大助かり。



何となく付近に巨岩が並ぶともう天狗東峰の東南端に居るのだ。



巨岩の上に天狗様の石像が二体(12.48)。



奥のこの天狗様の石像は爺イのお気に入り。



かっての写真を見ると確か着色してあったが今は地肌そのままに見える。



元気のある時期にはセルフ10秒で岩に駆け上がりこんなツーショットを撮ったものだが
今では危ないのでやめ。



この山頂標識にタッチして天狗山到着とした。



岩山頂を少し戻り小道に入って最終の十合目の標識にタッチ。但し、これは
榛名神社脇から四合目を経て来るルートの十合目なんだが、まあ同じ十合目だから
合目石ではなくても良しとするかな。



石宮に頭を下げてご挨拶。何時も出会っている主の蛇が見当たらないので一寸拍子抜け。



最初の頃は大きな青大将。



去年は何とマムシ。ブログにヤマカガシと書いたらベテランさんからマムシだから
近寄ると危ないと教えられた曰くがある。ここは何時もの昼食場所なので休憩。



ここは西から南が開けた展望台で周囲の景観が楽しめる。(サムネイルクリックで拡大)



動物が上を向いて咆哮しているような巨岩は少し離れた岩テラスから身を乗り出して
眺めるとこんな短冊形の岩に見える。穏やかな西峰の地形図上の表示が1179mと
あるからそれより等高線が一本少ないこの東峰の標高は推定で1170m程度。



木陰に隠れている石宮を見ながら下山開始(13.16)。



東前峰への登り返しは極く僅かで助かる。



南コースへの下山口前を通過(13.24)。



二基の石碑。ここでハッと気付く。こんな石碑は往路では見ていないので違う道を
下っているのだ。このまま行くと宗教施設に紛れ込むので慌てて南下山口まで
戻って仕切りなおし。健磐龍命・葦原醜男命。



分岐は直ぐに分かった。余りにも直進の道が綺麗なので分岐を見落としていた。
多分、往路では台地に着いてホッとしていたので分岐の合流に気付かなかったらしい。
分岐を左の細道に入りなおし。



間もなく往路で見た切れ切れのロープを見て一安心。



途中で人工のコンクリート片、若しかすると六合目石の成れの果て?



宗教施設注意看板通過(13.51)。



石垣に囲まれた不思議な処を仔細に観察、往路で見た石像は俵に跨った大黒様だった。



この後は赤杭を辿ってまっしぐらと行きたいが、



この辺から下りで使う筋肉が違うのか?大腿部がかなり張ってきてしまってこんな
良い道も減速歩行。



三角点通過(14.13)



再び分岐。但し右か女道、左が男道風で直ぐに合流。



石碑群前通過。



この直ぐ下で四合目の合目石が半欠で横たわっていた。



何とか今日も無事で登山口に帰着。



そして駐車場所(14.44) 。往路 2.52、復路 1.28 10.500歩。



纏めてデジブック

デジブック 『信仰の山 榛名天狗山』






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2 コメント

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榛名の山に分け入る季節到来 (toboketaG)
2015-10-01 20:20:02
待望の秋が到来して、榛名山中に分け入っても繁茂した下草に悩まされることがなくなりましたね。 5月以来全く山登りとは疎遠でした。代わりにサイクリングを仲間とまた一人で走っていました。 足は衰えていないと思うので私も再開します。手始めは鬢櫛山、烏帽子山あたりからスタートしようと計画しています。家内は榛名山とは言いながら単独で入山することにかなりの不安を持っています。少々過剰な装備で登るのも万一の時を想定してのこと。でも一回でも騒ぎになったら二度と許可しないでしょうね。 その点で爺サマはご家族の反対はありませんか?
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Unknown (爺イ)
2015-10-01 21:07:02
貴兄のサイクリング記事は拝見しております。
小生も自転車併用を考えて変則つきの車に積める
折りたたみ自転車を買って登山口と下山口を別のとき
利用しようとしましたが下山後の林道も結構アップダウンが多くて返って疲れるので夏場の早朝に長野堰を
走る程度。
内の家族は行く先が吉井・甘楽・下仁田・榛名や
松井田程度なら心配はしませんが夏場は嬬恋・草津・長野へ遠征しますので夕刻も6時を過ぎると電話が掛かってきますよ。
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