おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

あっちもこっちも大競争時代

2012年09月01日 | Weblog

 

午前7時の気温は、プラス20度。

天候は曇り空、静かな朝でござる。昨夜は涼しく就寝いたしました。

きょうから9月ですけど、まだしばらくこの暑さは続くのだそうな。

そんなことで、今年のご当地のお米、天候に恵まれ、大豊作らしいです。

昔ほどニッポン人はお米を食べないせいか、コメの出来具合もたいしたニュースにはなりませぬ。

太平洋戦争後、アメリカは食糧戦略の一環として、ニッポンの学校給食にパン食を導入させました。

そして一般家庭にもパン食は普及し、朝はご飯を食べずにパンとサラダにタマゴといった家庭も、ごく一般的になりました。

朝、ご飯を食べないなんて、戦前のニッポン人には、想像だにできない世界でござる。

そんなことで、いまはアメリカからの輸入小麦なしでは、ニッポン人の食生活が成り立たないことになっておる。

一方、お米の需要は減り続けておる。

昔のニッポン人のパワーの源は、もちろんお米。ところがいまパワーの源といえば、肉でござる。

もっとも、マラソンのような競技では、前夜に必ず「ライスパーティー」を開いて、ご飯をいただくのがスポーツの世界の常識でござる。

持久力を高めるには、今も昔も米飯なのでござる。

朝食だけは必ずご飯という我が家ですが、お米の消費量は1か月でわずか5キロ程度。

近くの蘭越町で生産されるブランド米「らんこし米」の「おぼろづき」を食べていますが、これは5キロで1900円。

そんなことですから、1年間で使うお米代も、わずか2万3000円程度。主食というにはお米はかなり安い。

今年、この蘭越町では「ゆきさやか」という新品種が生産されたそうな。

食味は、大人気の「ゆめぴりか」や我が家御用達の「おぼろづき」と同程度だけれど、収量が多いという。

ホクレンが独占的に生産・販売するゆめぴりかとは一線を画す、「北農研」が作った優良米だそうな。

ある農家では、このゆきさやかのほぼ全量を東京の大手デパートが買い上げるそうな。

デパートでの販売価格は10キロ1万円とか。

我が家御用達のおぼろづきの2倍を超える高価なコメでござる。

安値競争とは一線を画し、ブランド化したコメを高く売る。

「農協に頼らず」販売網を自ら開拓する。

農家は、農業技術だけ磨けばいいのではなく、「経営能力」も磨き上げないと、取り残されてしまうのじゃ。

競争といえば、今朝我が家の新聞広告に、「新製品が安いケーズデンキ」と「業界最王手のヤマダ電機」のチラシが入っておりましたです。

小さな町で、大手家電量販店の2店がしのぎを削って、家電量販店戦争が勃発中なのじゃ。

いずれ、どちらかが撤退することになるのでしょうけどね。

配布されたチラシの大きさだけでいえば、ヤマダ電機、圧勝でござる。ケーズデンキの2倍の大きさがあるのじゃ。

「だからどうした」といわれても困りますけどね。

そんなこんなで、2店がしのぎを削るいま、消費者にとっては家電製品を買う大チャンスでござる。

このあと目を皿のようにして、チラシを眺め、何か安いもん探します。

なにせ「ウイナー・テイクス・オール」つまりは「勝者が全て手に入れる」時代。

2店が競争している間だけ、われら消費者の天下なのじゃ。

それにしてもですが、家電量販店もコメ農家も、ノホホンとしていられる時代ではないのねぇ。

厳しい時代ですけど、やりがいもあるような…