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戯書 9

2015-10-21 | 日本語表記
ぎしょ、たわむれがき、ざれがき、と言葉を見る。
戯書を中国語としてはおかしい、日本語の造語と見る、というふうに、香坂順一氏の言及がある。

たわむれは、言葉の遊戯である。
ざれ書きは、てなぐさみである。

九九による表記が戯訓としての興味をもたせるが、それを中国伝来とした説明がある。
古代人に算数の知識があった、それをまた、言葉に応用したのである。

また、次のような和語の読みもある。
左右 二手 左右手、諸手、この二文字を、まて と、読んだのには--

http://www.nikkoku.net/ezine/asobi/asb13_03.html
>幾代(いくよ)左右にか(一・三四)
千代(ちよ)二手に(一・七八)
舟泊(は)つる左右手(七・一一八九)
すべなき諸手に(一〇・一九九七)
いずれも助詞のマデです。

これについて、『石山寺縁起絵巻』(二)に次の話があります。『万葉集』に訓を付けることを命ぜられた源順(912-983)が、石山寺へ参詣する道すがらこの「左右」の訓を思案していたところ、近江国の大津の浜で、馬方が負わせた荷を付けなおすのに、「まてより付けよ」と言ったのを聞いて、左右の両手をマテ(あるいはマデ)と言うのだと悟ったというのです。もしこの話が事実であったとしたら、平安時代にマテという語は、貴族たちの知らない俗語だったのでしょうか。

 と、逸話が紹介されている。



「海外奇談」 の訳者は、 中国人ではなく日本人である
dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/infolib/user_contents/kiyo/DBd0140701.pdf
個 (江戸時代に勃興した唐話学は、 その発端が、 長崎通事を媒体とし、 当時の生きた中国語との接触にあったが、 その後、 唐. 話学者の仕事 .... あることを知 ッ岬-「害」 と複合させたものと思うが、 「戯書」 ということばは中国語としてはおかしい。 「戯本」 「劇本」.



http://japanknowledge.com/psnl/display/?lid=2002010cb2664LSvl3gp

上代文献、特に「万葉集」の用字法の一つ。義訓の一種で、漢字の意義を遊戯的、技巧的に用いたもの。「出」字は、「山」字を重ねたものと解して「出でば」を「山上復有山者」と書き、掛け算の九九を利用して、「獅子(しし)」を「十六」と書くようなものをいう。釈春登が「万葉用字格」で用いはじめた語。

*万葉用字格〔1817〕例言「三に戯書。此(こ)は出を山上復有山と書、横雲を東細布と書る類、訓語借訓の中、まれまれあり」

*万葉集古義〔1844頃〕総論・二「戯書 志(し)と云ことを二二、重二、並二〈略〉久々(くく)と云に八十一とある類も義を得て訓せて、さて仮字借字には用ひながらことさらに戯に書るものなれば、一わたりの仮字借字の類にはあらず」


http://www.nikkoku.net/ezine/asobi/asb13_06.html
第13 回 万葉集の戯書

中国文化の知識

掛け算九九も樗蒲も中国からもたらされたものでした。「三五夜(もちづき)」、「牛鳴(む)」も、中国文学の影響でしょう。また、

色に山上復有山ば(九・一七八七)
山の上にまた山があるという字は「出(イデ)」です。これは「漢字の分解」のところに記したように、中国の『玉台新詠』に同じ例がありました。

他にも中国文化を踏まえる戯書があります。

我が定め義之(三・三九四)
結び大王(七・一三二一)
「義之」「大王」をテシ(…てしまった)と読みます。その根拠を明快に説明したのは、本居宣長です。

四世紀の中国の書家の王之のこと。書家だから手師(てし)
万葉集玉の小琴


戯書、日本国語大辞典、検索。

〔名〕(1)たわむれに書くこと。また、たわむれに書いた文字や書物。たわむれがき。らくがき。ざれがき。
(2)上代文献、特に「万葉集」の用字法の一つ。義訓の一種で、 ...

3. け‐しょ【戯書】 日本国語大辞典
〔名〕たわむれに書くこと。また、そのもの。*評判記・色道大鏡〔1678〕一三「何首座とかいひし僧の書ける一巻の戯書(ケショ)あり」 ...

4. ざれ‐がき【戯書】 日本国語大辞典
〔名〕てなぐさみに書いたもの。滑稽な内容の書。*おもひ草〔1903〕〈佐佐木信綱〉「行燈にかきすさびたるざれがきを臥しながらよむ雨の夜半かな」 ...

5. ざれ‐ぶみ【戯文・戯書】 日本国語大辞典
〔名〕ふざけて書いた文章、書物。*雑事覚悟事〔1489頃か〕「自然は若衆かたなどの御されふみの御書などの事は、御使をまたせ申、則御返事調進上候段、無余儀事也 ...

6. たわむれ‐がき[たはむれ:]【戯書】 日本国語大辞典
〔名〕たわむれに書くこと。いたずらがき。らくがき。...

7. ざれ‐か・く【戯書】 日本国語大辞典
〔他カ四〕なぐさみに書く。当世風にしゃれて書く。*青表紙一本源氏物語〔1001〜14頃〕初音「ことごとしくさうがちなどにもされかかす、目やすく書きすましたり」 ...




夏目漱石 門  四の十一より

屏風(びょうぶ)
今度(こんだ)
今日(きょう)
有(も)ち得なかった
気色(けしき)
家(うち)
御出(おいで)
価(ね)
納戸(なんど)
萩(はぎ)
桔梗(ききょう)
芒(すすき)
葛(くず)、
女郎花(おみなえし)
隙間(すきま)なく
描(か)いた
真丸(まんまる)
空(あ)いた所へ、
野路(のじ)や
空(そら)
其一(きいち)
膝(ひざ)
辺(あたり)
輪廓(りんかく)
抱一(ほういつ)
落款(らっかん)
憶(おも)
紫檀(したん)の
角(かく)な
目出度(めでたい)
客間の床(とこ)
双幅(そうふく)
岸駒(がんく)
岸岱(がんたい)
水を呑(の)んで
汚(けが)
苛(ひど)く
見る度(たび)
此所(ここ)
悪戯(いたずら)
可笑(おか)
畏(かしこ)
頂戴(ちょうだい)して
使(つかい)
然(しか)るべく
晩食(ばんめし)
後(のち)
浴衣(ゆかた)
工場(こうば)
一言(ひとこと)
己(おれ)
庇(ひさし)
覗(のぞ)いて
明日(あした)
蚊帳(かや)


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