日本語文章文法
文章における句は語の関係構成による。その語とはどのように捉えるか。
現代語文法論で語は最小の意味単位とされる。そこに学校文法は自立語付属語を分類して、ともに語の単位とした。付属語は文法機能、文において語の結びつきに働き、活用変化、語気になる、語尾となることをを専らとする。したがって語の単位をさらに詞と辞にする考えかたで、付属辞とすると考えよい。形態で接辞と見るものである。
句をつくる語は、語と語でまとまった意味を作る。学校文法の文節を分析して語相当に捉える。
文章の冒頭文を挙げる。
>山梨県立文学館で、「ミステリーの系譜」という企画展が開かれている(11月21日まで)。刊行物から原稿、書簡まで、よくぞこれだけ集めたと驚く貴重な資料が並んでいる。
<かるた作り 北村薫 日経新聞朝刊 文化面
山梨県立文学館 ミステリーの系譜 企画展 11月21日 刊行物 原稿 書簡 よくぞ これ 資料
開かれて 集めた 驚く 貴重な 並んで
>中に「少年探偵団かるた」という珍品もある。昭和30年代の子供たちが、遊んだのだろう。字札に「うでをくみ かんがえこんだ 明智探偵」、絵札の方を見ると沈思黙考する名探偵。見ているだけで楽しい。<同上 文段続き