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音象徴、音喩

2015-12-09 | 日本語百科
オノマトペは擬声である。音を声になぞらえる。日本語はその擬声をさらに、擬音とする。これはまた、音になぞらえるということである。声を音になぞらえる、音を声になぞらえる、いずれか。音象徴をもってすれば、音そのものがある特定のイメージを喚起する事象を指す、語音象徴と説明があるから、その音の象徴をいくつにも声で使い分けるなら、音を声になぞらえることである。トントン、どんどん、ドーンドーン、トーン、この日本語は音を声になぞらえている。そこにまた、擬態、擬情など、声を状態、感情になぞらえるとらえ方がある。そこに直人があるわけではないので語感象徴とはならないはずであるが、日本語は擬音をもってその使い方を説明するようになった。しんしん、シーンシーン、ジンジン、ジーンなど、さらには、擬音語、擬態語の範疇に含めるのが難しい表現音喩をとらえるようになった、ようで、音喩は発音できない文字表記の擬声である。


>音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマトペを指す、夏目房之介による造語。ウイキペディアより



ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
音象徴
おんしょうちょう
sound symbolism
ある言語体系で,特定の音や音連続に特定の意味が結びつく傾向があるとき,そのことを音象徴という。たとえば英語で gl-の語頭音をもつ単語には glare,gleam,glisten,glitter,glowなど光,輝きを表わすものが多く,sl-の語頭音をもつ単語には slack,slick,slide,slime,slip,slow,slugなど粘り,滑り,緩慢を表わす単語が多いなど。

大辞林 第三版の解説
おんしょうちょう【音象徴】
①音や状態を言語音によって表そうとすること。例えば,ワンワン・ズルズル・ヒラヒラ・シーンなど。語音象徴。
②状態や気分などを効果的に表現するため,音声に変化を与えること。ダマッテをダマーッテ,イタイをイタタタタなどという類。


http://www.yamaha-mf.or.jp/onkenscope/mugitaniryouko1_chapter3/
オノマトペ・音象徴・共感覚の不思議

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
—宮沢賢治 「風の又三郎」より—

宮沢賢治の童話、『風の又三郎』の冒頭で出てくる「どっどど どどうど」という音の響きからは、強い風がものすごい力で吹き付けていることを生々しく感じます。このような、耳に聞こえる音や声を模写したことばを擬音(声)語とよびます。


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