語の種類を分けるのに、漢語、和語、外来語と出自によることがある。漢語は中国から、外来語はその他の地域からということである。和語は出自でいえば、大和である。大和言葉とすると、固有の日本語としてとらえる。語の出自を言うことは外来語を借用語とする考え方である。つまり漢語は借用ではないということになる。中国から移入した語となる。固有語に対すれば借用語としてよいが、その語彙は和語に等しい意識にある。つまり漢語と和語がわたしたちのことばである。漢字を文字とし、訓読みなどを加えたことによって、それを日本語としたということである。漢語は熟語を語として字音語となる。漢語発音を日本語発音にしてその音を含めて字音語となる。漢字音は漢字を取り入れた時期、地域からの影響があり、日本語の漢字発音にその違いを示している。また、漢語を音読みだけでない熟語を編み出し、重箱、湯桶を作り出し、これも特徴的である。
世界大百科事典 第2版の解説
じおん【字音】
個々の漢字の示す音(オン)。中国語以外の言語では,中国語の字音をその漢字と共に借用して自らの言語に順応させた音をいい,特に〈漢字音〉とも称する。中国語からの借用に当たっては,字音は個々の言語の音韻体系,音節構造に適合するように変形される。このようにして,言語ごとに順応・定着した字音,その字音の成す集合・体系を〈日本漢字音〉〈朝鮮漢字音〉〈ベトナム(越南)漢字音〉のように,言語名を冠して呼ぶ。 漢字音は,漢字という文字と組になっている点で,単なる借用語(外来語)とは異なる。
デジタル大辞泉の解説
じ‐おん 【字音】
1 ある文字の発音。
2 漢字の読み方の一。日本に伝来して国語化した漢字の発音。その音の伝来した時代の新古により、また、その音のもとになる中国語の方言の違いなどにより、同一漢字にも各種の音のあるものがある。呉音・漢音・唐音などが主なもの。漢字音。⇔字訓。
大辞林 第三版の解説
かんじおん【漢字音】
中国における発音に基づいて,日本で行われている漢字の読み方。日本語の音韻体系にとり入れるため原音を変えたものがあり,中国での発音と同一ではない。伝来の時期などにより,呉音・漢音・唐音などに区別される。字音。音。
世界大百科事典 第2版の解説
じおん【字音】
個々の漢字の示す音(オン)。中国語以外の言語では,中国語の字音をその漢字と共に借用して自らの言語に順応させた音をいい,特に〈漢字音〉とも称する。中国語からの借用に当たっては,字音は個々の言語の音韻体系,音節構造に適合するように変形される。このようにして,言語ごとに順応・定着した字音,その字音の成す集合・体系を〈日本漢字音〉〈朝鮮漢字音〉〈ベトナム(越南)漢字音〉のように,言語名を冠して呼ぶ。 漢字音は,漢字という文字と組になっている点で,単なる借用語(外来語)とは異なる。
デジタル大辞泉の解説
じ‐おん 【字音】
1 ある文字の発音。
2 漢字の読み方の一。日本に伝来して国語化した漢字の発音。その音の伝来した時代の新古により、また、その音のもとになる中国語の方言の違いなどにより、同一漢字にも各種の音のあるものがある。呉音・漢音・唐音などが主なもの。漢字音。⇔字訓。
大辞林 第三版の解説
かんじおん【漢字音】
中国における発音に基づいて,日本で行われている漢字の読み方。日本語の音韻体系にとり入れるため原音を変えたものがあり,中国での発音と同一ではない。伝来の時期などにより,呉音・漢音・唐音などに区別される。字音。音。