リンボー源氏物語、謹訳を手に入れた。アマゾンで全冊を発注して一冊ずつのように届いたのはまいった。アマゾンが一つの店舗のようでそうでない、ネットの仮想店舗であることを思う。仮想とは言わずともサイバーの一部にある書店のことである。さてそれはともかくも、祥伝社の綴じがまた、気になるところ、丁合でばらけるかの紐綴じで、それが接着剤によるものとなるから、どう扱えばよいのか。リンボーさんにはかかわりがないし、謹訳にも何ら影響しないことで、ここまでを費やすことになった。どうも手に取ってこの一冊はどこから舞い込んできたかと思わざるを得ない。源氏物語が所与のものでないかのように、ばらばらのをどうしたものか。しばらくながめて、玉上訳、今泉訳、谷崎訳を、通訳として脈絡もなく思った。通釈と逐語訳と解釈とである。口語訳と言うも、現代語訳であっても、それぞれにまた、与謝野訳があり、円地訳があり、村山訳があり、並外れた田辺訳、橋本訳があったりする。
ウイキペディア 再掲
校訂本
まず、本文校訂のみに特化して校異を掲げた文献をあげる。この他に、主要な写本については個別に翻刻したものが出版されている。
『校異源氏物語』(全4巻)池田亀鑑(中央公論社、1942年(昭和17年))
『源氏物語大成』(校異編)池田亀鑑(中央公論社、1953年(昭和28年)-1956年(昭和31年))
『河内本源氏物語校異集成』加藤洋介編(風間書房、2001年(平成13年))ISBN 4-7599-1260-6
『源氏物語別本集成』(全15巻)伊井春樹他源氏物語別本集成刊行会(おうふう、1989年(平成元年)3月~2002年(平成14年)10月)
『源氏物語別本集成 続』(全15巻の予定)伊井春樹他源氏物語別本集成刊行会(おうふう、2005年(平成17年)~)
注釈が付いたものとしては次のようなものが出版されている。多くは校訂本も兼ねており、現代語訳と対照になっているものもある。注釈などの内容を簡略化した軽装版や文庫版が同じ出版社から出ているものもある。これらはすべて青表紙本系の写本を底本にしており、中でも、三条西家本を底本にしている(旧)日本古典文学大系本(およびその軽装版である岩波文庫版)を除き基本的に大島本を底本にしている。
『源氏物語』日本古典全書(全7巻)池田亀鑑著(朝日新聞社、1946年(昭和21年)~1955年(昭和30年))
『源氏物語』日本古典文学大系(全5巻)山岸徳平(岩波書店、1958年(昭和33年)~1963年(昭和38年))
『源氏物語評釈』(全12巻別巻2巻)玉上琢弥(角川書店、1964年(昭和39年)~1969年(昭和44年))
『源氏物語』日本古典文学全集(全6巻)阿部秋生他(小学館、1970年(昭和45年)~1976年(昭和51年))
『源氏物語』新潮日本古典集成(全8巻)石田穣二他(新潮社、1976年(昭和51年)~1980年(昭和55年))
『源氏物語』完訳日本の古典(全10巻)阿部秋生他(小学館、1983年(昭和58年)~1988年(昭和63年))
『源氏物語』新日本古典文学大系(全5巻)室伏信助他(岩波書店、1993年(平成5年)~1997年(平成9年))
『源氏物語』新編日本古典文学全集(全6巻)阿部秋生他(小学館、1994年(平成6年)~1998年(平成10年))
想像 私説 源氏語り14
2013-09-14 22:09:02 | 源氏語り
近代になって与謝野訳が書かれて、現代語訳といわれるが、いささか古いようでもある。
しかし物語の構成を考えるとき、その先駆的役割を果たした。
物語りを3部構成に見たり、2部構成に捉えたりするする。
次いで、読みやすくしたのは、谷崎訳である。
ふたたびみたび、新訳、新新訳と重ねて、難しい文章がこなれた。
そして現代はいくつもの現代語訳が出ている。
村山訳は古典的、円地訳、田辺訳は今風でよいかもしれない、橋本訳は男訳視点の源氏を標榜する。
今泉訳、玉上役は口語を通している、あたらしく訳が試みられている。
さらにコミックにも源氏物語を描いている。
活字から視覚化されたストーリーには印象が随分とちがってしまう。
そもそも絵巻が描かれたりして、文学の想像は豊かに展開してきているので、ビジュアル化はすばらしい伝統だ。
平安貴族の宮廷だけがクローズアップされてしまうので、せっかくの枠に入りきらない空間をもっと味わうことができたらいい。
絵馬小物はそれだけで自然を現わした絵詞がつく筆致である。
ウイキペディア 再掲
校訂本
まず、本文校訂のみに特化して校異を掲げた文献をあげる。この他に、主要な写本については個別に翻刻したものが出版されている。
『校異源氏物語』(全4巻)池田亀鑑(中央公論社、1942年(昭和17年))
『源氏物語大成』(校異編)池田亀鑑(中央公論社、1953年(昭和28年)-1956年(昭和31年))
『河内本源氏物語校異集成』加藤洋介編(風間書房、2001年(平成13年))ISBN 4-7599-1260-6
『源氏物語別本集成』(全15巻)伊井春樹他源氏物語別本集成刊行会(おうふう、1989年(平成元年)3月~2002年(平成14年)10月)
『源氏物語別本集成 続』(全15巻の予定)伊井春樹他源氏物語別本集成刊行会(おうふう、2005年(平成17年)~)
注釈が付いたものとしては次のようなものが出版されている。多くは校訂本も兼ねており、現代語訳と対照になっているものもある。注釈などの内容を簡略化した軽装版や文庫版が同じ出版社から出ているものもある。これらはすべて青表紙本系の写本を底本にしており、中でも、三条西家本を底本にしている(旧)日本古典文学大系本(およびその軽装版である岩波文庫版)を除き基本的に大島本を底本にしている。
『源氏物語』日本古典全書(全7巻)池田亀鑑著(朝日新聞社、1946年(昭和21年)~1955年(昭和30年))
『源氏物語』日本古典文学大系(全5巻)山岸徳平(岩波書店、1958年(昭和33年)~1963年(昭和38年))
『源氏物語評釈』(全12巻別巻2巻)玉上琢弥(角川書店、1964年(昭和39年)~1969年(昭和44年))
『源氏物語』日本古典文学全集(全6巻)阿部秋生他(小学館、1970年(昭和45年)~1976年(昭和51年))
『源氏物語』新潮日本古典集成(全8巻)石田穣二他(新潮社、1976年(昭和51年)~1980年(昭和55年))
『源氏物語』完訳日本の古典(全10巻)阿部秋生他(小学館、1983年(昭和58年)~1988年(昭和63年))
『源氏物語』新日本古典文学大系(全5巻)室伏信助他(岩波書店、1993年(平成5年)~1997年(平成9年))
『源氏物語』新編日本古典文学全集(全6巻)阿部秋生他(小学館、1994年(平成6年)~1998年(平成10年))
想像 私説 源氏語り14
2013-09-14 22:09:02 | 源氏語り
近代になって与謝野訳が書かれて、現代語訳といわれるが、いささか古いようでもある。
しかし物語の構成を考えるとき、その先駆的役割を果たした。
物語りを3部構成に見たり、2部構成に捉えたりするする。
次いで、読みやすくしたのは、谷崎訳である。
ふたたびみたび、新訳、新新訳と重ねて、難しい文章がこなれた。
そして現代はいくつもの現代語訳が出ている。
村山訳は古典的、円地訳、田辺訳は今風でよいかもしれない、橋本訳は男訳視点の源氏を標榜する。
今泉訳、玉上役は口語を通している、あたらしく訳が試みられている。
さらにコミックにも源氏物語を描いている。
活字から視覚化されたストーリーには印象が随分とちがってしまう。
そもそも絵巻が描かれたりして、文学の想像は豊かに展開してきているので、ビジュアル化はすばらしい伝統だ。
平安貴族の宮廷だけがクローズアップされてしまうので、せっかくの枠に入りきらない空間をもっと味わうことができたらいい。
絵馬小物はそれだけで自然を現わした絵詞がつく筆致である。