句と文と、その違いは何か。句論、文論というと、文法論義、表現論議それぞれに、句とは、文とは何かを定義して議論することになる。
しかし文法論には句を文相当に見る考え方があって、それはなぜだろうかと改めておもいをめぐらせることになる。
これを、現代語の文法、日本語になると文法単位としての、別を言うことになる。
句はフレーズ、文はセンテンスのとらえ方になる。ここで表記に用いるカタカナを言うのでは漢字の意味と異なる。
句を文としてみるのは表現の領域で説明できることである。つまり、慣用句、名句などの、また古くから歌句としてとらえてきた。
文句というではないかと、語句もある、とか、その用法を文法的にすると混ぜ返すような見方もできる。
少なくとも、文法に見ても語と文との間で、句として用いるとらえ方がわたしたちにはあるのだろう。
それはどういうものか。
検索に、Oxford Languagesより
言葉や文章のきれめ・くぎり。センテンス。また、センテンスの構成部分。また、連語。
詩歌などの一段落。
clause
phrase
言葉や文章のひとくぎり。「句点」「語句」
詩歌の構成単位。「起句」「結句」 ③「俳句」の略。
漢字ペディア
上記、Oxford Languagesを、もっと詳しく
く〖句〗 ク
1.文法《名・造》
言葉や文章のきれめ・くぎり。センテンス。また、センテンスの構成部分。また、連語。特に、.
国文法で、末に結びが加われば文となりうる形式。
英文法などで、単語の連なりが一単語と同等に働くもの。近ごろは、構文要素と同じ意味にも使う。
「句は文の要素としての単位」
▷ (イ)は phrase の訳語。
2.《名》
詩歌などの一段落。 「上(かみ)の句」
連歌・俳諧(はいかい)の作品の単位。
「句意・句集・句会・発句(ほっく)・二の句・揚句(あげく)・名句・秀句・俳句・連句・三句・百句」
俳句。 「句をひねる」
「句」を次の言語に翻訳:
英語
noun
1. clause
2. phrase
3. verse
4. passage
5. expression
6. sentence
7. paragraph
8. line
9. stanze
字通より
>屈肢句曲の形より、句兵・句爪の意となり、句読・章句に句曲の点を用いるので、またその意となる。
字はまた勾に作る、ム(し)は屈曲の象
[訓義]
1. まがる。字はまた勾に作る、ム(し)は屈曲の象。
2. まがった鉤。それでとどめる、とらえる、拘の初文。
3. まがった形の点。それで句読をつける、句読、句読によってくぎられた章句。
4. 呉・越の地の発声の語、句呉・于越のようにいう語。於(虎)の於も、その系統の語。