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‐たち 勘違い日本語

2016-02-06 | 勘違いしやすい日本語
この説明にある、-たち 用いているのは、言葉たち とあるのだが、これも勘違いしている。
たち を、複数であるとしているのはよいが、人につけるものであるし、公達 とか、古典的用法もあるから、思い違いをしているのはなぜかなと思ってしまう。

勘違いしていると言うのはたやすいけれども、そうではなくて、表現のあやとしているようにも見えて、言葉遣いが定まらない印象を与える。
この著書に流れる言語観がいかなるものか、国語課が何をしているのかをその記述から探ることになる。

見出しの、‐たち を、辞書的にとらえて、大辞泉を引くとわかりよい補説、用法がある。
このデジタル情報がいまや、人々の端末で引かれて意味を特定していくようなこともあるので、このサイトに複数の辞書を載せるのは便利である。

しかし、ここによく説明されるのが文化庁の調査をもとにした説明があるので、これもまた、注意がいるところである。



アマゾンの内容紹介

辞書を引いてみたら、長年使っていた言葉の意味が、
自分の思っていた意味とは全く違っていてびっくりした経験はありませんか。

あるいは、自分が伝えたかった意味とは違う意味で、相手が受け取ってしまったことはありませんか。

文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」では、
次の言葉の意味の理解について、下記のような結果がでました。


「さわりだけ聞かせて」の「さわり」の意味は?
・話などの要点のこと……………………35.1%
・話などの最初の部分のこと……………55.0%

「議論が煮詰まる」の「煮詰まる」の意味は?
・結論の出る状態になること……………56.7%
・結論が出せない状態になること………37.3%

「敷居が高い」の意味は?
・相手に不義理などをしてしまい,行きにくい………42.1%
・高級過ぎたり,上品過ぎたりして,入りにくい……45.6%

あなたはこれら言葉について、どちらの意味で理解していますでしょうか。
また、これらの言葉の本来の意味はどちらなのでしょうか。

この本では、このような思い違いが生じやすい代表的な言葉たちを取り上げました。
世論調査でわかった言葉の意味のとらえ方を、本来の意味や用例とともにご紹介しています。


文化庁国語課の勘違いしやすい日本語
2015/12/17
文化庁国語課 (著)

「敷居が高い」お店に行けない理由
会議の「流れに棹さす」のは誰?
「枯れ木も山のにぎわい」でパーティーがにぎわわず?
繊細で小心者でも「破天荒」です
「さわりだけ」聞かせたら台無しに
「憮然」としている人は、腹を立てている?
競技中に「檄を飛ばす」のはやめてください
上司を「他山の石」としてもよいか?
なるべく避けたい「姑息」な手段
議論が「煮詰まった」らどうなるの?
「役不足」で足りないのは役目か、力か?
本当はもっと怖い「確信犯」
「奇特な人」と言われたら、喜ぼう
「失笑する」する人は笑っているか
「割愛」は、なぜ「愛」を割くのか
気が「置ける人」と「置けない人」、どっちが落ち着く?
「うがった見方」って嫌な感じ?
やめるのも、実行するのも「潮時」
「やぶさかでない」のなら、お願いしていいの?
映画館で「号泣」してもいいですか?

ほか、「雨模様」「すべからく」「世間ずれ」「情けは人のためならず」「天地無用」など、36の言葉を紹介。



デジタル大辞泉の解説
たち【▽達】

[接尾]人を表す名詞や代名詞に付く。
1 複数であることを表す。「子供達」「僕達」
2 複数の意とともに尊敬の意をも表す。

[補説]上代では、神・天皇・高貴な人に限って用いられた。
[用法]たち・がた・ども・ら――いずれも人が複数であることを示す接尾辞。◇「たち」は「公達(きんだち)」のように元来、若干の敬意を伴う表現であったが、現在では普通に「ぼくたち」「私たち」のように自称に付けたり、「犬たち」「鳥たち」のように動物にも用いるようになった。◇近ごろ「道具たち」のように物に「たち」を付けることがみられるが、これは正しい使い方とはいえない。◇「がた」は敬意を含んだ接尾辞で、「あなたがた」「先生がた」などと用いる。◇「ども」には見下す気持ちが含まれ、「がきども」「野郎ども」のように使う。また、自称の代名詞に付くと謙遜(けんそん)の意を示す。「私ども」「手前ども」◇「ら」は使われる範囲が広い。「彼ら」「子供ら」のように敬意を含まない場合、「お前ら」のように蔑視を表す場合、自称の代名詞に付いて謙遜の意を表す場合、「それら」「これら」のように指示代名詞に付いて物の複数を表す場合などがある。◇敬意の程度は「あなたがた→あなたたち→お前ら」の順に低くなる。
「大舟にま梶しじ貫(ぬ)き此の我子を唐国へ遣るいはへ神―」〈万・四二四〇〉

たつ【達】[漢字項目]

[音]タツ(漢) ダチ(呉) [訓]たち
[学習漢字]4年
〈タツ〉
1 障りなく通じる。道がとおる。「闊達(かったつ)・四通八達」
2 目的・目標とするところに行きつく。「達成/栄達・窮達・到達・発達」
3 物事によく通じる。じょうずにこなす。「達人・達文/熟達・上達・先達(せんだつ)・暢達(ちょうたつ)・明達・練達」
4 品物などを届ける。「送達・速達・調達・配達」
5 言葉や命令を告げ知らせる。「既達・厳達・口達・示達・執達・申達・通達・伝達」
〈たち(だち)〉「公達(きんだち)・友達(ともだち)・私達・子供達」
[名のり]かつ・さと・さとる・しげ・すすむ・ただ・たて・と・とお・とおる・のぶ・ひろ・みち・よし
[難読]御用達(ごようたし)・曹達(ソーダ)・伊達(だて)・達磨(だるま)


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大辞林 第三版の解説
たち【達】

( 接尾 )
名詞・代名詞に付いて,それらが複数であることを表す。 「きみ-のせいだ」 「わたし-も頑張る」 「森の小鳥-」 〔古くは敬意を含み,神や貴人にだけ付いた。現在では「ども」「ら」のような見下した感じはないが,「かた」ほどの敬意はなく,普通,尊敬すべき人にはつけない〕

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