ひらがな、カタカナ、読み方がたくさんある漢字、日本語って難しいデスヨネといわれて、日本人の母国語への誇りを感じていたのに、日本人の原点といえる、日本語の言葉や文字に対するプライドや意識が薄くなってきている!
日本人が世界に誇れる33のこと あさ出版 2012年5月22日 ルース・ジャーマン・白石
本書の特色は、日本人探求をする著者の視点にある。甘えあう関係を否定しない。甘え上手な日本人は、甘えを生かす組織の構造ができている。それを支えあう人間関係の大切さとして、日本人に向けて認識を求める。
そのうちの、part1 世界中の人たちに誇りたい日本人の気質に続く。
日本人の習慣について9つをあげる。part2 わたしが尊ぶ日本人の習慣
1 「安心感」というはかり知れない"恵み"
2 現金の「落し物」をポケットに入れない国
3 外国人は、日本を学ぶなら日本語を学ぶこと
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現代日本語「誤」百科 658 は、次へのステップアップにする を、例題にしている。
コラムが言う、この誤りは、ステップアップにする という言い方にあり、正しくは、ステップアップする または、ステップアップをする と、使うとよい、と、コラムは解説する。これは、その通りだ、動詞としての用法だからである。しかし、次のステップアップする、とか、次のステップアップをする、とか、言うかどうかが、問題にはなっていない。
その解説は、~にする を変化させること、変化の結果を表す場合に使うと説明するのだけれど、これについては、もう一つの用法をとらえていないところから、説明が異なる。
たとえば、行くことにする、食べることにする、などと使うと、予定または決定、あるいは、予定、決定することにかかわる意思としての用法が説明できる。
また、ステップアップは、向上すること、という意味であるから、例題が、次の向上することにする、と表現にしようとすると、その意味するところで、カタカナ語を用いて、次のステップアップにする と言うほうが表現しやすい。ステップアップをただ、向上 とだけ表すとすると、次の向上にする と言う表現になって、言いにくくなるというのは、その表現についての理由がある。
それは、ステップアップには向上することについてのカタカナ語としての意味があり、ステップアップしたステージが予想されるので、向上という漢語名詞と違って、ステップアップ後の意味表現となり、アップすることをとらえたカタカナ語の意味として使われているからである。 . . . 本文を読む