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現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

漢文を学び訓読文法にしたものを、さらに、国語に学ぶものを

2018-11-03 | 文法文章論
日本語文法は文を単位とする。語法句法はそれぞれ、名の通り、語と句を単位とする。日本語の文は近代になって文章とともに文法の単位としてとらえられたが、文章として捉えることに文のまとまりがあった。すでにあった文章に文をさらに単位にするのは、文章とは何か、文とは何かを分明にするためのsentenceの翻訳による、概念をあてることが捉え方として必要であった。つまり、日本語文法に英文法などの対照を以て説明するための文の分析であった。必ずしもそのように説明されてきたのではないが、日本語の文要素を英文法の主語述語の要素にあわせた説明となった。英文法などで主語を必須要素とする文の説明に、日本語では文の要素とだけ説明をしたので、必須ではない考え方であったはずのものが、主語述語の対応で、英文法にある述語要素には、日本語の述語を対応して、そこに説明の違いが生じていたのだが、それをとらえることなく文の必須要素の説明が全く異なってしまった。 . . . 本文を読む

霊異記

2018-10-14 | 文法文章論
説話集、伝奇物語のジャンルである。作品名に、日本国善悪現報霊異記、平安時代初期に成立とされる。伝承最古の説話、著者は景戒。文献上、上、中、下の三巻構成はさまざまな典籍となる。日本語を形成するという視点から見れば、変則的な漢文で表記という説明があり、音注、訓義、釈など語にほどこされたノートは注目される。霊異という言葉は、れいい、りょうい、その発音をいずれにするか。音読み 呉音 : リョウ 漢音 : レイ その熟語には、悪霊(アクリョウ)・慰霊(イレイ)・怨霊(オンリョウ)・木霊(こだま)・言霊(ことだま)・御霊(ゴリョウ)・(みたま)・精霊(ショウリョウ)・(セイレイ)・死霊(シリョウ)・神霊(シンレイ)・聖霊(セイレイ)・全霊(ゼンレイ)・亡霊(ボウレイ)・幽霊(ユウレイ)など、読みにさまざまである。善悪についても、連声となって、ぜんあく ぜんなく さらには、ぜんまく となるが、仏典に影響されて、にっぽんこく ぜんなく げんぽう りょういき と、呼ぶ。その話は物語の伝奇性にある。 . . . 本文を読む

日本語論88  文章論

2018-08-28 | 文法文章論
日本語文法は品詞論と構文論に分けて説明がある。国語文法の教科目で文法教科書には構文論があったが、品詞論に比べて記述するところは少ない内容だった。その構文論は文章論という分け方をする場合もあるようである。構文と文章という分け方を、いつごろまでか、捉えていたものであろうか。 . . . 本文を読む

日本語論85 文章の構成

2018-08-25 | 文法文章論
文章技術の要である。いくつかの重要点がある。表現の正、不正、また、整、不整は、誤字脱字の基本以前のことから、文法によるもの、語の選択使用に見られるもの、故事成句の適不適などである。起筆の作法は、承筆、転筆に至って、文章作法の妙があるから、ここでは妙味を持たない文章になると、転じるのを、展開する内容を持つようにして、結筆となる。転筆は目を転じたり、思いを転じたり、考えを巡らしたりすることになるが、その技法は文学芸術作品とだけ唱えるところ、文章技法にはしない意見もある。作文技術で論理を展開するとするのであるが、日本語の論理、修辞技術の手法を考慮すれば、この意見は妙がないだけでなく、文章構成の根本を否定し去るものになるので、文章は政治社会に重要な思想であったことを広めるべきであるし、哲学科学だけで済まされない真実を持つことを知るべきである。日本語文章は文法により、わかりやすく、伝える内容を正しく、表現し理解をすることができるようになったのは、いたずらに難解な文章を退けたのであるから、文章構成における基本はどのような構成をとるにしても、その技法を知ることになる。 . . . 本文を読む

置く、措く、擱く

2018-07-31 | 文法文章論
措定の意味に措辞を思う。その字そのものに、おく とはどうすることか。措定は哲学の用語、論理学からドイツ語の翻訳語となる。   >そ‐じ【措辞】の意味 出典:デジタル大辞泉(小学館) 詩歌や文章などの、言葉の使い方や辞句の配置のしかた。「巧みな措辞」「措辞を練る」 . . . 本文を読む

日本語教育の文法 20 学習文法7

2018-06-23 | 文法文章論
膠着語と屈折語を対照すれば、語の単位に語と語基、語と接辞のように語構成を見ると分かりよい。語の成立には語基が単独の形式で意味を持つ、語基に接辞がついてまとまった意味を持つ、というように自由形式と結合ⓙ形式を分析することになる。語基となる形式は語の形式で変容するものを、活用変化するもの、屈折変化をするものとして、音素で取り出すことになる。音韻の作業では国語の仮名文字分析についてわかりよくするところがある。しかし国語分析は語の単位に付属するものを、品詞にたてているので、その品詞である、助詞、助動詞についての扱いがある。膠着する現象に見るので、それぞれがいわば、活用の現象、屈折のとらえ方になる。助詞として格助詞の例をあげて説明している、格助辞であるが、その語の成立には文の働きにおいて、動詞と関係することと、その意味分析などをすることになる。説明によく用いる、場所の名詞に、学校 をあげ、学校へ 学校に 学校で、学校を とすると、それぞれが、行く という動詞に関係するか、しないか、、学校へ行く 学校に行く *学校で行く *学校を行く 学校で学ぶ 学校を卒業する という用例がすぐにも区別される。山に登る 山を登る 山で登る 山へ登る という使い分けをとらえて、膠着現象を意味において明らかにすることがある。 . . . 本文を読む

作文のために

2018-04-22 | 文法文章論
原稿箋をもって書く練習をするのがよい。日本語を縦書きとしたのは筆記具、用紙のことから習慣としたものでえある。長く、専らのことで亜ttのであるが、文書編集機の便利さから、世にいうワープロの出現は、日本語の書記に新機軸となった。その約束事は縦書きのものを横書きにしたようなことであったが、実は、漢字かな変換の便利さには表記、加えて、区切り符号、そして書きやすさと読みやすさに革命的であるから、文章そのものに工夫が現れる。手書きと、タイプ打ちによる文字は、その世界を一変しているから、筆記具の代替に、印刷物となったことは、ある側面をもたらした。ペンと紙を使ってきた文明の道具に、電子情報という時代の記録を作りだし、それを共有し伝播する情報の新時代となったのである。 . . . 本文を読む

やはり文章論に

2018-01-20 | 文法文章論
リマインダーに、1年前の記事に、日本文章論を見る。文法論、文章論、いずれの名称にするか、折衷して文法文章論としたが、その考えには変わるところがなくても、おさまりのよくない論となる。簡単明瞭に文論と文章論の違いを得ても、文法論とのかかわりで闡明にすることが難しいのである。 . . . 本文を読む

文章と文節

2017-06-27 | 文法文章論
文章の単位を設定して、文の上位単位であるとする。文をとらえ、その文が複数で構成するものとしての文章である。文を単位とするのは、主語述語の文を基本にしている。ところが、文章には、述語だけで成立する文にあたるもの、述語部分が名詞による体言止めであったり、また述語に感嘆感動により表そうとするなど、いわゆる言い切りをみることで、文とその下位単位である句が、文相当になって文章に含まれるとすると、文章には、文になる要素成分があることになる。さらに、日本語の接辞による語相当の文節にも、その接辞の働きによって文意相当するものが、文章を単位とした中で、表現内容をもったものとして、ことばとしている場合がある。すると、文章単位における文節が文の単位として機能すると同時に、一方で、文章の単位ともなりうる。 . . . 本文を読む

句と文

2017-01-20 | 文法文章論
文章において、文を見るか、句を見るか、文法観になる。現代語文法ではそれぞれ、センテンスであり、フレーズである。古典漢語の影響に、句を見ることが、英語の影響に、文を見ることになり、その文と句は、文法単位をその言語の影響においてみると、同じである。実際に中国語は、句子を用いる。日本語の句は、歌句、詩句、慣用句という用語について見るようになった。このブログで、再三にわたって、句のことを取り上げようとするが、ここでいつも同じような文言を繰り返している。 白水社中国語辞典>句子 jù・zi 名詞 文.用例 句子成分 fèn=(主語・述語・目的語など)文を構成する成分. . . . 本文を読む