ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

侵略国家と映画

2008年11月02日 | Weblog
航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長の更迭事件、実に情けない。不動産会社のアパグループの懸賞論文に応募して最優秀賞を受賞して賞金300万円を獲得したという。自発的に応募したというよりもお誘いがあったのだろう。「日本は侵略国家であったのか」と題した論文は9枚のお粗末な作文といっていいだろう。自論に好都合な資料を駆使して展開した作文(http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf)。あの程度の質と量で300万円というのは何かしら思想的な意図が臭ってくる。論評する気にもなれない。

今夜の話題は古い映画二点である。
ひとつは1989年フランス映画「インド夜想曲」。ある男ロシニョルが失踪した友人を捜しにインドを訪れる。ボンベイ、マドラス、ゴアへと。途中、盲目の占い師にみてもらうと恐々と男ロシニョルには魂がないと言われた。その友とは、実は男ロシニョルの魂であったという落ちである。ジャケットには「あまりにも美しく、あまりにも神秘的な全く新しいミステリー映画の誕生」「まやかしの夜、うたたかの夢。かの地に迷った幻惑の旅人」というキャッチコピーが書かれている。インドの風景に趣があってよかった。小生は旅が好きだから旅をする映画は面白い。100円でレンタルショップで拾ったVHSでしばし楽しませてもらった。









もうひとつは1981年日本映画「遠雷」。原作は立松和平の野間文芸新人賞受賞作同名小説。監督は日活ロマンポルノで有名な根岸吉太郎監督。主人公は宇都宮でトマトのビニール栽培を行う農家の青年を演じる永島敏行。永島がガススタンドに勤める石田えりと見合いをして、その日にラブホテルへ直行する。石田えりの豊満な若い裸体が実にすばらしい。もちろん、ビニールハウスでも性的行為が行われる。さすが日活ロマンポルノの監督、実にエロっぽく撮られている。ジャケットのキャストに載ってないが、浮気妻横山リエに嫉妬する蟹江敬三が好演している。永島と石田はデキ婚となり、目出度しメデタシ。

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