ある旅人の〇〇な日々

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渡名喜島のハブ取り爺さん

2012年03月23日 | Weblog
河村只雄の「南方文化の探究」(講談社学術文庫)の第六章 粟国・渡名喜紀行の十一に「ハブ取り爺さん」というのがある。10年以上前に読んで面白かったので再び読んでみた。やはり面白かった。
まず、この本の内容の紹介として次のように書かれている。
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昭和十年代、太平洋戦争が激化するなか、琉球諸島の民俗学的研究に命を懸けた社会学者がいた。家族制度、財産制度、言語・風俗…。あらゆる方面に視線を配り、「紀行文的研究論文」として発展、上梓した。拝所の探索、祭りへの参加等、人々との交流を通し、臨場感あふれる筆致で貴重な写真と共に収録した好著。
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で、そのハブ取り爺さんだが、渡名喜島では有名で、その名は比嘉筆助さん。75歳だが壮者を凌ぐ元気者。30歳のとき、伯父さんからハブ取りの秘訣を伝授され、本年で45年になる。爺さんの手で退治されたハブは五千匹を降らない。ハブ取りの名人になるまでには、幾多も苦杯を飲んだ。六回もハブにかまれている。民間療法でハブの毒を克服してきた。13年前に七尺にあまるハブに左手を猛襲されたときは死を覚悟したという。左手の三分の二が腐れ落ちたが二本指が残っている。爺さんはハブを無疵で生け捕るので特に高価で買い取ってもらえる・・・・・

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2 コメント

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Unknown (ゆってぃ)
2014-08-02 00:20:07
高値で売るために生きたままハブを捕まえてたのですか。
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オジー (ミルク)
2017-09-09 18:46:55
私は筆助オジーの親族です。今41才なので勿論ひーおばーからしか話を聞いた事が有りませんが、昔、食料難の際に自分の家で獲れたもちきびを島民に配ったと聞いてます。私も筆助オジーを見習って人に優しく出来る人を心がけてます。オジーに関してネットワークにアップして頂きありがとうございます。
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