ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

総選挙結果メモ

2009年08月31日 | Weblog
民主党の圧勝なのだが、すでに自民党は選挙戦前から相撲で言う死に体だった。選挙戦終盤で民主党の獲得議席予測は320と出ていたが、結局は308議席だった。
前回と比べれば、自民党300→119、公明党31→21、民主党115→308となった。小泉チルドレンは83名のうち10人が残った。本物のチルドレン進次郎は見事当選か。岡山選挙区の萩原候補(元岡山市長)と橋本候補(故龍太郎長男)は落選し、比例復活もできなかった。幸福実現党はナッシングだった。すべて供託金没収か。候補者を縮小したが10億円以上だろう。
投票率は69%台と高かった。自民党の民主党へのネガティブキャンペーンは不発といおうか、逆効果だと思っていた。
注目していた選挙区は下記のようになった。

東京1区:●与謝野 馨vs.○海江田 万里(与謝野さんが宣伝カーの上で立ち眩みをしていた)
130,030票対141,742票。バブル時代に財テクブームを煽った海江田は好かなかった。

東京11区:○下村 博文vs.●有田 芳生(有田さんは新党日本でなく民主党で出馬すれば有利になったかも)
117,472票対113,998票。有田さんは善戦したがもう一歩。やはり民主党から出れば楽勝だったろう。

東京12区:●太田 昭宏vs.○青木 愛(見えを切るような演説には嫌悪)
108,679票対118,753票。公明党は都議選の勝利で甘く見ていたのか。

神奈川11区:○小泉 進次郎vs.●横粂 勝仁(純ちゃんの七光りでかなり有利らしいが)
150,893票対96,631票。やはり小泉ジュニアは強かった。

岐阜1区:●野田 聖子vs.○柴橋 正直(元自民党県議が民主党に鞍替えして応援しているそうな)
99,500票対111,987票。郵政民営化に転んだから地元民に見放されたか。

静岡7区:●片山 さつきvs.○城内 実vs.●斉木 武志(三つ巴という感じだが民主の追い風が強いのか)
54,128票対129,376票対63,116。城内さん圧勝。無所属で地道な活動が報われたようだ。片山はテレビによく出ていたが横柄な感じだった。

群馬4区:○福田 康夫vs.●三宅 雪子(女性刺客を返り討ちできるかな)
103,852票対91,904票。テレビ局のミスで福田さんが落選の弁をしていたが気がつけば当選していた。

石川2区:○森 喜朗vs.●田中 美絵子(これまた美人刺客やな)
123,490票対119,021票。4000票ちょっとの差。シンキロウも危なかった。

兵庫8区:●冬柴 鉄三vs.○田中 康夫 (組織票に勝てるかな。田中氏には連合が味方になってくれないし)
103,918票対106,225票。康夫ちゃんは知名度抜群だからな。阪神大地震のとき、ボランティアやっていたようだし。

愛媛1区:○塩崎 恭久vs.●永江 孝子(保守王国の終焉なるか)
130,330票対127,562票。これも3000票弱の差、惜しかった。

長崎2区:●久間 章生vs.○福田 衣里子(導入した公共事業を自慢するようでは危うい)
106,206票対120,672票。これは当然の結果。小沢さん、いい候補を発掘した。

ついでにもうひとつ
京都5区:○谷垣 禎一vs.●小原 舞(クィーン舞鶴の元自衛隊員はどこまで迫るか)
120,672票対80,966票。けっこう大差。でも比例復活した。

読書録「沖縄幻想」

2009年08月30日 | Weblog
奥野修司著の「沖縄幻想」(洋泉社、2009年7月発行)を読了した。この新書をウチナーンチュが読むと耳が痛いといおうか、意気消沈してしまいそうだ。著者が沖縄の問題点を多面的に提示して、ウチナーンチュに改善するよう求めているかのようだ。著者にとっては、古きよき沖縄の文化は幻想になってしまった。でも沖縄に通い続けるのは、ピンポイントだがまだ良さが残っているからだろう。
小生もひとつだけ幻想をもっていた。昆布の沖縄県民ひとりあたりの消費量は、今も全国一だと思い続けていたが2006年に10位まで落ちていたのだ。1位は1988年までだったのだ。すでに消費量は半減してしまった。
のりピーじゃないが沖縄は公共工事と基地というシャブで中毒になっているのだ。シャブは薦めるほうも、シャブ漬けになるほうもどちらも悪いのだが。公共工事と基地がなくなれば禁断症状を起こすだろう。
エピローグで「現在のオジイやオバアたちがこの世を去れば、沖縄の心も大きく変貌することだろう。粛々として沖縄が消え去るのも一興、本書はそのために墓標であってもいいと思っている」と結ぶ。

なぜワクチン製造は遅れているのか

2009年08月28日 | Weblog
今、日本でいちばん新型インフルが猛威をふるっているのは沖縄である。数日前の沖縄の出版社のブログに「午後から博物館へ 入口にインフルエンザ対策で消毒液が置いてあり、中に入るとスタッフ皆、マスク着用でした。我が家も昨日から玄関に消毒液をおいてあります」と書かれている。本土でも夏の高校野球の選手やら応援のために大移動した人々も集団で発病している状況である。
この秋冬には、中世の黒死病のようにバタバタと亡くなることもあるのではないか。日本では新型インフルによる死者はまだ数人だが、米国やブラジルではすでにそれぞれ500人を超えた。のり塩事件なんて報道している時ではないだろう。
ワクチンの国内生産状況はというと、この冬に5000万人分以上必要なのに1300万人分しか供給できない。それで予防接種の優先順位が検討されている。小生などは若くないので下位のほうである。呼吸器系に自信がないので危機を感じている。
なぜ生産が遅れたのか。鶏卵でウイルスを培養するのであるが、このウイルスは培養速度がとても遅いという。加えて卵は有精卵でなくてはならないので個数もそれほど供給できないという。それに製薬会社4社で生産しているだけだ。この体制で行くしかないのか。海外から輸入も検討しているようだが、果たしてどの程度を確保できるか分からない。悲惨な状況にならなければいいが。

サンマが美味い時候になった

2009年08月27日 | Weblog
今日は少しだけエアコンをつけた。夜は必要ないほどの気温になっている。今夜は生サンマを焼いて食べた。あまり生臭くなく、サンマ蒲焼缶詰より一等美味しい。

毎日毎日、テレビはのりピーの同じ映像や情報を繰り返し流す。新しい情報だけ流してくれよ。妻に覚醒剤を薦める遊び人の男を夫に選んだことが不幸だったのかもしれない。このサーファーをのりピーに紹介したのはトンネルズの木梨だというが。お塩事件のほうは報道バリューが少なくなったのか、あまり情報が流れない。

自民党は、すでに政権を諦めたような雰囲気だ。そうなると、有権者は、政権をとる民主党の候補者にさらになびくのではなかろうか。雪崩のように民主党の議席数が増えていく気がする。

奥野修司著の「沖縄幻想」(洋泉社、2009年7月発行)を取り寄せた。彼の著書は「ナツコ 沖縄密貿易の女王」(文藝春秋、2005年発行)を読んだことがある。
奥野は30年以上、沖縄に通い続け、沖縄の将来について憂えている。移住ブーム、土地バブルの崩壊、自然破壊、癒しの島・長寿社会の幻想、カジノ誘致構想の愚、莫大な補助金の非効率な使途・・・・。このままだと何の変哲もない島になってしまう。沖縄の進む道はもっと別にあるはずだと。とりあえず、彼の沖縄論を読んでみよう。

花粉症緩和米

2009年08月26日 | Weblog
1ヶ月前に買っておいた古本の「悪魔の種子」(内田康夫、幻冬社、2007年)を読んでいた。遺伝子組み換えによる花粉症緩和米をめぐる連続殺人事件を解決する浅見光彦シリーズである。この花粉症緩和米というのは架空のものかなと思いながら読んでいたが、実際に開発されつつあるようだ。
検索してみれば「開発当初、スギ花粉症緩和米は食品とされていましたが、厚生労働省から医薬品として取り扱うという判断を受けたため、医薬品として開発をすすめる方針に変更されました。このような経緯があったため、スギ花粉症緩和米の実用化は、当初の予定よりも遅くなっています」という文章がある。
いつも浅見光彦シリーズを読んで思うのだが、殺害の動機が薄い。あまりその必然性がないのである。でも事件が複雑で面白かった。



もう4日で総選挙の結果がほぼわかるのか。今のところ、小生の注目の選挙区は以下のようなものである。
東京1区:与謝野 馨vs.海江田 万里(与謝野さんが宣伝カーの上で立ち眩みをしていた)
東京11区:下村 博文vs.有田 芳生(有田さんは新党日本でなく民主党で出馬すれば有利になったかも)
東京12区:太田 昭宏vs.青木 愛(見えを切るような演説には嫌悪)
神奈川11区:小泉 進次郎vs.横粂 勝仁(純ちゃんの七光りでかなり有利らしいが)
岐阜1区:野田 聖子vs.柴橋 正直(元自民党県議が民主党に鞍替えして応援しているそうな)
静岡7区:片山 さつきvs.城内 実vs.斉木 武志(三つ巴という感じだが民主の追い風が強いのか)
群馬4区:福田 康夫vs.三宅 雪子(女性刺客を返り討ちできるかな)
石川2区:森 喜朗vs.田中 美絵子(これまた美人刺客やな)
兵庫8区:冬柴 鉄三vs.田中 康夫 (組織票に勝てるかな。田中氏には連合が味方になってくれないし)
愛媛1区:塩崎 恭久vs.永江 孝子(保守王国の終焉なるか)
長崎2区:久間 章生vs.福田 衣里子(導入した公共事業を自慢するようでは危うい)
ついでにもうひとつ
京都5区:谷垣 禎一vs.小原 舞(クィーン舞鶴の元自衛隊員はどこまで迫るか)


左から青木愛・三宅雪子・田中美絵子・永江孝子・福田衣里子・小原 舞

タトゥーとドラッグ

2009年08月25日 | Weblog
以前ならタトゥーとドラッグのセットはヤクザの世界のことだったが、今やのりピーやお塩のように芸能界にも移ったようだ。ドラッグについては芸能界へ警察庁からの注意が発表された。
タトゥーは本来、成人儀礼の一環で風習として彫られていたが、今やアクセサリーである。体を傷つけることはタトゥーとドラッグの共通している点である。
タトゥーはスポーツ選手によく見られる。格闘技、陸上競技、サッカー、水泳などの選手に。泳ぐアルマーニモデルのベレグリニもうなじに彫っているのをこの前のローマ世界水泳でみた。スポーツ選手の場合は、肌を露出することが多いので目立つのかもしれない。近所のスーパーで若い女が肩から二の腕にかけて彫っているのをみたときには驚いたものだ。歌手の間にも多い。安室奈美恵や中島美嘉が有名である。今やタトゥーはファッションか。

期日前投票を済ます

2009年08月24日 | Weblog
今日はエアコンつけなくても涼しい。外に出てみれば晴れ渡って涼しい強い風が吹いていた。秋が近いのか。
投票所よりも区役所が近く、日曜日は行けないかもしれないので期日前投票をしてきた。小生の入れた候補は大丈夫だろう。今回は最高裁判所裁判官国民審査のほうを事前に調べて真面目に行った。
下記サイトに国民審査判断資料が載っていたのでチェックした。
http://miso.txt-nifty.com/shinsa/
これをながめていると御殿場事件の裁決をした裁判官をみつけた。ずっと前に長野智子がテレビ番組でスクープした事件である。これは15歳の少女の嘘でつくられた事件ぽいのだ。この裁判官は駄目だな。この事件については長野智子のブログに簡潔に書かれている。(http://yaplog.jp/nagano/archive/113

選挙、甲子園準決勝、世界陸上

2009年08月23日 | Weblog
マスコミの調査では民主党が衆議院議席を320もとるそうな。それが実態なのだろうか。解散前の自民党は求心力がなくバラバラだったからな。おまけに公示直前、舛添さんに参議院から衆議院への鞍替えの打診があって、東京比例区第一位でどうだといわれたという。計画性もあったものではなく、思いつきで行動している。自民党の比例区にはタレント候補がいないな。マラソンの有森や瀬古、プロ野球の古田などは政治に色気があるのではないか。もう、タレント候補を検討する余裕もなかったのか、それともイメージの悪い自民党が拒絶されたのか。

いよいよ今日が夏の高校野球も準決勝。開幕からけっこう長く感じる。第一試合が日本文理vs県岐阜商で、第二試合が花巻東vs中京大中京である。4校とも得点力があって投手力もそこそこのチーム。どこが勝ってもおかしくない。日本文理は新潟県か。岐阜商は甲子園常連の強豪校だから日本文理を応援しよう。花巻東は菊池投手が背の痛みがなくなって投げれば有利かもしれない。中京大中京も強豪校だからな。じっくり観戦しよう。

ベルリン世界陸上も、そろそろ終幕だろう。ジャマイカのウサイン・ボルトが際立っていた大会だった。あとの選手の印象が薄くなった。南アフリカの女子800メーター優勝選手の性別検査の結果には関心がある。上体が逆三角形で筋肉質、顔もごついし、ヒップもあまり大きくない。胸のふくらみはないが股間も目立たない。染色体検査ですぐ識別できるだろう。

甲子園、床屋、ボルト

2009年08月21日 | Weblog
テレビで花巻東vs明豊戦をみていたが、5回途中、菊池投手が背中の筋肉の痛みで降板してしまったので、興味をなくして久しぶりに床屋に行く。いつものカット専門店である。100円値上げして1000円になっていた。1年に3回程度なので大した額でもないが。今日は待ち時間なく10分で終わった。髪の毛が細くなって伸びる速度も遅くなった感じである。そして白髪の割合も増えている。途中、買い物をして帰ると延長戦で花巻東が勝っていた。やはり、菊池中心のチームだから降板したら危うくなっていたのだ。

ボルトが200メーターでまた世界記録19秒19を出した。どこまで伸びるのだろう。彼の国ジャマイカでは国策でスプリント競技に力を入れている。義務教育で国家補助を行って選手を育てているようだ。ジャマイカといえば、カリブ海とレゲエしかイメージがない。そういえば女子スプリンターではオッティーが活躍していたな。金メダルがとれない選手だったが長い間走っていた。面積1万k㎡で人口270万人程度の国か。首都がキングストンというのか。そんな小さな国でも何かに特化すれば強くなれるのだな。

真夏なのに新型インフル猛威

2009年08月20日 | Weblog
クソ暑いのにインフルエンザ大流行とはね。半世紀前にも真夏のインフルがあったというが、異常な状態だ。体力充分そうなプロ野球選手・甲子園児やら相撲取りにも感染発病者が続出。インフルエンザ発病には体力はあまり関係ないのか。日本ハムの主力選手もかなり隔離されていて、予定通りの試合がこなせるか危ぶまれているというではないか。
地域的には沖縄の感染率が高い。なぜだろうか。ワイドショーのコメンテーターみたいな人が、沖縄ではクーラーをかけて部屋にいることが多いからなんて根拠としては納得できないことを言っていた。日本全国ほとんどそうだろう。
今年の秋冬はさらにパンデミックになるかもしれない。ワクチンはまだ供給されていないのだろう。小生は長い間、風邪をひいた記憶がないが、どうなるか心配だ。呼吸器系が加齢とともに弱ってきているのでそれは恐ろしい。人込みをさけるしかないか。

今日の甲子園、花巻東vs東北は4対1で花巻東が勝った。菊池投手は6安打1失点で完投した。最終回には154キロの速球を投げていた。これでベスト8。次回が楽しみだ。

昨日の夜、ゴミを出そうと思ったが、有料ゴミ袋がきれていた。コンビニまで買いに行った。2品目しか置いてなかったので30リッターのを選んだ。10リッターか20リッター用で間に合うのだが。
8月分の電気使用量(7月17日から8月18日)が258kwhで5794円だった。前年同月は307kwhなので16%近くの減。今年はけっこうエアコンをつけているのだが。

ボルトとゲイ

2009年08月17日 | Weblog
今日、ベルリンの世界陸上100メートルでジャマイカのボルトが世界記録で優勝した。そのタイムは9秒58という驚くべき数字。それまでの記録は彼が昨年の北京オリンピックで出した9秒69。今回の2位は米国のゲイで9秒71であった。
ボルトが100メートルに要した歩数は41歩。平均2.4メートルを超えるストライドである。まるで跳躍しながら走っているようだ。彼は22歳なので、まだまだ記録は伸びるであろう。早いうちに9秒50を切るのではなかろうか。超人だ。

今日の甲子園の花巻東vs横浜隼人は4対1で花巻東が勝った。菊池は5安打1失点完投したが、今日も本塁打を1本打たれた。ストレートを狙われていたようだ。3回戦が楽しみである。

スポーツ花盛り

2009年08月15日 | Weblog
最近食べたもので美味しかったのはカジキのバター焼き。マグロのステーキである。スーパーに夜行ったら、切り身を半額で売っていたので迷わず買った。また、食いたい。

お盆なのに、高校野球、プロ野球、ベルリン世界陸上、全米オープンゴルフとスポーツは花盛り。花巻東の菊池は大丈夫なのか、ドラゴンズはジャイアンツにどこまで肉迫するのか、世界陸上といえば織田裕二のキター!、石川遼君メジャー決勝ラウンド進出おめでとう。今夜は眠れそうにない。

一昨日、早々と総選挙の投票所入場券が郵送されてきた。18日が公示日のようだが。すでに世論では民主党が政権をとるような雰囲気である。比例代表の候補がまだ公表されていないが、新たなタレント候補の出馬はあるのだろうか。幸福実現党の迷走ぶりは面白い。総選挙から全面撤退することになったと聞いて、やはり12億円の供託金が調達できなかったのかなと思っていた。ところが、小選挙区候補を少し縮小するだけという発表になった。エルカンターレの世界だから何が起こってもおかしくないか。よくて比例でひとりか二人当選するのだろう。ドクター中松もこの党から出馬するようだ。

映画「アダン」

2009年08月14日 | Weblog
つい先日、近所の古本市場のDVD中古棚を何気なく眺めていて映画「アダン」をみつけた。最近、ぜひみたいと思っていたので嬉しかった。しかも安かったのだ。
この「アダン」、孤高の画家田中一村の半生を描いた作品である。確か、制作前に一村の親族関係者から抗議があり物議を醸していた記憶がある。それは一村の幻想の中に出没するアダンという妖精のような女性についてのものだった。でも、なんとかクリアしたようだ。奄美大島のロケなので珊瑚礁の海や濃密な森がトロピカルで色彩豊かな映像になっている。
この映画では、一村を榎木孝明が演じる。彼は、鹿児島出身で武蔵野美術大学を出ており、絵心のある二枚目俳優である。テレビドラマでは、「浅見光彦シリーズ」の光彦やその兄の刑事局長を演じたことのある知的な感じの俳優でもある。
田中一村は少年のころから天才的な日本画家で、画壇からはみ出て、背を向けていた。権威ある画家におもねることもなく、商業主義もいやだった。昭和33年に50歳で奄美大島に移住する。大島紬の工房で日給350円の仕事を得て、あばら家で清貧な生活をおくる。動植物のデッサンを多数行い、それらを組み合わせて絵画を構築した。一村は日本のゴーギャンとも呼ばれている。
かなり前に小林照幸のノンフィクション「神を描いた男・田中一村 (中公文庫)」を読んだことがあるので、興味深く鑑賞できた。
この映画、奄美復帰50周年記念映画となっており、文部科学省推薦である。上映については、あまり話題にならなかったのではなかろうか。


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「神を描いた男・田中一村 (中公文庫)」:
奄美―それは果てしなく美しい島。自らの生とひきかえに、日本画家・田中一村はその豊潤な世界を描いた。驚嘆の色彩、鮮烈な構図…彼の作品は人々を圧倒し、新鮮な感動を与えてやまない。五十歳の一村が全てをなげうって奄美に移り住んだのはなぜか。貧窮の中、彼を画業に駆りたて続けたものは何だったのか。いま新たな一村の姿が浮かび上がる。
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慰霊

2009年08月13日 | Weblog
昨日は御巣鷹山で慰霊登山が行われたという。24年前の8月12日に日航ジャンボ機が墜落して乗員・乗客520人が犠牲となった。何人の人々が登ったことだろう。日航の関係者もおそらく登ったと思われる。
あの日、小生はロンドンの安ホテルに宿泊していた。トランジスターラジオを聴いていたら、500人ほど乗った日航ジャンボがクラッシュしたというニュースの流れが聴き取れた。翌日、朝刊を買いに行ったほどである。あれから24年も経った。乗客は確か4人助かったはずだ。そのなかに女子中学生がいた。彼女も既に30代後半の年齢になる。墜落現場には、石碑が建てられ、鐘が設けられている。毎年この日には誰かが訪れ続けるのだろう。
慰霊といえば8月6日、9日の原爆の日もそうである。これはすでに64年目である。公式行事で平和記念式典も行われている。麻生首相がスピーチで「傷跡」を「しょうせき」と読んだそうだが、いつものことである。この式典も当分続くことだろう。この日に原爆を投下した米国に対して抗議する人はあまりいないようだ。非人道的な新型爆弾を使ったことに対しての抗議は正当なことだと思うが。戦争に勝てば官軍、負ければ賊軍であるから抗議しにくいのか。長崎の有力な代議士久間さんすら、投下は仕方なかったと口が滑るぐらいだった。式典も惰性で行われるのではなく、核兵器廃絶に日本がイニシアティブをとって世界に対してもっとアピールすべきだろう。15日の終戦の日はいつも靖国神社にどの大臣が参ったかが話題になる。中国政府に遠慮して行けない人もいる。日本では人は死んだら神様になるという思想があるのだが。

昨日の甲子園の花巻東vs長崎日大、じっくりみた。好投手の誉れ高い菊池投手が3本塁打5失点と打たれたが、花巻東もそれ以上に打ち返し8対5で勝った。彼のストレートが狙われたようだ。次の2回戦では調整できているだろうか。長崎日大は投手継投に失敗した。あのまま大瀬良投手を投げさせていたほうがよかったような。

地震と野球

2009年08月12日 | Weblog
昨日の早朝5時7分の静岡の地震は、最大震度6弱だと報道していたので大きな被害が生じているのではないかと思ったが、それほどではなかったようだ。震源地は駿河湾で、深さ23㎞、M6.5だった。
プレート境界面のズレではなくて、フィリピンプレート内の破壊だったので甚大な被害が予想される「東海地震」ではなかった。建物の倒壊はなく、瓦や外壁、石垣、崖の崩落で済んだ。大地震が近く予想される地域だけに、家具などは固定するなど地震対策はけっこうなされていたという。ただ、ひとり中年女性が、本の崩落で埋もれて亡くなったそうだ。記事によると部屋の床にうず高く大量に積み重ねた本が崩れたという。書籍類は本棚に整頓するか、平積みしてもせいぜい50cm程度までにしたほうがよかろう。

今日の甲子園の第4試合は花巻東VS長崎日大。菊池の投球ぶりをぜひ見たいものだ。長崎日大は春の選抜優勝校の清峰を破ってきているので、けっこう手強い。
プロ野球も面白い。セリーグは優勝は巨人で、パリーグは日ハムだろうな。両チームは強い。最近は、楽天を応援している。楽天の岩隈投手が復調してきたので、早く5割復帰してAクラスになって欲しい。いつのまにか鉄平が首位打者に躍り出た。この鉄平、ドラゴンズをリストラされた選手である。環境が変わってチャンスをもらえれば力を発揮する選手のいい例である。ドラゴンズからソフトバンクにトレードされた捕手の田上もそうだ。楽天の次期監督候補は10人ぐらいあげられている。古田、東尾、桑田、栗山、荒木、与田・・・・。指導経験者を優先するというなら、古田、東尾が有力だ。
今朝はレッドソックスの田沢が初先発する。好投して欲しい。滅多打ちにされることだけは避けろよ。