ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

白旗の少女

2009年09月30日 | Weblog
今夜、テレビ東京開局45周年記念ドラマスペシャル「白旗の少女」が放映される。
番組のサイトにあらすじが次のように書かれている。

「 昭和52年、沖縄。比嘉富子(黒木瞳)は、本屋で何気なく手に取った写真集の中の一枚に釘付けになった。それは、太平洋戦争中の沖縄で米軍カメラマンが撮影した、白旗を高く掲げて手を振る少女の写真だった。 その写真を目にした富子は愕然とする。写真の少女は、当時7歳の富子自身だったのだ。この写真によって、今まで語ることなく封印してきた悲惨な戦争の記憶が蘇る-。」
ぜひ録画しながらみたいと思っている。

下記は、5年以上前に書いた読書日記を転載したものである。
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■2004/03/02 (火) 降参
「白旗伝説」:松本健一、講談社学術文庫

この著作とは那覇の古書店で出会う。沖縄関連コーナーに置かれていて、手にとってなんとなく面白そうだと思い、購入した。カバー写真が沖縄戦で撮影された白旗の少女である。

序章が、この白旗で始まる。少女は、曲がった細い木の枝を持っていて、その先に三角の白い布が結ばれている。石ころだらけの道を裸足で歩き、左手を振っているかのようだ。この白旗、ガマの中のおじいさんに、これを持っていけば撃たれないと教えられたという。
当時の日本の軍隊には、降伏の時、白旗を掲げるルールはなかった。捕虜になるのは恥だとされていた。だから著者は、このおじいさんは日露戦争で徴兵された経験があるのではないかと推測する。日露戦争の時、負けたロシア軍が白旗を掲げたのを実際に見たのではないかと。

日本に初めて降伏の白旗を伝えたのは、幕末の砲艦外交のペリー提督ではないかと論じる。降伏の際の白旗は、欧米の戦争でのルールであったのだ。実際、ペリーは二りゅうの白旗を幕府側に渡し、戦って降伏の際は使えと威圧的外交を行っていた。

結局、その白旗は使われなかったが、日本で初めて使われたのは、その来航から15年経った戊辰戦争で敗れた会津藩だという。「万国公法」が翻訳され、知識としてあったのだ。

白旗の少女の名は比嘉富子さん。まだ健在のようである。一枚の沖縄戦の写真から日本の白旗伝説を興味深く描いている。
「欧米世界では、平和とは軍事力を背景とした平穏状態を意味する」と平和を定義しているのが印象的である。まさにペリーの砲艦外交がそうだったのか。
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政策変更で

2009年09月29日 | Weblog
10月になろうとしているのに蒸し暑い日が続く。この秋は梨と生サンマをよく食べている。梨は歪で売れ残りの幸水が@30円で買える。けっこう甘くて美味しい。サンマは豊漁のようで@100円程度か。まだ飽きないのでけっこう食いそうだ。ともに体には良いだろう。

先週は鳩山首相が国連と首脳会議で外交デビューをした。どちらも好意的に報道されていたので順調だった。今週のコペンハーゲンでの五輪招致会議にも出席が決まり、環境問題を強調して訴求することで点を稼ぎ、有利に運ぶやもしれない。米国は急遽、オバマ大統領が出席することに決まった。東京は、1回目の投票にパスできるだろう。

鳩山内閣では前原国交相が早速、試練を味わった。八ッ場・川辺川ダム建設中止の謝罪行脚とJAL再建のふたつ。公共工事の予算というのはいい加減なものだ。最初は、国会承認をとるために少なめに要求して、追加予算を重ねていくので数倍も膨らんでしまう。インチキだ。JAL問題は航空行政の失敗に起因している。必要のない新空港をどんどん増やし続けてJALに採算も取れない便を飛ばせていたのだから。政治家が悪の根源だろう。日本の行政というのはレベルが低いことがわかってきた。亀井大臣の金融モラトリアムは素人でも無理な政策だと思うが、更迭があるやもしれない。北沢防衛相が沖縄の普天間基地と辺野古を視察したが、はっきりと方向性を示せなかった。

それからプロ野球がまだまだ熱い。セリーグは巨人と中日が調整に入っているが、ヤクルトと阪神の3位争いがどうなるか分からない。失速したと思われたヤクルトが、ここにきて6連勝で、阪神に1.5ゲーム差をつけた。もう少しCS進出をかけて混戦になりそう。パリーグがいつの間にか、その焦点がソフトバンクと楽天の2位争いに移ってきた。0.5ゲーム差なので予想もつかない。楽天のAクラス入りの価値は大きいと思う。巨人の優勝よりも大きい。

ジパングは日本ではなかった

2009年09月27日 | Weblog
図書館で「ジパングと日本」(的場節子、吉川弘文館、2007年発行)を借りて少し読んでみた。著者がオープンになった西欧の古文書を読破して解明した博士論文なのでかなり読み難い。
カバー裏に次のように書かれている。
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マルコ・ポーロが黄金の島と紹介したジパングは日本ではなかった。なぜ日本だと考えられたのか。スペイン史料と古地図から、西欧人の日本認識を解明。彼らの日本到達と、日本人の西欧到達から、日欧遭遇の真実に迫る。
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マルコ・ポーロは東方見聞録で黄金島情報としてジパングを紹介したのだが、これは日本のことではなかったようだ。東方見聞録ではZipangu(ツィパング)と書かれており、南シナ海東側の島々の諸蕃国(ツィパング)のことであった。今のフィリピン諸島あたり。
16世紀半ば以降に定着した日本呼称の発音ジャポンは中国古地図中で記載されていた。南海で活動する日本の船乗りが日本の呼称を口伝えていたのでポルトガル人もジャポンの呼称を耳にしていたという。
17世紀初頭にイエズス会士ロドリゲスが日本国の漢音が訛ってジパングと伝えられたと「日本教会史」で説明している。これは「ジパング」日本説である。
日本においても、明治時代、東方見聞録写本に採用されたZipanguをローマ字読みでジパングと仮名表記し、これが日本国の中国語発音であるという解釈が定着した。

結局のところ、ジパングは日本のことでもなく、ジパングからジャパンになったわけではない。「日本国」の漢音読みが「ジパング」と似ていたために起こったミステイクだったのか。日欧双方において間違いを起こしていた。

テレビ連続ドラマ

2009年09月23日 | Weblog
最近のテレビの連続ドラマはほとんどみてない。面白くないのである。NHK大河ドラマ「天地人」も直続たちが上洛したあたりから面白くなくなって最近はまったくみてない。
10月から、テレビ朝日系の「相棒8」、TBS系の「浅見光彦シリーズ」、フジテレビ系の「不毛地帯」が始まるので楽しみである。

「相棒8」は新しい相棒として及川光博が神戸刑事役で出演する。主演の杉下右京警部役の水谷豊が巧く小気味よく演じるので魅力的である。亀山薫刑事役の寺脇康文もいい味だしていたのだが卒業してしまった。さあ、今シリーズはどんな事件が展開するのか楽しみだ。2時間スペシャルがいつも面白い。

「浅見光彦シリーズ」は水曜連続ドラマとなるのだが、水9なら「相棒8」とバッティングしそうだ。内田康夫の浅見光彦シリーズはよく読んできた。最近は「還らざる道」と「箱庭」を読んだところである。今回のシリーズは浅見光彦役は今までどおり沢村一樹が演じ、兄の陽一郎役が風間杜夫、母の雪江役が佐久間良子なので新鮮である。この新しいふたりが案外いいかもしれない。沢村一樹の光彦はハマリ役だとはいえない。光彦というと水谷豊のイメージが強いのである。最近も再放送で水谷豊の浅見光彦シリーズを放映していたが、緊迫感があって展開のスピードもあって実に楽しめた。沢村一樹の浅見光彦シリーズにはそれがないのである。学芸会で演じているみたいだ。今回は今までのシリーズのストーリーとダブるものもあるかもしれないが、旅情ミステリーとしてじっくりみたい。

それから、唐沢寿明が久しぶりに主演する山崎豊子原作の「不毛地帯」は大作だろう。むかし、仲代達也が壹岐正を演じた映画をみたことがあるが面白かった記憶がある。大本営参謀が企業戦士となって蘇るのが面白い。唐沢寿明のほかにもそうそうたる俳優が多数出演する。和久井映見、多部未華子、柳葉敏郎、伊東四朗、天海祐希、橋爪功、中村敦夫、佐々木蔵之介、小雪、原田芳雄、岸部一徳、竹野内豊・・・・。けっこう話題になりそうなドラマとなろう。

日韓併合100周年

2009年09月19日 | Weblog
来年が日韓併合100周年にあたるので、韓国の李明博大統領が天皇(韓国で日王)の訪韓を求めるメッセージが送られてきているそうな。日本政府の首相が交代する度に謝罪を要求してきているが、天皇にも植民地支配を謝罪させることが目的のようだ。いわば歴史清算をさせることで大統領の支持率を高める政治的目的も考えられる。天皇が不幸な出来事があったと述べることだけでは済まさず、土下座させられかねない。

韓国の東亜日報に学者の意見が述べられている。「具体的な謝罪と反省のない訪韓は無意味」、「反日感情が依然として強い状況のなかでは、卵が投げられたりして韓日関係を傷つける結果が引き起こされる恐れがある」、「日本国民の共感のない(自発的でない)訪韓は、時期尚早」とするなど悲観的な意見が多いようだ。そういうことなので、この負のイベントは、おそらく実現しないだろう。謝罪要求はいつまで続くのだろうか。

二酸化炭素排出量の削減

2009年09月17日 | Weblog
新政権はマニフェストで二酸化炭素の排出量を2020年までに1990年対比で25%削減を約束したがどういう方向で実行していくのか定かでない。発生源からみても各工場の施設、車両など種々あるし、石油エネルギーの代替として、原発、太陽光、風力、地熱なども考えられる。省エネも当然されるだろうし、排ガスからの二酸化炭素除去という手もある。どんな規制やクリーンエネルギー開発を行うかもこれから決めていくのだろうか。この削減に必要な負担が190兆円といわれているが、どんなモデル計算をしたのだろうか。削減のために新たな事業や雇用が生まれてくるのでプラス面もあることだろう。じっくり見てやろう。でもね、二酸化炭素排出量の削減で地球温暖化が止まる保証はないだろう。

夜中に新閣僚の記者会見をしていたが、自民長期政権の悪政を正していく意気込みは伝わってきた。官僚の駆け込み天下りへの報復、八ツ場ダム中止、給付金ばら撒きなどは実行されそうだ。郵政の見直しは、西川社長の首切りと僻地の郵便局を公益性の面から復活させるぐらいか。「アニメの殿堂」建設が中止で後期高齢者医療制度が廃止のようだ。国家戦略局なるものは機能するのだろうか。千葉景子法務相は死刑反対派なので当分の間、死刑執行はないだろうな。地方分権で地方色が豊かになるかもしれない。

華麗なる鳩山一族のルーツは岡山だった

2009年09月16日 | Weblog
鳩山由紀夫首相の先祖の墓は、岡山県北の勝山にある。鳩山和夫(由紀夫の曽祖父)の父は勝山城主・三浦備後守に仕える上級武士だった。三浦家は禄高二万三千石の小藩で、鳩山和夫は1856年に江戸虎の門の勝山藩邸で生まれ、明治になってアメリカのコロンビア大学に留学している。
鳩山由紀夫もスタンフォード大学に留学したが、由紀夫の子息の紀一郎はモスクワ大学で都市インフラを研究し、教鞭をとっている。留学と政治は鳩山家の伝統のようだ。
今夕の岡山のテレビのローカルニュースによると、由紀夫・邦夫の兄弟がそろって勝山の先祖の墓参りをしたことがあると報道していた。

岡山市長選挙に思う

2009年09月14日 | Weblog
昨日の岡山市長選挙の投票結果は下記のとおり。
高谷 茂男88,918
天野 勝昭60,289
安宅 敬祐40,893
井上 和宣32,278
氏平 長親12,426
馬場  勉3,541

現職の高谷氏が再選された。予想どおりと言えよう。市会議員の半数以上から支持されていたようだから。6人も出馬したのに何ら争点がない地味な選挙だった。候補者が多かったので現職への批判票も分散してしまった。
高谷市長は、倉敷チボリ公園の経営者として行ったコストカットを岡山市役所にも同様に適用して4年間で借金を600億円減少させたという。新卒の採用を控え、人件費の支出などを極力抑えたそうだ。さすがコストカッター。
だが、今いちばん重要なのは岡山の経済だろう。選挙公報ではどの候補者もこの点を重視していなかった。福祉や教育ばかり。これでは、だれが当選しても変わり映えがしないなと少し失望していた。でも投票はしたが、その候補者は落選だった。民主の推薦を受ければ、その順風を利用できたであろうに。
岡山という都市は企業がわざわざ投資するほどの魅力がないのは確かだ。全国的に知られた地元の企業は、林原とベネッセぐらいしかない。来岡した知人を案内する観光地は後楽園だけである。注目されるほど魅力ある都市づくりがなされないとね。今年、政令市になったのだから、コストカッターの首長では物足りない。

ヤコウガイ

2009年09月12日 | Weblog
後楽園周辺の桜並木に枯れ葉が目立ってきた。夏の太陽でエネルギーを蓄積したので役割を終え始めたのだろう。
今日は自転車で走っていると狭い横道から自転車に乗った小学低学年くらいの女子が飛び出してきて少し接触した。ケガもなかったし、自転車も被害がなくてよかったのだが、肝を冷やした。子どもというものは危険だ。
民主党新人の田中美絵子女史がスポーツ新聞や週刊誌などで過去のことでバッシングされている。コスプレでの風俗ライター、ヌードでの映画出演、雑誌の出会い系サクラ・・・。昨日は短大時代に単独でエジプトのピラミッドに登頂して下りたところを警察に拘束されたことが記事になっていた。彼女の生活力と実行力はすばらしいと思う。返って彼女の株が上がったのではないか。イタリアのポルノ女優、たしかチッチョリーナだったか、国会議員として活躍していたではないか。池田満寿夫原作の映画「エーゲ海に捧ぐ」にも出演していた女優だった。
公明党が民主党に擦り寄ってきたという。政策に似たところがあるという理由で。もう自民党との協党は解消か。

図書館で借りた高梨修著の「ヤコウガイの考古学」(同成社、2005年発行)を読んでいる。ヤコウガイの大量出土遺跡、小湊フワガネク遺跡群、ヤコウガイ製貝匙、ヤコウガイ交易、国家境界領域などのキーワード。1990年代に奄美大島北部で出土した大量のヤコウガイ貝殻によって奄美の古代における位置づけが脚光を浴びてきた。加えて、徳之島のカムィヤキ窯跡と喜界島の城久遺跡群の発見も。
ヤコウガイは夜光貝とも書くが、ヤコウはヤクのことのようだ。古代には大隈諸島以南の琉球列島を含めた島嶼の総称としてヤクと呼ばれていたという。ヤコウガイは螺鈿の材料として知られているが、成型して杯や匙としても使われていた。左記の画像はヤコウガイ製貝匙のレプリカ。古代人はこのような美しいものでお酒でも飲んでいたのであろう。

今年のプロ野球雑感

2009年09月08日 | Weblog
セ・パ両リーグとも優勝マジックが出て、これからの関心はCS戦に移った。だから3位争いも面白い。セはヤクルトが失速しているので、ヤクルト、阪神、広島の三つ巴。広島のブラウン監督はAクラスに入らなければクビなので必死になるだろう。パは楽天VS.西武が最後まで続きそうだ。ああ面白い。ドラゴンズファンとしては、クローザーの岩瀬が使えそうにないので残念である。もう引退も近いだろう。でも3年契約したんだよな。
来年の新監督の話題も面白そう。横浜は佐々木監督説、楽天は東尾監督説、オリックスは岡田彰布監督説が出ている。ロッテは西村ヘッドコーチ昇格で決まりそうだ。
秋のドラフトは花巻東の菊池投手で盛り上がりそうだったが、どうやらメジャー志向だからプロ野球素通りになりそうだ。20年に一人の逸材と言われているから故障がなければメジャーでも早く活躍できるだろう。そうなると春の選抜優勝校の長崎の今村投手が目玉かな。でも菊池に比べると評価は低いようだ。
メジャーリーグの日本人選手の成績は、イチロー選手を除いて散々である。特にピッチャーが良くない。いちばんの勝ち頭の川上憲伸が7勝11敗というのは悪すぎる。来シーズンに期待しよう。

ジンジャーエールが美味い

2009年09月07日 | Weblog
新ショウガが安かったので買ったのだが、肉の生姜焼きぐらいしか使い方をしらない。他に何かないかと考えたら、ジンジャーエールに気づいた。作り方はネットサイトに出ている。生姜をおろして砂糖とともに水に入れて少し煮詰めてやればいい。少し冷やして紅茶用の網のフィルターで漉して、グレープフルーツを少しだけ絞って、冷たい水を注いで出来上がり。刺激があって病み付きになる味である。

いよいよ来週、鳩山内閣の誕生か。党の運営と国会対策は小沢幹事長に任せ、内閣は政策決定に専念するらしい。鳩山さんは16年前の細川内閣の失敗を官房副長官として経験しているから、二重構造権力という同じ轍を踏まないだろう。
今回は国家戦略局が重要になるようだ。100人の議員を送り込み、マニフェストに基づき、トップダウンで各省の予算を確保するという。国家戦略局の大臣が菅直人氏だという。他に入閣が噂されるのが、官房長官に平野氏、財務相に藤井氏、外相に岡田氏、年金相に長妻氏。選挙応援で活躍した蓮舫も評価が高いようだ。彼女はクラリオンガールで水着写真集を出しているのでプレミアがつきそうだ。買っておこう。

今日、イチロー選手がメジャーリーグ通算2000本安打達成。今シーズン200本安打達成も後5本。もう日本のプロ野球でプレーすることはないだろう。年俸15億円出せるチームは日本にないだろうから。

岡山市長選挙

2009年09月02日 | Weblog
総選挙の投票日が岡山市長選挙の公示日だったので驚いた。横浜市みたいに総選挙と合わせれば経費節減できたろうに。
今回は6人もの候補者が出馬した。知っている候補は二人のみ。現職の高谷氏と元職の安宅氏。知名度からいって、このふたりの戦いになるのだろうか。ふたりに共通するのはチボリ公園がらみだ。高谷氏は倉敷チボリ公園のコストカッターとして手腕を発揮したが焼け石に水だった。一方、安宅氏は岡山市北長瀬に建設計画のあったチボリ公園を断念させた市長だった。採算がとれないと分かって決断したことは評価に値すると思っている。安宅氏は市長を2期務め、3期目も出馬したが、ベネッセなど企業の支援をバックにした萩原誠司に破れた後、商科大学で教鞭をとっていた。67歳になったが行政についてパワーアップしているのではなかろうか。マニフェストはあるのかな。

国政のほうの政権移行は大変だろうな。方針が変われば、短期・中期の計画や予算も変わるから、霞ヶ関の官僚たちは超忙しくなるだろう。外交もけっこう変わるだろう。民主は普天間基地を県外に移設するといっていたから、米国が早速、それについては協議しないと先制パンチを送ってきた。
自民党の秘書さんも大変である。約2000人が失業するそうなので。自民から民主の秘書に移るのも少しはいるだろうが。16日の首班指名で自民党が揉めているそうな。麻生さんの名前を書くのかそうでないのかで。自民はまさに烏合の衆である。当分、立ち直れそうにない。