ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

今どきのテレビCM

2007年06月29日 | Weblog
一昨日、3500年前の古代エジプトの女性ファラオであるハトシェプストのミイラが発見されたという報道があった。たいへん重要な発見だという。そもそもそのミイラは100年前に王家の谷で発見されたツタンカーメン王と同時期に発掘されたものだという。ハトシェプスト女王のものだといわれる奥歯が入った箱がすでに発見されていて、今回、その奥歯がミイラのDNAと一致したということだ。そのミイラ、メタボラで糖尿病で癌を患っていたようだという。生活習慣病か。そんなことが重要なことなのか。次の学術的発表を待ちたい。

で、最近のテレビCMだがお粗末なのが多い。
ソフトバンクの「ホワイト家族24」は一体何だ。樋口可南子と上戸彩の母娘はいいが、兄が黒人、父が白犬。意味不明だ。母を犬にしたら凄い抗議がありそうな気がする。
日本生命の詩人の谷川俊太郎の詩をコピーに使ったものも酷い。「保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、パソコンの便利さもありません。・・・愛情をお金であがなうことはできません。けれどお金に、愛情をこめることはできます・・」というもの。保険をダイヤやパソコンと比較していいのか。他社の保険と比較すればいいのに。谷川俊太郎よ、20億光年の詩はどこに行ったのか。そんなコマーシャルの詩を作って恥じないのか。あのいやなCMも日本生命だったのかな。遠いところにいる家族に電話して、保険の加入を勧めるCM。あれも愛情あるふりしていた。
渡哲也のジョージアの缶コーヒーのCMは何だ。会社の部下と思われる若いOLに缶コーヒーを廻し飲みするシーンのもの。ありえないだろう。長澤まさみのカルピスのCMのパクリみたいだ。長澤まさみはCMに露出し過ぎで飽きられそうな気がする。
営倉奈々のエイトフォーのCM。営倉の彼氏役の若い男が垢抜けてなくて良いイメージを持てないぞ。
特に酷いのが、えびちゃんの大和證券の個人向け国債のCM。えびちゃんに関西弁を繰り返ししゃべるデブで醜い男。不快だ。これで大和證券は10億円の損失を出したのかな。
JALはもっと爽やかなのを流してくれ。CAのコスプレ相武紗季と三谷幸喜が並んで踊りながら歩いているものが続いたが。相武紗季の口は大きいな。夏なのだから沖縄イメージの水着キャンペーンガールでも使って喜ばしてくれ。
藤原紀香のカトリスの色っぽいCM。「そんな疑り深いあんたの目が好き」と言ってロッカー大友に抱きついている。結婚してからCMが増えたようだ。陣内君もあんなに派手で大きな女に抱きつかれて大変だろうな。

電通・博報堂さん、もっと質の良いのを作ってくれ。昔、音響機器メーカーのいいCMがあった。古代ギリシアの円形劇場で、1枚のコインを落としていい音をさせていた。薬師丸ひろ子が出演していたかな。彼女もおばさんになってしまった。

経済学者VS社会学者

2007年06月23日 | Weblog
ある著書をめぐって経済学者と社会学者が紙上で興味深いバトルを行っている。
5月28日付の琉球新報朝刊の文化面に掲載された社会学者・多田治氏の「沖縄の現実と知」のオリジナル原稿は下記ブログに。
http://d.hatena.ne.jp/tada8/20070602
沖縄の若者の意識変貌についてと、もうひとつ経済学者・松島泰勝著「琉球の『自治』」(藤原書店、2006年)の書評からなる。その書評が松島泰勝氏を批判する内容だったので、6月9日付の同じく文化面に松島泰勝氏から反論があった。
6月9日の紙面を図書館で読んでメモしてきた。見出しは「根拠のない判定 自身の解決策提示せず」と「『琉球の自治』に対する根拠のない判定と、沖縄に対する傲慢な姿勢に満ちており、看過できない」という激しいものだった。
多田氏の述べた次の点について激高している。
「私のマゾ的な期待はかなえられなかった」
「よくある内発的発展論を沖縄に当てはめたまでだ」
「主体的・文化的な自治を称揚するだけでは、今の沖縄の急激な変貌と複雑な現状には、到底太刀打ちできない」
「内発的発展論も経済学者のイメージ」
多田氏に対して「総てを沖縄イメージ論という色眼鏡で見ると沖縄の現実と虚構との区別がつかなくなる」と批判し、「自らの私的ブログへのコメントだけを基にして沖縄イメージを増幅している」としている。
多田氏は、さらに紙上で反論の反論を準備しているという。
さあ、新万国津梁論の松島氏と沖縄イメージ論の多田氏、どちらに軍配が上がるだろうか。

「琉球の自治」については当ブログの読書録を参照されたい。
http://blog.goo.ne.jp/gooeichan/e/ad0898288205e5a4164237cc7891e61a

白いサンゴ礁

2007年06月06日 | Weblog
三十年ぐらい前の朝のテレビ番組にヤング層を対象にしたものがあった。トレンド情報を提供してくれて通勤通学の仕度をしながら楽しめるものだった。確か、司会進行役が関口宏や高山なつきだったと思う。その番組によく流れていた歌がズー・ニー・ヴーの「白いサンゴ礁」だった。

阿久悠作詞の次のような歌詞。
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青い海原 群れとぶ鴎
心ひかれた 白い珊瑚礁

いつか愛する 人ができたら
きっと二人で 訪れるだろう

南の果ての 海の彼方に
ひそかに眠る 白い珊瑚礁

まことの愛を 見つけたときに
きっと二人で 訪れるだろう
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歌詞もメロディーも歌手の声もよくて、ずっと記憶のなかにあって時々思い出していた。つい最近、近所の新古書店でCDアルバム「心に残る青春ポップスシリーズ(1)」のなかに「白いサンゴ礁」をみつけ購入した。
いい歌で、何回聴いても飽きない。ズー・ニー・ヴーのボーカルが町田義人だったんだ。「野生の証明」などの主題歌を唄った歌手。
昔、聴いているときは「白い」に違和感がなかった。今ではサンゴの白化現象みたいでおかしい。阿久悠はイメージとして白を使ったのだろう。珊瑚礁の海の白い砂浜をイメージしたのであろうと思う。そういえば、松田聖子の歌に「青い珊瑚礁」というのがあって、これもずいぶんヒットした。町田義人はすでに還暦の年齢だが、今はどうしているのだろうか。