ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

マルチメディアプレーヤーなるもの

2009年01月30日 | Weblog
先日、アマゾンでマルチメディアプレーヤーを安売りしていたので注文して購入した。「wizpy 4GB」という機種で送料無料で3100円だった。注文商品はホワイトだったが実際の商品はシュガーピンクだった。返品はする気がなかったが、クレームのメールを送った。するとアマゾン券300円をくれた。これは予想外のサービスだった。
商品内容はホームページでは次のように書かれている。
「多機能マルチメディアプレーヤー。 クリアな表示の1.71インチ有機ELディスプレイ。50gの軽量ボディ。 音楽/動画再生、録音、写真ビューア、FMラジオ、テキストビューア。 自分のパソコンに接続→自分専用のOSが起動。どのパソコンに接続しても自分のパソコン環境(wizpy OS)を再現。インターネット上の動画を1クリックで保存。使用するパソコンに履歴を一切残さない。使い方はカンタン!USBケーブルで接続してパソコンの電源をオンにするだけ」
多機能で簡単そうだった。「インターネット上の動画を1クリックで保存」というのが魅力的だった。youtubeの動画がダウンロードできて再生できるのだ。

しかし、このwizpyのマニュアルが不完全でかなり難儀した。
wizpy OSを起動する方法は4つあるのだが、小生のパソコンでは起動ディスクを使う方法しかないことがわかった。これはクリアした。
だがそこから動画のダウンロードできるまではかなり苦労した。wizpyのホームページにアクセスしてアプリケーションモジュールのアップデートが必要なことがわかった。これはクリアした。だがまだ動画をダウンロードできない。
wizpyのサポートにメールで問い合わせたら翌日回答があった。アプリケーションモジュールのほかにシステムのアップデートもしなければいけないという。それでも駄目なら、アプリケーションモジュールの差し替えをやれという。この差し替えをやって、やっと動画のダウンロードができるようになった。youtubeの動画を3本ダウンロードして再生を確認した。
もっとわかりやすい完全なマニュアルを作れといいたい。

音楽の場合は、wizpy OSを起動しなくてもファイルのコピーでいい。ただし形式はMP3、WMA、Oggでなければいけない。それら以外の形式は形式変換のソフトを使ってそれらの形式に変換しておけばよい。

けっこう楽しめそうである。

パナリ幻想

2009年01月27日 | Weblog
沖縄出身の詩人といえば山之口獏さんが余りにも有名だが、星雅彦という詩人もいる。彼について知ったのは「琉球の文化~特集・琉球の焼物」(琉球文化社、1972年)のなかの「大神島探訪記」というエッセイを読んでからである。とても面白い紀行文であった。
この前、彼の詩集「パナリ幻想」(土曜美術社、2001年)を買って読んでみた。詩の良し悪しは分かりにくいが南島のことを書いたものだから惹かれるものがある。ふたつあげてみる。

「洞窟のコーラス」
南島には 光がみち溢れ
草むらの土のなかには
はてしない暗闇があって
真の闇 地下のガマの群れから
狂った戦場がよみがえる
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「アーマンの繁殖」
南島は 最果ての逃げ場かもしれない
すねに傷をもつ男や女たちに
ひたすら優しいのだ
珊瑚礁の呼吸
宿借り(アーマン)のエチュード
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表紙絵はパナリ焼きをモチーフにしたものだろう。模様、ひび割れ、魚の骨・・・。

帽子

2009年01月25日 | Weblog
一昨日、緒形拳主演のドラマ「帽子」をみた。こちらではNHK再々放送だった。今まで見損じていた。実に丁寧に人間関係を描いていたと思う。
広島の呉で帽子店を営む帽子職人を緒形、セキュリティ会社で彼を担当する警備員を玉山鉄二が演じる。彼らの大切な女性である田中裕子。田中は胎内被爆者であった。緒形と田中は幼馴染で仲の良い兄妹のような間柄だった。玉山にとっては田中は幼いころ去っていった実母。
緒形は呉を離れて広島市に向う田中を見送れなかった理由を伝えに数十年ぶりに東京へ玉山とともに会いに行く。その再会のシーンは感動的であった。その3ヵ月後、田中はガン全身転移で亡くなってしまう。
この前、亡くなった牟田悌三も少しだけ出演していた。遺作だったのかな。女優田中裕子はよい年のとり方をしている。
この作品、平成20年度文化庁「芸術祭」優秀賞受賞作品となった。








先日、街の古本まつりで緒形拳のエッセイ集「恋慕渇仰」(東京書籍、1993年)をみつけて購入した。彼は「書」も趣味だったので随所に載せられている。
「プラハの春」というエッセイが興味深い。「ソ連の軍隊がチェコスロバキアのプラハの街を攻撃した。二十五年前になる」で始まる。緒形は日本の文化使節としてプラハを訪れた。街のキャバレーに入ったらとてももてて、毎晩、ホステスがホテルの部屋に大挙して現われ、夜を明かしたという。



ADSL絶不調

2009年01月23日 | Weblog
今回のヤフーBBのADSL障害は昨年7月に使い始めて3回目である。先日、ヤフー動画が広告のときにフリーズする件についてヤフーサポートに電話した。満足できる回答はなかった。その翌日、今まで通信速度が4.3MBあったのだが、3.0M程度に落ちてしまい、さらに接続が断続しているようだった。様子を見ていたが直りそうにないので昨日、再び電話した。回線状態はたしかに悪いというので24時間、状態を記録してから対処してもらうことにした。今日になっても通信速度は回復しなかったので電話をした。それで今月30日に局内の工事をすることになった。経験的にどこが悪いか見当がついたのか。果たしてどうなるか。
以前は、こっちの回線環境のせいにしていたのだが、少しはヤフーにも余裕ができたのかな。いずれにしてもヤフーのADSLの信頼性は低いが。光ファイバーへの乗換えがベストのようだ。ヤフー動画が広告のときにフリーズする件については、ノートンのアンチウイルスと相性が悪かったようだ。最新のバージョンをインストールしたら改善された。

「北海道根室市の根室港岸壁で22日、ワモンアザラシの子どもが保護され、釧路市動物園に引き渡された。国内でワモンアザラシが見られるのは珍しく、北極圏から来たらしい。
子どもは21日に岸壁にいるのが発見された。体長は約80センチ、体重約12キロ。丸々と太り、人間が近付くとヒレで胸をたたき愛嬌たっぷり。根室海上保安部が港内で母親を探したが見つからず、海に戻したが、22日も岸壁に現れたため、保護することにした」という。
そういえば「たまちゃん」というのがいたな。

あんやたん

2009年01月21日 | Weblog
昨日、街の古本屋さんで「あんやたん-沖縄、写真が語る50年-」(1995年)という写真集をみつけて購入した。発行が琉球銀行で製作が沖縄タイムスである。戦後の50年間の沖縄の動きを各年ごとに写真で記録したA4サイズのもの。写真はおそらく沖縄タイムス新聞に掲載されたものであろう。すべてモノクロである。「あんやたん」は「そうだった」という意味の沖縄方言だそうだ。写真は1ページに3枚か4枚載せられ100ページ近くに渡っている。見開きが1年分である。非売品でもあるし、ここで買わねばもう手に入らないだろうと思った。


興味深い写真が多いが少しアップしておこう。
○1958年


○1967年


○1975年
沖縄国際海洋博覧会は7月20日から翌76年1月18日までの6カ月間、本部半島で開催された。会場は海を含め100万平方㍍で36カ国、3国際機関、1属領の政府・県・民間グループが参加、入場者数は延べ350万人。写真は海洋博のシンボル的存在のアクアポリス。


○1985年

似非沖縄ドラマ

2009年01月20日 | Weblog
アマゾンで携帯用マルチメディアプレーヤーを安売りしていたので注文した。すごい多機能である。音楽・動画・録音・FMラジオ・画像ビューア・テキストビューアの6機能もある。気に入った曲を入れたり、youtubeの動画を入れたりして持ち歩きたいと思っている。楽しみがひとつできた。今週中には届くであろう。

先日からTBS系列で日曜劇場「本日も晴れ。異状なし」という連続ドラマが始まった。
ストーリーは「南十字星が見える日本最南端の有人島、沖縄の波照間島をモデルにした架空の離島・那瑠美島。暴力事件はおろかささやかな窃盗事件などまったく起こらない平和なこの島にやってきた駐在さん。最初は必要ないとみんなに邪険に扱われるが、駐在さんは、その人柄と情熱で、貧困や過疎化、少子化や高齢化に悩み絶望し、あきらめていた人々の心を変え希望を灯していく」という人情もの。
主人公の巡査を坂口憲二が演じ、その相手役である教師をピアニストのマルチタレント松下奈緒が演じる。波照間島をモデルにしたとされているがロケは沖縄本島北部の東村で行われている。坂口巡査は関東のどこかで警察官をしていたのだが、何かが原因で挫折したらしい。人事交流制度で希望して沖縄に赴任することになった。なんだか似たドラマがあったような。そう、「Dr.コトー診療所」である。与那国が波照間、診療所が交番に置き換わったようなドラマではないか。沖縄出身の役者は藤木勇人ぐらいしか出てない。
数十人のスタッフ・キャストが数ヶ月滞在し、村民もエキストラに起用され、観光客も多数訪れるから東村にとっては嬉しい経済効果が期待できる。

これも先日のこと、ネット古書店で高良倉吉著「『沖縄』批判序説」(ひるぎ社おきなわ文庫、1997年)をみつけて取り寄せた。これは歴史学者高良倉吉のエッセイ集であるが実に面白い。特に「琉球の風」覚書のところ。彼は1993年に放映されたNHK大河ドラマ「琉球の風」の時代考証を担当していたのである。そのときの身分は浦添市立図書館職員だった。企画の段階から、原作、シナリオ、演出まですべてに渡って関わっていたのである。企画の段階でNHKディレクターが琉球王国のどの時代をドラマ化するのが適当なのか相談を受けているのだ。浦添市立図書館の沖縄学研究室に時代考証センターを設置していたとは驚いた。高良氏は原作の書き手として陳瞬臣を推薦している。読谷村のスタジオパーク設置の経緯も面白い。放映中は県民からのブーイングが多かったという。「ウチナーグチを使え、ウチナーンチュを起用しろ、輝かしい自慢できる時代を扱え、時代考証のあれこれが私の知っているものと違う」など。ストレスが溜まり、アルコール量も増えたそうだ。ウルトラマンの生みの親金城哲夫みたいにアルコール依存症にならなくてよかった。

エイジング

2009年01月16日 | Weblog
この前、DVDで「寿命100歳を実現する科学 細胞で知る老化のメカニズム」というのをみた。人の細胞は50回程度しか分裂しないという。いくら上手に生きてもそれが寿命となる。120歳である。脳の細胞は20歳代になれば減少を始める。海馬の細胞が少なくなれば記憶力が減退する。小生は若いころは記憶力は良いほうだったと思う。少し自信があった。だが、今は海馬が小さくなって記憶力が乏しい。人名など固有名詞は忘れることが多い。書籍や映画の題名など忘れてしまうのでメモが必要だ。昔はしっかり覚えていた。スーパーによって、たしか2品ほど買っておかなければならないものがあるはずだったと思い出すのだが一つしか出てこない。サラダ油とソースだったのだが、ソースが出てこなかったのだ。
加齢の現象にシワがあるが、これはあまり現われていない。頭髪の伸びが遅くなって年4回ほどしか床屋に行かなくなった。鼻毛と眉毛が成長が速くなった。爪が割れやすくなった。毎日自転車に乗るので脚の筋肉はけっこう強いと思っていたが細くなった。走ると体が重く感じる。ジョギングでもしたほうがいいかな。上半身も何とか筋肉をつけたい。体を動かしたほうが心地いいはずだ。
思ってから始動するまで時間がかかるし、しないままにしておくこともある。これもエイジングのひとつかな。
小生の死因は老衰ではなくて循環系の疾病すなわち心筋梗塞か脳梗塞だと予想する。

風邪をひいた

2009年01月15日 | Weblog
一昨日、頭痛、寒気、熱、倦怠と風邪の症状がでて、昨日は何も食べず、暖かくして終日休んだ。その甲斐あったのか今日はほとんど良くなった。久しぶりの風邪だった。このところ冷え込んでいたから、体を冷やさないようにしておくべきだった。

「企業は社会の公器である」というのは社員研修などでよく聞いていたがドラッカーのことばだったんだな。企業は外に対しては社会に貢献し、内に対しては社員の成長を図るというような意味であろうか。今回のリーディングカンパニーの派遣工・期間工の首切りは、公器の役割を果たさなかったと言っていい。従業員を路頭に迷わすような仕打ちをしたのだから。

FA権を行使した上原と川上のメジャーリーグへの入団が決まり良かった。上原はオリオールズと出来高払いを含め2年総額1600万ドル(約14億5000万円)で契約。悪くても2年1000万ドル(約9億円)。川上はブレーブスと3年総額2400万ドル(約21億6000万円)で契約。昨年のドジャース黒田の3年総額3530万ドル(約32億円)に比べれば過小評価だと思うが、景気の悪さも影響したのだろうか。今年、彼らは活躍できるだろうか。ぜひ二人とも黒田以上に活躍して欲しい。二桁勝利をノルマに。

景気浮揚、パレスチナ

2009年01月13日 | Weblog
総額2兆円の定額給付金では景気は浮揚しないと思うよ。1万2千円もらったら無駄使いせずに貯金するよ。むしろ小泉純一郎の「米百俵」の考えのように少し長期スパンの投資が重要だと思う。麻生内閣は無策だよ。今回の恐慌は通り過ぎるのを待っても悪くなるだけだろう。おそらくアメリカの景気が回復しなければ日本を含め世界の景気は良くならないだろう。今まではアメリカが海外から商品を買ってくれていたから各国は経済成長できたのだから。各国がその収益でアメリカの訳の分からぬ金融商品を買ってくれたので、アメリカ国民もローンを利用して購買できていたのだから。根本はアメリカの購買力をどげんかせんといかんのだろうな。オバマさんに期待する以外にないのか。日本の何らかの協力も必要だろう。
アメリカ頼みだけではだめだから、日本版ニューディール政策も立案して欲しいよ。東京オリンピックは確実なものにしたい。竹下内閣の「ふるさと創生資金」は各自治体にどのような経済効果があったか分析されているのだろうか。すべての市町村に1億円バラまいたのだが、金の延べ棒を買っただけの自治体もあったような。経済効果のあった策の高い順に並べてもらって参考にしたらいい。多面的に打っていけばいい。

パレスチナの攻撃、国連の停戦決議に従わなくて今も続いている。ガザ地区というのを今回初めて知った。パレスチナ自治区はヨルダン川西岸地域だけかと思っていた。古くから綿花の産地として有名で、あのマスクなどに使われる「ガーゼ」は、このガザに由来しているそうな。今は栽培していないのだろうな。ハマスはイスラム原理主義の代表的な組織で政党でもある。ファタハ(PLOに所属)とハマスは敵対していて内戦状態でもあった。複雑だ。イスラエルはハマスの施設を破壊し、幹部を殲滅するまで攻撃する意思があるという。イスラエルの高官はハマス以外の住民が巻き込まれ亡くなることに対し「気の毒に思う」と言っていたが。

正月早々パンク

2009年01月12日 | Weblog
わが愛車、二輪車であるが昨日パンクしちまった。1ヶ月前にパンクしたばかりなのに。近場だったので不幸中の幸い。早速、今朝修理してもらわなきゃ。1000円か。仕方ない。
この前、メルアドを変更したが、今月中は旧メルアドも受信できるようにしている。旧メルアドには少なくなったが相変わらず毎日、迷惑メールがきている。こまめにドメインの受信拒否をしているのだが。大阪のバリュー・ドメインサービスというところが大量迷惑メール送信の温床になっていることがわかった。もう少しの辛抱である。

昨日の当ブログのリンク元の検索ワードを列挙しよう。同時代の人が昨日、どんな事柄に関心があったか分かる。商品名や会社名で検索してくるのは、関係者のマーケティング調査かもしれないが。昨日は下記の31件であった。
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奄美大島 巨大ハブ 記録
泉守紀
派遣 リストラ
ツバル 温暖化 真実
大神島
いい 古本屋 林語堂
オバマ ハーフ 黒人
カメラからパソコンに画像が取り込めない
カンパニュラの恋
キムタク 錦鯉 将軍
チボリの森の12か月 動画
デジカメ 試し撮り
ハブ捕り名人
ハワイ オバマ グッズ
万歩書店
加藤周一
南風 泡盛
国仲涼子
大田昌秀
対馬がヤバイ
岡山 天満屋
沈黙の官能
沖縄 真栄原 ちょんの間
沖縄方言論争
浅見光彦 水谷豊
瀬長島 ドリフト
目取真
真栄原 ちょんの間
約束―わが娘・安室奈美恵へ
豚汁のつくりかた
高見浩 移動祝祭日
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やはり沖縄関連の単語が多いな。これからも記事が蓄積されるから益々増えていくことだろう。

倉敷へ

2009年01月10日 | Weblog
今日はこの冬いちばんの寒さのようだ。県北では大雪だった。午後、自転車で郵便局に走ったが、耳の後ろと奥歯が痛いほど冷えた。用事を終えてすぐ帰宅してしまった。今夜は温かいものが欲しくておでんと湯豆腐を食ってしまった。

昨日は倉敷に用事をつくって行ってきた。チボリ公園も閉園してなんとなく暗い感じだった。灰色の街。手相やら霊視やらの怪しげな店舗もできていた。駅前の三越デパート撤退後、昨年、地元の天満屋デパートが入居してオープンしたが業績はどうなんだろう。三菱自動車水島工場も期間工・派遣工すべてリストラ。倉敷には観光の美観地区だけが浮いているようだ。そこだけにはいつも賑わっている。そこにはリットン調査団もビックリしたという質の高い大原美術館がある。満州事変調査のとき、リットン調査団が来日し、倉敷に立ち寄ったのである。その助言で空襲を免れたそうだ。文化的価値で空襲を免れたのは、他に京都市と神田神保町ぐらいか。神保町は、あのロシア人エリセーエフが古書を焼失させないよう進言したというが。
倉敷チボリ公園に東京ディズニーランドのような成功を望んだのだろうが、すでにテーマパークのブームは去りつつあった。それを読めなかった県当局の責任が問われよう。当初は岡山市の北長瀬に建設が計画されていたが、当時の岡山市長安宅さんが潰した経緯がある。あの人には先見の明があったといっていい。

倉敷の万歩書店でDVD「金城哲夫西へ!」というドキュメンタリーを購入。制作は琉球放送である。あのウルトラマンの生みの親といわれる沖縄出身のシナリオライター。実に興味深い映像であった。彼の写真ではなく動画をはじめてみた。彼の生い立ちから死まで、多くの関係者に語らせていた。実弟や長男も。彼は悲惨な沖縄戦を経験している。鉄の暴風のなか、祖父とガマからガマへと避難したそうだ。沖縄から玉川学園に入学したことが彼にとって大きな転機だったようだ。あの怪獣ドラマ、小生あまり関心なかったが、沖縄を意識してシナリオを書いていたんだな。本土復帰前に沖縄に帰って金城は挫折した。彼の沖縄芝居戯作への批判、ラジオ番組キャスターやテレビ番組進行役もこなしていたが、これまた投書などで批判、彼は繊細で滅入ってしまいアルコール依存症になった。最後は沖縄海洋博の閉会式企画の失敗で止めをさされた。酒に酔ったあげくの事故死。

皆既日食ツアー

2009年01月08日 | Weblog
日本では今年7月22日に皆既日食が観測される。陸地では1963年以来46年ぶりだという。観測される地域はトカラ列島である。昨年、トカラ列島の十島村では観測者の受け入れキャパが少ないので対応準備に大変であるという記事を読んだことがある。
1000人程度のキャパの計画を立て、近ツリに皆既日食ツアーの業務委託をしたということを知った。トカラ滞在コース1000人とにっぽん丸船内滞在コース400人。トカラ滞在は島別(口之島、中之島、平島、諏訪之瀬島、悪石島、小宝島、宝島)に募集しており、1週間程度の日程で客単価30万円から40万円と高額である。船内滞在コースも40万円から150万円程度である。島内の場合は、受け入れ整備費も負担してもらおうという考えで高額になっているというが、ちと高すぎる。少なくとも10億円の経済効果がありそうだ。島内の収入も期待できるかな。記念になるお土産をつくっていっぱい売りつければいい。トカラ滞在コースは鹿児島港と那覇港からの出港コースがあるようだ。普段は、鹿児島港からトカラ方面へは十島村営フェリー「フェリーとしま」週2便しかない。
トカラの中でも悪石島が日食時間6分25秒といちばん長く注目されている。悪石島は面積7.49km2、人口77人である。
朝日新聞記者の秋吉茂により連載された「みちのしま」で昭和35年に全国的に知られるようになった。昭和40年度に「美女とネズミと神々の島」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。「美女」は島内からミスかごんまが選ばれたこと、「ネズミ」は25年ごとに海を渡って大群が上陸すること、「神々」は島内に神社が20もあることから、書名に取り入れられたようだ。仮面神ボゼが活躍する祭祀が有名である。今、再び皆既日食で注目されようとしている。


トカラについての書籍は「トカラ 海と人と」(南日本新聞社編、誠文堂新光社、1981年)というドキュメントがある。

悪石島に「美女とネズミと神々の島」の文学碑が建立されたことを知った。鹿児島出身の海音寺潮五郎の言葉が書かれているとは驚きだ。

NHKテレビ

2009年01月06日 | Weblog
NHKオンデマンドが先月から開始したことを昨日知った。NHKテレビの「見逃した番組」と「特選ライブラリー」をネットで有料でみられる。



「特選ライブラリー」は利用したい。たとえば「ザ・商社」をみたい。江坂産業という総合商社の崩壊を描いた1980年放送のドラマをもう一度みたいものだ。原作は松本清張でモデルになった企業はあの安宅産業。主演は山崎努で夏目雅子 、佐藤慶 、片岡仁左衛門が好演している。夏目雅子がピアニストで社主役の片岡仁左衛門がパトロンになる。ピアニストのモデルになったのは中村紘子さんのようだ。
このオンデマンドは営利目的でないそうだが30分以上の番組は@315円である。「ザ・商社」は4話からなり、セットで購入すれば3本分の料金945円となる。購入期限を設定しているのは営業戦術だろう。「ザ・商社」は5月31日までとなっている。早く買わせようとしているのはミエミエ。
一度、利用してみよう。

悟る

2009年01月04日 | Weblog
無修正DVDやらバイアグラやら逆援交の迷惑メールが来たら、メルアド変更がいちばん賢明である。ドメインの受信拒否登録をやってもキリがない。一度来たらネズミ算式に増殖すると思ったほうがいい。ドメイン登録サービス会社に報告しても何ら対応しない。もし対応して契約解除に及んだとしても迷惑メール大量発送の輩は、ほかのドメイン登録会社に乗り換えることだろう。この二週間でそう悟った次第である。

年末の29日のNHKテレビ番組で「プラネット・アース」の再編集というかメイキングのようなものをみた(『地球徒歩トボ~緒形拳がみつめたプラネット・アース』)。2005年から翌年にかけて亡くなった緒形拳さんがナビゲーターをしていた番組。サハラ砂漠、ボルネオの大鍾乳洞、米国のプレーリー(草原)、八重山の深海、カナダのオーロラ、メキシコの森のアゲハチョウを取材したもの。緒形拳さんは相当しんどそうだった。サハラでは砂漠からひとりで立ち上がれなかった。メキシコの山道では駕籠のような乗り物で運んでもらっていた。そういう体調なのによくやったものだ。広大な風景を見ながら「見納めだ」とか「二度と来ることはない」などと言っていたのが印象に残る。
翌日のNHK教育テレビでこの年に逝去した著名人の特集をしていた。加藤周一さんと緒形拳さんのところを少しみた。緒形さんが「下手くそな役者と言われたい」と答えている場面があった。演技しないというか、ほとんど自然体で演じる役者を理想としているということだ。遺作となった「風のガーデン」ではそのように演じていたように思う。そういえば俳優笠智衆さんなんかもそうだったのかもしれない。小生も下手くそだなと思ったことがある。

元旦の百間川

2009年01月01日 | Weblog
年が明けてすぐ初湯。ぜんぜん寒くなかったのでゆっくり入った。
録画しておいた紅白歌合戦をお気に入りの歌手のところだけみる。やはりノクターンを歌う平原綾香がいちばんよかった。ほかの曲も何人かで一緒に歌ってたがうまかった。久しぶりに聴かせる歌姫だ。レコード大賞などにはカスリにもしなかったのは残念だが、秋ごろ発表された歌だから仕方がないか。水谷豊は初出場であがっていたようだが、なんとか歌えたようだ。あれは演技だったのかな。安室が出てなかったのは残念だ。天城越えを歌う石川さゆりは貫禄があった。オオトリが氷川きよしとは驚いた。北島や五木など先輩歌手もいるのにね。知らない歌手も多い。歌番組が少なくなったせいかな。

午後3時過ぎに自転車で元旦の光景を見に行く。少し道路が濡れていた。雪ではなく雨が少しパラついていた。ホームセンター、ドラッグストア、コープ、ガソリンスタンドは休みだが、家電量販店、古本市場、スーパー(コープ以外)は営業していた。郵便局は意外に空いていた。
午後3時半ごろ、百間川の冬ざれた光景をパチリ。新幹線高架橋にひかりが走っていればもっと絵になったのだが、シャッターチャンスを待たなかった。やはり橋の上は少し寒いから。