日本の食料自給率は39%(平成18年度)である。この低い数値はテレビやネットで取り上げられる。だが目標とする自給率やその中長期的計画はあまり語られない。ある評論家は、農業国と仲良くして安定的供給が図られるようにすればいいようなことを発言していた。ここにきて、穀物がエコ燃料の原料として消費されたり、農業国が農産物の輸出規制を行うようになり、また輸入食品の安全性に不安があり、日本の食料問題はもっと重視されていいのではないかと思うようになった。すでに食料の価格が上がったり、品薄になっている品目もあるというのに。
農水省はどのような計画をもち、実行しているのだろうかと、農水省のホームページを初めて覗いてみた。「食料自給率の部屋」(http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/index.html)というページがある。品目別の自給率経年推移や都道府県別の自給率が載っている。主な品目の自給率は、米94%、小麦13%、甘藷92%、馬鈴薯76%、大豆5%、みかん94%、牛肉43%、豚肉52%、鶏卵95%、魚介類52%、砂糖32%、牛乳・乳製品66%となっている。全体の39%という数値はカロリー換算のもので、「供給熱量総合食料自給率」という長たらしい名称がついている。すべての食料品目の重量をカロリー換算して積み重ねて算出したものだ。これだと極端なことをいえば、米だけ生産しても日本の食料自給率は100%になりうる。
「食料・農業・農村基本計画」というのがあり、これによると5割以上を国内生産で賄うことを目指し、平成27年度の目標自給率は45%とされている。食料品目別の目標値はないので食料全体のバランスが考慮されていない。かなり大雑把な計画である。まだ深刻な問題として捉えられていないようである。先進国の自給率は日本に比べてはどこも遥かに高い。日本の農業政策は間違っていたのなら修正を急がねばならない。
農水省はどのような計画をもち、実行しているのだろうかと、農水省のホームページを初めて覗いてみた。「食料自給率の部屋」(http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/index.html)というページがある。品目別の自給率経年推移や都道府県別の自給率が載っている。主な品目の自給率は、米94%、小麦13%、甘藷92%、馬鈴薯76%、大豆5%、みかん94%、牛肉43%、豚肉52%、鶏卵95%、魚介類52%、砂糖32%、牛乳・乳製品66%となっている。全体の39%という数値はカロリー換算のもので、「供給熱量総合食料自給率」という長たらしい名称がついている。すべての食料品目の重量をカロリー換算して積み重ねて算出したものだ。これだと極端なことをいえば、米だけ生産しても日本の食料自給率は100%になりうる。
「食料・農業・農村基本計画」というのがあり、これによると5割以上を国内生産で賄うことを目指し、平成27年度の目標自給率は45%とされている。食料品目別の目標値はないので食料全体のバランスが考慮されていない。かなり大雑把な計画である。まだ深刻な問題として捉えられていないようである。先進国の自給率は日本に比べてはどこも遥かに高い。日本の農業政策は間違っていたのなら修正を急がねばならない。