看護師国家試験も無事終え(多分、全員、合格しているでしょう)、
昨日、卒業記念講演があった。
『現在医療における看護の力ーケアの人間学からー』
と言うテーマで、講師は静岡大学の浜渦辰二先生。
その中で、印象に残ったのが
イラク北部のシャニダール洞窟で発掘された
6万年前のネアンデルタール人の遺跡の話。
4号の遺骨と共に8種類の花粉が発見された。
花を捧げて仲間の死を悼み、「ケア」の精神で
死者を埋葬したのだろうと。
死体を埋葬するのは人間だけと・・・・
「そうだな~」と改めて感心。
また、1号と言う別の遺骨は、
右腕の肘から先がなく、おそらく先天的、
右足に関節炎を患い、左目が失明していた。
障害を持ちながら
40歳(現在で換算すると優に80歳)まで生き抜いていた。
このことは、
「ケア」の精神で弱い者をいたわる社会があった。
ネアンデルタール人を調べてみると、DNAの解析から
私たちホモ・サピエンスの直系の祖先ではないのだそうです。
たとえそうであっても、
6万年も前、野蛮だと言われていたネアンデルタール人の心に
すでに「ケア」の精神が芽生えていたのはすごい。
しかし、まあ何と、紀元前の大昔の花粉が残っていて、
花の名前までちゃんと判るのはすごい。
6万年前のイラクは「ケア」の心を持った人達が住んでいたのに、
イラク、今は争いが絶えないのは悲しい。
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