GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「夢が目標になった瞬間」

2008年08月30日 | Weblog
 全米オ-プンテニス男子2回戦を、日本選手で35年ぶりに突破した錦織圭選手、まずはおめでとうと素直に喜びたい。

 男子シングルスで錦織圭(ソニー)が日本男子では1973年の神和住純以来となる3回戦進出を果たした。2回戦でロコ・カラヌシッチ(クロアチア)と対戦、6-1、7-5とリードした後、相手が足の不調を訴えて棄権した。試合内容は決して締まった試合ではなかったが、錦織の長所と短所がよく見えた試合だった。

 彼の試合を最初から最後まで見たのは昨夜で3度目でした。私が凄いと思う点は、オリジナリティの高い攻撃的なテニスです。そこにはとても勇気を感じるのです。しかも、18歳という若さにも関わらず多彩なボールを打ち分けます。高い打点での鋭いフォアのショットはジャンピングショットと呼ばれています。ナダルが放つあのスピンボールを打ったり、深く攻めながら角度のあるショットを歯切れ良く打ち込む。

 ベテラン選手が予測できないショットを、勇気を感じる攻撃的でオリジナリティ豊かに返してくる錦織に、対戦する選手は苛立ってくるように見える。ここに彼の才能を強く感じる。

 数年前ナダルのテニスを見たときも、今までに見たことのない強烈なスピンボールに驚いた。何処までも追いかける驚異的な脚力、そして疲れを知らない体力に対戦する選手は苛立ちを隠せない。NO.1になるためにナダルはそれらにより磨きをかけ、サーブの課題を克服し、正確なリターンも磨きをかけ、しかも強烈なスライスとバックの鋭いクロスまで身につけて上り詰めた。彼がNO.1になる過程をしっかりと見てきた。

 今、錦織圭のテニスを見ると非凡な才能を感じさせながら、多くの欠点も見えてくる。その最大と思えるのが体力不足だろう。才能豊かな様々なショットをフルセットまで放ち切る体力の不足が一番の心配だ。そしてナダルのような必死に追いかけられる脚力がないため、ボールを追いかける姿に執念を感じられない。それは彼のスタンスなのかもしれないが、相手に勇気を与えてしまう。せっかく苛立つショットを放ちながら、残念でしかたがない。

 彼はアメリカの有名なテニスアカデミーで英才教育を受けている。彼の謙虚な性格は、周囲のスタッフの明確な分析・欠点をしっかりと受け止めることを容易にし、しかも優秀なスタッフは非凡な彼の才能をより引き出してくれているように思える。トップテンへの道のりは(その道のりに何が足りないか)、彼と彼らには明確に見えているように感じる。

 それは夢が目標になったことを意味する。夢は届かないから夢である。彼の道のりは明確だ。欠点を補うという単純で明解な道のりだ。ナダルがフェデラーを破ることができたように。

       ………………

 ゴルフで40を切ることがかつて私の夢だった。一昨日1カ月半ぶりに息子と行ったゴルフの結果は、47.43の90(パット数:18、16)だったが、夢に手が届く可能性をさらに感じた。それは夢が目標に変わった明確な瞬間でもある。

 その為に今の自分に何が足りないかが冷静に分析できるようになったからだとも云える。今まで苦手だった3,40ヤードの寄せが、練習のたまもので苦手意識がなくなってきた。次の課題は左足下がりのショットだと、優先順位も明確になってきた。(これは練習場でできないのでやっかいだが…)

        …………… 


 夢が目標になった瞬間
 そのとき見える道はまっすぐだ
 もう曲がりくねったり ぼやけたりしない
 何が足りないか 何が必要か
 目標が明確になったとき その道は一本道だ


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