GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「メンターを探せ!」(8)「これぞ、真のリニュアル! くら寿司編」(中)

2012年05月19日 | Weblog
さて、いよいよ<これが、真のリニュアルだ!>の話に移る。

 リニュアルの基本は、老朽化した店舗の改造だが、殆ど客席数を増加させ、売上増を図るものだ。百貨店なら売場面積を増床することを意味する。古びた通路や壁、トイレを改装することが主流となる。以前ならシステム変更(POSレジへの変更やバーコード入力、レジの液晶画面への変更等が多かった。下降し始めた売上を右肩上がりにするためには、店舗を大きくすることがやはりメインと云えるだろう。近鉄や阪急百貨店で、いまそのリニュアルが進められている。私が予想する改装には、すべての男性トイレにもオムツを替えられるベッド、各階に授乳室・歩きやすい通路、医務室の充実、禁煙対策、エコ対策、東日本大震災への援助活動、年配者や障害者の方が歩き疲れて際、ゆったりできる優しいブースやチェアーが通路のサイドの設置されるに違いない。けばけばしい照明もなくなるだろう。そのためにも増床は避けられない。そして膨大な投資が損益分岐点売上を上げ、百貨店の首を締めていく。人件費の削減に力を入れれば、サービスレベルは必ず落ちる。商品説明をお客様のベレルに合わせて優しく伝えてくれる百貨店の命(私はそう感じている)が薄れていく。それは自らの血を垂れ流すことと同意だ。海外旅行に明け暮れた裕福な人たちの目は最も厳しい。最近オープンしているイオンモール等を見ると、特に専門店街は百貨店と違いがどんどんなくなってきている。店舗スタッフのレベルまでは数回の訪問ではチェックしようがなかったが。

「くら」のリニュアルを一言で言えば、「心憎いほど顧客の心を捉えたニュアル」(●メンター)これまでのアンケートや苦情を真摯に受け止め、それらの改善に最低で30,000千円以上(私の予想)をかけて、増床もなく顧客の満足に徹したリニュアルしたことが非常に明確だった。飲食店のリニュアルでこれだけ、お客様の要望、快適さだけに集中した改良は非常にまれだ。いや、D社での経験も含めて一度もない。今までの他社のリニュアルは、スタッフ削減のためのシステム改良や、経費削減が見え見えの場合が非常に多いのだ。回転寿司チェーンの上位を行く後発組の「かっぱ寿司」「スシロー」との差別化戦略を今まで以上に明確にし、頂上目指したトップの並々ならぬトップの強い決意、社運を懸けた姿勢を感じた。

       

今までの長所)
1)30分以上の経過したらバーコード(皿の下)で判別して自動的に破棄。(業界初)
2)デジタル式のウエイティングボードをお客が記入。(これも業界初)
  近辺の同じ「くら」寿司店の待ち時間情報も把握できた。
3)無添加を強調し、産地名を出して季節の旬を頻繁に変えて提供。(私はこれが楽しみだった)
4)少し前に各皿を取ると蓋があく、鮮度を保つふた付き皿を使用した。(片手で皿を取れる、利便性の追求)
5)ややデザート数に他店と劣るところがあるが、寿司の味・茶碗蒸しの味、うどん類(特に出汁の味がいい)は、一番だと私は思う。
6)6人掛けが30席近くあり、カウンター席は10席程度(家族連れが別テーブルになることが少ない)
7)最近の商品、揚げたてのエビ・イカ・オニオンリングがとても美味しい。
 (まるで職人技としか思えないほどの味なので100%食べる)
●この7点が今まで観察しての他店舗との差別化戦略
                                                 (下)に続く


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。