GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「聲の形」<GOODLUCKの映画採点>

2016年09月20日 | Weblog

          

    

   

 とても良くできたアニメ映画でした。いつもバンダナをハンカチ代わりにポケットに忍ばせているのですが、今日仕事で汗だらけになったので制服と共にバッグの中に入れたまま車の中に置いてきました。溢れる涙を指では拭ききれないほどでした。こんなに泣いたのは久しぶりです。韓国映画「ラブストーリー」以来かな。アニメを観て泣いたのは「風の谷のナウシカ」のラストシーン以来です。本当に沢山の愛が散らばっていました。親子愛、友情、兄弟愛がふんだんにスクリーンから放射されていました。そのせいで露出オーバー気味の眩しい映像が多かったかもしれません。

   

   
 いつ頃愛が希薄な時代に突入してしまったのか、定かではありませんが、悲惨なニュースを観るたびに胸が締め付けられます。親が子を、子が親を、付き合っていた相手を、医者や先生が患者や生徒を…信じられない事件が後を絶ちません。こんな時代に投入した要因の1つに、幼い頃の虐めがあるように感じています。小学校の頃、本当に哀しい話ですが、私の側でもいじめが数多くありました。虐めの被害者、虐めの加害者、虐めを静観していた人たちが共にそんな自分とどう向き合うか、「聲の形」のモチーフはここにあります。最も傷つき易く感情的な時代に、温かい愛情に包まれることなく過ごしてしまうと、歳を重ねて行く課程で、愛情の構築が何処かでいびつになっていくのかもしれません。(これは私の意見)「聲の形」は今年観た映画のNO.1作品です。9/17からの公開、是非とも映画館へ足を運んで下さいませ。

<GOODLUCKの映画採点>

1)オリジナルティーあふれるストーリーと意外な展開は説得力があり、しかも様々な愛と哀愁・切なさが含まれている。(20点満点-19点) 
2)考え抜かれた自然なセリフ(脚本)に何度も胸を打つ(10点満点-9点) 
3)今までにない主演者の演技とストーリー展開での登場人物の成長・変貌・怒り・悲しみに胸を打つ(10点満点-9点) 
4)助演者・脇役らに存在感があり、各シーンに溶け込み表情・セリフを自分ものにしている(10点満点-9点) 
5)動と静の音楽が各シーンの感動を増幅させて、メインテーマは心に残る(10満点-7点) 
6)撮影が新鮮で記憶に残るシーンが随所にある(10点満点-9点) 
7)テンポのいい編集は心地よい緊張と緩和を生み、感動のラストシーンへ導いていく(10点満点-10点) 
8)違和感のない特殊効果は映画の質を落とさずリアリティーを感じる or 凝った美術・衣装・時代考証は違和感がなく自然で美しい (10点満点-10点)
9)総合点:この映画・DVD・ビデオを見てもがっかりしない、満足度、お奨め度(10点満点-10点) 
                       合計:92点



 


「思いもよらないご褒美」

2016年09月20日 | Weblog

           
昨日、台風が心配でエントランスの3つのプランターを風除室に入れて帰宅したのですが、

今朝、なんと朝顔がプランター内で5つも開花して私を迎えてくれました。

予想もしないお出迎えに、温かくなるような感動をいただきました。

植物や動物、そして、人の成長を見守る時、思いもよらないご褒美があります。

30年以上前、幼い息子を育てていた時、四六時中息子と一緒にいるカミさんから、帰宅するなり

「今日はカールのおじさん、みたいな真澄君をみた‼️」と一人大笑いするのを少し待って説明を聞くと、

真澄が窓の網戸を舐めていて、カールおじさんのような顔になったとか。

今なら必ずデジカメ📸やiPhoneで激写していたでしょう。

これがご褒美と言うには程遠いかもしれませんが、

子育てで私の何倍も苦労したカミさんは、きっと私にはなかったご褒美を幾つも頂いたのでしょうね。

カミさんも自らそう告白していました。

   

敬愛する作家の五木寛之氏があるエッセイの中でこんなことを語っていました。

子供達が大きくなって親に恩返しをしようなんて考える必要はない。

幼い頃、子供たちからたくさんのプレゼントをすでに貰っているから。

私がいうご褒美のことなんでしょうね。

14時過ぎ大阪は予想以上の暴風雨が吹き抜けて行きましたが、

私は3つのプランターの植物が守れてほっこりした気持ちで帰宅しました。