GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「ダークナイト」2

2008年08月26日 | Weblog
(ネタバレ、ゴメン)

このようなクライム映画では、黒沢映画「天国と地獄」以来の最高点を付けました。
(グッドラック感動のお奨め映画度:」90点


名画にはオリジナリティが大切です。
それはスターでも、個人でも、仕事でも同じだと私は考えています。

人の人生は全てオリジナルですが、意識して自分なりの仕事、
羽目を外さなくても自分なりの生き方を追究するべきだと思っています。

そう言った意味では、この「ダークナイト」の脚本は凄い!
まったく展開が読めませんでした。
しかも、その展開に納得できる説得力を持たせている、凄いところです。
映画「アンフェア」のような裏切りの連続とはまったく次元が違います。

(登場人物の良心との戦い)
・地方検事の良心(意外にも後に崩壊していく、ここもいいですね)
・バットマンの良心(素顔を見せなければ市民が殺される)
・ヒロインの良心(バットマンとして生きるなら別れるしかない)
・フェリーの乗客と囚人たちの良心(立場がちがう彼らが場所を同じにして他の船の乗客の命の重さを思い量る)
・技術研究員の良心(1000万人以上もの電話を盗聴できるシステムを個人が使用し続けるのか)
・執事がどうのように主人を想うのか(彼女の本心を書いた手紙を見せない)

他にもあったように思いますが、これ以上思い出せません。


ジョーカーは映画の中で主犯として存在していますが、
登場人物それぞれに心に住む<心の悪・ダークサイド>と解釈できます。

映画はジョーカーとの戦いに見せてはいますが、
本当の戦いは、登場人物の緊迫した場面での良心との戦いです。

ここにこの映画の他に類を見ないストーリー(脚本)のオリジナルティがあります。
バットマン人気を借りた高品質のクライム映画です。

もう一つ私流に賛美すると
ストーリーには、映画「ノーカントリー」のような絶望感がなかったことでしょうね。
そこが名画にしたい一番好きなところですね。


書いていてロードショー中にもう一度見てみたくなりました。


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