GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

『メンターを探せ!』(2)「東京ラブストーリー」編(下)

2012年05月06日 | Weblog
   

   


 周囲の人たちを観察していれば、時にこんな表情を発見することがある。写真は人が作ったドラマの中のワンシーン(3話の終わり)だが実生活で、人が、自分と話しているときではなく、友人や上司や部下、お客様、全くの他人と話している時、友人と何か楽しいことや共同作業してるときの表情を見逃すな。人の本性が現れているからだ。
●メンター『人の心はわからない、でも本性は行動に出る』「バットマンビギンズ」より

 私の初恋相手は中学2年の時、同じクラスになった圭子ちゃんだ。あの頃の私はコクることなど決してできない小心ものだった。そしてその恋は人生最大の片思いとなった。2階の窓から彼女が運動場でバレーボールをしていた姿や表情をずっと眺めていた。また教室で同性の友人や男の子と話している表情をそっと眺めていた記憶が残っている。(いい子だ、こんな子が好きだ、こんな子とずっと過ごしたい)心からそう思った。しかし、圭子ちゃんの表情を間近で見るまで、みどりという女の子が好きだった。1年生の時に他のクラスにいたみどりちゃんに一目惚れした。そして、友人にそのことを告げていた。しかし、2年生の時、みどりちゃんも同じクラスになった。話しかけることなどできない私は、当然のように彼女を観察し始めた。そしていっぺんに熱が冷めてしまった。人によって話す表情が全然違ったのだ。その1点で私の想いは瞬間氷結してしまったのだ。

 同じクラスに誰にでも同じ表情で愛らしく話す頭のいい圭子ちゃんを発見した。彼女と一緒に下校したことが一度だけあった。彼女は住吉大社の前を通る阪堺線を通学に使っていた。二駅ほど歩いて住吉大社に向かった。太鼓橋の上から池を覗くと、二人の姿が映っていた。私はそれだけで最高に幸せだった。そして、やっと告白っぽいことを告げた。しかし、彼女はこう云った。「みどりちゃんが好きなんでしょ」と。すでにみどりちゃんへの想いは瞬間凍結したのに、噂が圭子ちゃんに伝わっていたのだ。
 過ぎた時間は絶対に取り戻せない。(違うよ、今は圭子ちゃんが好きなんだ、なんて云えるはずがなないのだ)今の私ならいろんな言葉を駆使して、きっとその誤解を解くことが可能だろう。欠如していた言葉や説得力を身につけたのだから。しかし、あの頃の私は経験も言葉も勇気もすべて欠如していた。だからできるはずがなかったのだ。

●メンター
 サマセット・モームは好きな作家の一人だ。つまり大切なメンターの一人だ。
 彼の作品は共感できたので殆ど読んだが、最高作品は『月と六ペンス』だ。
 この小説の序文に「この小説はポール・ゴーギャンの生涯に暗示をうけたものである」と
 妙な表現を書いている。

・モ-ムの言葉で、メンターとなった言葉。
『恋愛は種の保存のために私たちに仕掛けられた罠だ』
『もっとも永くつづく愛は、報われぬ愛である』


               



こんな言葉を今までに聞いたことがあるだろう。
『人は人生で必ず会うべき人に会っている』(●メンター)

 大切なのはその人との出会いやその瞬間を見逃さないことだ。その人との関係は、瞬間であったり、数ヶ月、数年間にも渡ることがある。しかし、気がつかないことが多いのだ。今、ある程度自分の立っている地位や位置に少なからず満足している人なら私の言うことにきっと共感してもらえるはずだ。恩師と呼べる人の存在を否定できないだろう。また、反面教師となって影響を与えてくれる人もいる。その人たちのおかげで、今自分はここに立っていられる。そういう人たちに心から感謝したい。(まさしくメンターと呼べる人たちのことだ)

 会った瞬間はその赤い糸に人は気づかないものだ。赤い糸と呼ばれるのは恋愛だけに使用するものではない。歩いてきた道を振り返った時に感じると思っておいて方がいい。若い時期<直感>ほど、危ないものはない。3,4歳までの<直感>は、動物に近い分100%正解だろう(動物的自己防衛本能)。だから記憶にない幼い頃の自分の言動を母から聞くことの重要性を強調したい。自分の本質を知ることにつながるからだ。私の体験からのメンター的な熱い言葉として伝えておく。

 人と接するとき、誠実に接していなければ、メンターに気づくことはできないだろう。私はこのことを会社に入った頃から<直感>でそう感じ始めた。東京での独りぽっちの生活の中で自分の味方になる人をきっと探していたからに違いない。これが、<自己防衛本能>の熟成がスタートだった。だから人は18歳を過ぎたら親元から少々の時間や多少の金では帰れない距離を保って生活する必要があると強く感じている。一人でなければ、<直感>を磨くことが難しいからである。それは、親元にいると親の目を通して世界や社会を見聞きしてしまうからだ。



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1 コメント

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ねぇ (nene777ne@yahoo.co.jp)
2012-05-06 05:42:36
はじめまして!ノヽ口―_φ(゜▽゜*)♪ 初めてコメント残していきます、おもしろい内容だったのでコメント残していきますねー私もブログ書いてるのでよければ相互リンクしませんか?私のブログでもあなたのブログの紹介したいです、私のブログもよかったら見に来てくださいね!コメント残していってくれれば連絡もとれるので待ってますねーそいじゃ★゜+。*:゜+。+*:゜+。*:゜+。*:゜+。*:☆アドレス残していくのでメールしてね!そいじゃ★゜+。*:゜+。+*:゜+。*:゜+。*:゜+。*:☆
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