今日は身体休養日。ゴルフの打ちっぱなしにも行かず、自宅でグダグダしていようと思って、楽しみにしていた全仏のジョコビッチ対ゴフィンを観戦。昨年フェデラーに善戦したベルギーのダビド・ゴフィン、なんと第1セットでNo.1シード、ジョコビッチをタイブレイクに引きずり込んだ。本当に小気味のいい戦いぶり、しかも緩めない攻撃、観ていて痛快感が溢れてくる。ここであんなショットを放つか!?と思えるショットを連発。(圭君を彷彿させてくれる)ジョコビッチも徐々にギアを上げざるを得なくなっていった。第二セットに入っても果敢に攻撃を続けるゴフィンだったが、次第に王者ジョコビッチペースになっていった。世界ランキング58位のダビド・ゴフィン(ベルギー)は7-6、6-4、7-5でノバク・ジョコビッチにストレート負けしたが、昨年同様に善戦した。クレーコートが得意なゴフィン、グランドスラム4大会中、ハードコートが2大会(全豪・全米)もあるだけに、ハードコート克服が今後の鍵となる。彼のプレースタイルは錦織圭選手と同じだ。攻撃的プレーに天性とも感じる非凡な感性を感じる。プレーを観たのは1年ぶりだが、順調に成長してきたように見えたのは私だけだろうか。頑張れ、これからも応援したい選手だ。(ゴフィンは英国俳優のユアン・マクレガーとよく似ているので、覚えやすいはず、皆様も応援してあげて下さい!)
どんなスポーツ観戦も新人発掘という楽しみがある。感性を揺さぶるプレーを常に探していると云っていい。そんな私の想いをがっちり受け止めてくれた選手がラファエル・ナダル選手だ。2005年に全仏初出場で優勝し、その後4連覇。こんな選手は他にみたことがない。私のテニス観戦を本格的(2010年、有明テニスの森 ジャパンオープンにナダルが初見参し、生まれて初めて実際の試合を観戦)にした張本人がナダルだった。
最初の印象は「まるで(アニメのドラゴンボールの)悟空だ!」だった。後日ナダルが「ドラゴンボール」の大ファンだと知ったが、筋肉隆々の体格、ポロシャツではなくTシャツスタイルがまさしく悟空だった。もっと驚いたのがあの大きくはずむエッグボールだった。あんな攻撃的ボールを今まで観たことがなかった。そして、ボールに必死に食らいつき、常に攻撃的フルショットを放つ疲れを知らない輝く少年のようなテニスに、最初は連れ添いが、そして、私も夢中になった。
全仏4連覇後の2009年、ナダルは怪我で途中で敗退し、フェデラーが全仏初優勝して生涯グランドスラムを獲得した。2010年以降は、あの王者フェデラーもジョコビッチですら全仏では勝てていない。
ナダルの「全仏の優勝は誰にも渡さない」という熱い想いを感じているだけに、8ヵ月も膝の怪我で長期の戦線離脱し、今大会は観ていて少しヒヤヒヤものだった。第1セットを落としたからだ。その後は3セット連取して勝つには勝ったが、決して絶好調とは見えなかった。ナダルはスロースターターだ。徐々に相手を疲れさせ、相手を次第に圧倒していく。苦手だったバックハンドを克服し、攻撃的なスライスも身に付け、弱点だったサーブ力も身に付けた。しかし、怪我のためにジョコビッチに王者の地位を奪われ、長期の戦線離脱。復帰戦8試合で6試合の優勝しているが、第1試合を観る限り全盛期のショットではない。全仏だけは渡さないという熱い執念が、悟空のような全身バネの身体を本当に蘇らせるのか、はたまたその熱過ぎる想いのために古傷が悲鳴をあげないか、大ファンだけに今年の全仏はワクワクものだ。
シャラポアの誰にも負けない攻撃的テニス、フェデラーがどこまで頑張るか、ユニクロの盟主となった王者ジョコビッチがどんな勝ち方をみせるのか、本当に見所満載の全仏テニスをこれからじっくり楽しみたい。