新しく入られた利用者の方から「細いわね」と言われて、誰のことを言っているのかと周りを見たのですが、私のことでした。
10代後半から20代の一番気にする年頃に私の体重は60キロ台でした。
Max67キロだったかな。
今は標準体重の範囲なのですが、頭の中にあの67キロだったころの感覚が沁みついています。
太っている自分が自分なのです。
いつでも67キロに戻る準備ができている体なの、みたいな。
たった10年くらいの間のボディーイメージが定着しているわけです。
なので、「細いわね」って言われても「は?」と思うわけです。
そんなはずはないでしょうよと。
外見のこともそうだけれど、性格とか価値観のような内面的なことについても、若いころの自分と今も変わっていないと思っている気がします。
でも、実はそう思い込んでいるだけかもしれない。
10代から20代の多感でなんでも吸収できる年頃は、言い換えれば根強い思い込みを形作る時代なのかもしれません。
人は変わらないようでいて少しづつ変わるし、その日その日で気分と感情はころころ変わるし。
若い時にこうありたいと憧れたり願っていた自分と、今の自分の現実が違っていたとしても「だからどうした」なのかもしれません。
気にすることはない。今が大事。
65歳にもなって、こんなことを思いめぐらす自分はやはりあの頃と変わっていないのかと思ってみたりもしますが。