牧師雑感

聖書のことばを中心に毎日の出来事を書いています。

今年も愛

2014-12-29 18:32:10 | Weblog
今年の漢字一字は「税」とのこと。一字が「愛」となる年を願いながら、2014年を愛で閉じ、新しい年を愛で開こうと祈りつつの29日です。
愛とは何か頭では分かっているつもりでも、毎日の生活の中でどう考え,どう実行していくのか。
聖書の愛はアガペの愛です。でもアガペの愛を哲学的、概念的に考えるとまた分からなくなります。 
イエス様の時代には、「モーセの十戒」がユダヤ人の生活を支配していました。十戒の中心は愛です。そこで、イエス様は「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じように大切です。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。と、宣言されました。
十戒は神から直接与えられましたが、ユダヤ人たちは様々な戒律を定め、イエス様の時代には戒律が定められ、600以上もありました。
その戒律に従ってラビが裁きをする。あなたのしたことは、第何条に反するから違反。あなたの妹は第何条違反、と責めるのがラビの仕事でした。だからラビの仕事は、検察官か裁判官のようでした。イエス様は、神様は律法を与えたが、人を裁くのが趣味で律法を定めたのではなく、人々の幸せを願って定め、人々への愛によって、十戒を与えたのです。それを守れば生きるという教えです。
当時のユダヤ教は、「律法、律法、律法、規則、規則、規則」(イザヤ28:13)でがんじがらめに縛っていました。
イエス様は、律法は罪を定め裁くためではなく、人を愛する神様が人の幸せのために与えたと教え、自ら実行されました。
その実践が隣人を愛することです。神様の愛は大きくて深く、人間の目で見たらわからない。でも神の形に象って造られた人間にも、その神なる部分があり、人をあいするそれが愛です。
ストルゲの愛=親の子への愛、家族愛です。フィレオの愛=友愛、友情です。またエロス=男女間の愛、夫婦愛です。それを愛情とも愛念と言っても過言ではない。特にエロスの愛は誤解され、エログロナンセンスに堕落しています。
東関東大震災、津波、原発事故へのボランティア活動は、その同胞愛、世界中から人類愛が現わされました。あれはアガペではないと批判する人たちは、律法を持って裁く人たちです。足りない、足りないではどうにもなりません。実行するのが愛です。
そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。(マタイ22:36-39)

 だから愛は実行されることによって有効になるのです。見えない神をアガペの愛で愛していますといくら言っても、見えている隣人、いちばん身近にいる夫や妻、子どもや、親や兄弟姉妹を愛するのが、実際的な愛です。お正月はその愛を実践できる最高の時かもしれません。
里帰りを愛する日本は幸いな国です。我が家も子どもや孫たちが全員正月3日にやってきます。8歳の3歳の孫は、ご飯党なのでご飯を炊いて、両家とも降りかけ持参でやって来ます。今年は家内が天国へ行ったのでおせち料理もなく、両家はそれぞれ食べ物持参での正月です。それでもアガペとストルゲの理屈は別として、神の愛あふれる日々を感謝して過ごしています。 
今日も朝から市議会議員夫妻、午後から東大阪から教会員、神学生も来訪。手作り料理もいっぱい作り、夕食は作ってもらい食べきれず、明日一日の分まで十分、いただいたハーブティの香りに包まれ、しっかり食べて元気です。流動食用のカロリー200のジュースも病院理事長からプレゼント。電話で一日2個以上飲まないよう1個でよろしいとアドバイス。
しっかり食べて、散歩は5000歩、お祈りの支えで元気です。
ありがとうございます。今日もまたアガペの愛の天国の聖なる一日です!愛で過ごす年末、愛で迎える新年に大きな期待を!感謝します。

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