枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

無痛扇とも

2018年09月12日 | Weblog

 枇杷葉の効果には、実に様々なことがあり、それを詳しく言うのは、況してや殊細やかに説明となると、これは漢方学となってしまう。枇杷葉は、古来、民間療法としてあり、江戸時代には特に、小石川療養所で用いられてきた。尤も、幕府の絶大な権力も存在したろう。いつの世も金の力も。

 これには、江戸幕府を開いた徳川家康が、薬草に熱意を持ってあたり、その普及に力を注いだことにも依るらしい。毒は薬にもなるが、薬は毒にも転じる。匙加減に因っては薬殺も可能だった。何れにせよ、昔には病に罹ると言えば、結核が多く、その治療には、藪も土手もなかったようだ。

 枇杷葉の持っている力に、細胞を再生・活性化する働きがある。だが実際には、本人が備えている、自然治癒能力にも依ることが大きい。医者は治療するのが当たり前で、それには相当の金額を、患者は払う。然し、見立てが間違っていれば、当然治りは悪いし、細胞は死滅してしまうのだ。

 加藤剛・大阪四郎・松山英太郎、既に亡くなった方々も出演の、大岡越前。其処には小石川療養所が出てくる。途中からであるが、右手を怪我し、細工が出来なくった男が運ばれて来る。医者は切るしかないと言う。師の言葉に、切らずに治せる方法はないものか、と問いかける場面がある。

 勤務をしながらなので、とばした箇所もあるが、切断に療養所を抜け出し、自宅に帰るが、痛さに道具が持てず倒れてしまう。場面変わって、何と患部に枇杷葉を貼っているではないか!何度も張り替え、取り換えているうちに熱も下がり、症状も和らぐ。まさしく枇杷葉の力の程であるよ。

 高校生の頃に観ていたのか?その時には、関心が低かったし、江戸時代の、然も小石川療養所等、さっぱり分らなかった。ところが枇杷葉の援けを借りて、治療に専念しているのとでは、差があることに気づき驚く。画面に映った葉を見た瞬間、枇杷葉だと確信した。医者役は、竹脇無我だ。

 わたくしの場合は、医者嫌いからのことだが、猫の爪には感染症もあったことだろう。塩を、蒟蒻を、擦りつけ、貼り付けて治したのだ。無論、枇杷葉のエキスは足に巻き付けてある。か細い足が二倍に晴れ上がり、熱で震えがきたもの。執念かな?いえいえ、治そうと言う信念の外ならず。

 民間療法を莫迦にしてはならない。医者であるから治してくれる。と言うのも間違いだ。藪も土手も居るんだから、自分の体調や症状を、見極めておくことも大切。然し、子ども場合は、親の判断に委ねなければならず、他人の言うことや、高齢者の遣ること等、頭から信用していないのね。

 梔子の花には、どでかい緑の虫が来る。今年は、来なかったが、花は少なかった。剪定は必要だ。

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