悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真074 眼しひに

2007-03-29 04:50:00 | 俳句写真

2007-0329-yhs074
眼しひに
やはらかならん
桜草
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○いわゆる「差別用語」の扱いは、文学の世界でも複雑だ。それに十分留意しながら、ここでは「眼疾者」を「まなこしひ」と詠んだ。
¶し(※)ふ=「機能を失う。感覚がまひする。また、老いぼれる。」(古語辞典) 活用は{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(自ハ四)と、{ひ・ひ・ふ・ふる・ふれ・ひよ}(上二)の二形。※は「病垂」に「発」が入る。正字では「癈」。

□俳写074 まなこしひに やはらかならん さくらさう
【写真】眼科医院らしく、入口前に「目薬の木」があって、その近くで撮影。


image294 庭梅

2007-03-29 04:45:00 | images

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title : Prunus japonica
yyyy/mm : 2007/03
memo : 庭梅(にわうめ)。林生梅(りんしょうばい)。「日本でふつう栽培されているものは八重咲のため、果実をつけない。」(『マイペディア』) 追い駆けて咲くのが桜。自宅の畑で撮影。猫額農園での撮影も、急に忙しい。


俳句写真073 迫出して

2007-03-28 05:35:00 | 俳句写真
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迫出して
咲きたる花の
愛しかり
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○この意味での「せりだす」は、広辞苑には、「競り出す」はない。結句を「かる」としたら、二句と重なった。「いぢらし」「いとほし」「いじまし」も、古語・現代語で確認すると、使用には相当の慎重さが必要と分かる。
□俳写073 せりだして さきたるはなの いとしかり
【写真】世界蘭展。ありふれている蘭、と思っても、浅学には分からない違いが、いろいろあるものだ。

短歌写真313 これもまた

2007-03-27 00:10:00 | 短歌写真
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これもまたなべて生きたる証なれ
枯れて静かに横たはる木も   悠山人

○短歌写真、詠む。
○死せるもの・棄てられしものへの愛惜を綴る、ウェブサイトも散見する。文法的には妥協・不一感。
□短写313 これもまた なべていきたる あかしなれ
        かれてしづかに よこたはるきも
【写真】カラー・モードでモノクロ風にする。文字は三色のエコー重ね、初。世界蘭展の華道特設展示場で。

短歌写真312 細波の

2007-03-26 03:40:00 | 短歌写真
2007-0326-yts312
細波のなほ立ちたるはうき草の
明鏡止水を妨ぐるなれ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○石積みの眼鏡橋を見て、また歌心さわぐ。「ささなみ」は古読み。漢四字熟語を入れてみた。掛詞は?
□短写312 ささなみの なほたちたるは うきくさの
        めいきゃうしすいを さまたぐるなれ
【写真】観光花園で。

短歌写真311 出でたりし

2007-03-25 04:46:00 | 短歌写真
2007-0325-yts311
出でたりしアイガイオンの青を背に
アフロディテなんエロス随けたる   悠山人

○短歌写真、詠む。
○アイガイオン Aigaion の通称はエーゲ海。アフロディテ Aphrodite はヴィーナス(英語風)、エロス Eros はキューピッド(同)。アフロディテは、アイガイオンの泡から生まれ、エロスを生む。カタカナ三語は、抵抗感が残るか。
□短写311 いでたりし アイガイオンの あををせに
        アフロディテなん エロスつけたる
【写真】この彫像はことし新登場の気配。観光花園で。自動設定で撮影し、PCでガンマ値を50%に下げただけ。