2007-0320-yis120
どちらから来ても隠れはしませんわ
心に闇がないのですもの 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書は長い。「男、隔つることなくあだならん、など契りて、いかがおぼえけん、人まにかくれあそびいもしつつ、など言ひ侍りしかば」。依拠本頭注を拝借すると、こうなる。「あなたは何の分けへだてもせずに誰とも楽しくつきあいたいなどとお約束なさりながら、人の知らないうちに隠れてつきあうようなことをおっしゃるのですね。」 このあとに、悠山人の現代詠が続く。
¶こころ(心)のくま(隈)=心の中の暗い所、闇の部分。この表現から前半部の「いづく」は、現実空間と心理空間の両義、と解する。
□和120:いづくにか きてもかくれん へだてたる
こころのくまの あらばこそあらめ
□悠120:どちらから きてもかくれは しませんわ
こころにやみが ないのですもの
【memo】to the readers: 和泉さま、しばらく休詠とのこと。(開詠は卯月朔の予定)
2007-0320-yhs067
名に背き
可憐に咲ける
薮椿 悠山人
○俳句写真、詠む。
○薮椿(Camellia japonica)連作。文学での「薮」は、あまりよく表現されない。
□俳写067 なにそむき かれんにさける やぶつばき
【写真】日本固有種、基本種の色。薮椿・山椿の咲き具合を見ていると、どうも目立つのが好きではないようだ。本白玉? 長寿楽?
名に背き
可憐に咲ける
薮椿 悠山人
○俳句写真、詠む。
○薮椿(Camellia japonica)連作。文学での「薮」は、あまりよく表現されない。
□俳写067 なにそむき かれんにさける やぶつばき
【写真】日本固有種、基本種の色。薮椿・山椿の咲き具合を見ていると、どうも目立つのが好きではないようだ。本白玉? 長寿楽?
2007-0320-yhs066
寒暖に
弄ばれし
山椿 悠山人
○俳句写真、詠む。
○気象の大きな変動に、花や木も驚いているだろう。「し」か「たる」か、いつかも書いたとおり、短詩型文学の制作者のあいだでは、議論が燻っている。
□俳写066 かんだんに もてあそばれし やまつばき
【写真】2mほどの木に、開花はまばら。葛城絞?
寒暖に
弄ばれし
山椿 悠山人
○俳句写真、詠む。
○気象の大きな変動に、花や木も驚いているだろう。「し」か「たる」か、いつかも書いたとおり、短詩型文学の制作者のあいだでは、議論が燻っている。
□俳写066 かんだんに もてあそばれし やまつばき
【写真】2mほどの木に、開花はまばら。葛城絞?