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北朝鮮ミサイル 在日米軍基地が訓練標的だった 北朝鮮、「火星砲兵部隊」が「成功裏」に実施と報じる

2017年03月07日 | 政治社会問題
北朝鮮ミサイル 在日米軍基地が訓練標的だった 北朝鮮、「火星砲兵部隊」が「成功裏」に実施と報じる
産経新聞 3/7(火) 19:02配信

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、在日米軍基地の攻撃を担う部隊が弾道ミサイル発射訓練を「成功裏」に実施し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が立ち会ったと報じた。6日に日本の排他的経済水域(EEZ)内などに着弾したミサイル4発を指すとみられる。韓国周辺で継続中の米韓合同演習に反発、日本にある米軍基地を標的に核攻撃をためらわない姿勢を明示し、日米韓への挑発の水準を高めた形だ。

 米韓演習に対し、同通信は、弾道ミサイルの集中攻撃で「無慈悲に粉砕する」という朝鮮人民軍部隊の「報復意志」を強調した。

 ミサイル発射は「戦略軍火星砲兵部隊」が実施したとしている。戦略軍はミサイル運用を統括。火星砲兵部隊は「有事に日本駐屯米帝侵略軍基地を攻撃する任務を担う」とした。

 訓練は、核弾頭の取り扱い手順と作戦遂行能力を判定するため、実施されたとし、「実戦をほうふつとさせる訓練を通じ、最強の核攻撃兵力に強化された同部隊の威力が誇示された」と主張した。

 7日付党機関紙、労働新聞は4発がほぼ同時に打ち上がる写真を掲載。韓国軍合同参謀本部は「スカッドの改良型だ」と射程約千キロの「スカッドER」が発射されたとの見方を示した。昨年9月に日本のEEZ内に着弾した3発もスカッドERだとみられている。

 発射に立ち会った金委員長は、4発が「アクロバット飛行隊のように一つの姿で飛んでいく」と感嘆し、「超精密化」されたミサイルを相次ぎ開発し、質量ともに強化するよう指示したという。同通信は、米韓演習に対し「将兵がわが領域に一点の火花でも散らすなら、核弾頭をフル装填(そうてん)した火星砲で挑発の本拠地を焦土化する覚悟を固めた」とも強調した。
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