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元社員が実名で語る「ぼくがユニクロを辞めた理由」

2018年05月28日 | 日記
要するに過剰な欲望=世界を制覇する=などという欲望が自滅を招く。

適正規模で事業をして地元に利益還元するという考えがない。マスプロダクト過剰状態なのでマニュアルかいないと駄目。

あるレベル=閾値をこえると自滅へ向かうのがサイエンスの答え。これは業界ごとに異なる。

野望を持てば持つほど自滅が待つということ。

逆に何も創造性がない企業だと、これまた衰退が待つ。



元社員が実名で語る「ぼくがユニクロを辞めた理由」
5/28(月) 7:00配信 文春オンライン
元社員が実名で語る「ぼくがユニクロを辞めた理由」
松本涼さん ©松本輝一/文藝春秋
 ユニクロに関する著作で裁判、取材拒否に遭い、それならばと新宿のビックロなどユニクロの3店舗で勤務し、潜入ルポを発表したジャーナリスト・横田増生氏。かたや大学新卒でユニクロに入社し、退社するまでの経緯をYou Tubeで実名で公表している松本涼氏。異色の2人が、内側から見たユニクロの“リアル”を語り尽くす。

ユニクロ感謝祭はお客様に感謝していない!?

◆◆◆

横田 僕は毎日、ユニクロサーチをやってるんです。

松本 そうなんですか(笑)。

横田 GoogleやYahoo!やYouTubeで、「ユニクロ」「ヤマト」「佐川」などという企業名を日々検索していて、あるときYouTubeで松本さんの動画を発見したんです。僕はこれまでユニクロについて2冊の本( 『ユニクロ潜入一年』 、 『ユニクロ帝国の光と影』 )を書いていますが、元ユニクロの社員で実名と顔を出して発信している人は松本さんが初めてだと思います。他にはまったくいません。

松本 まったく?

横田 私の知る限りゼロです。ユニクロの元社員や現役社員を大勢知っていますが、みんな名前は出さないし、身元が分からないよう話を少しぼかしてほしいと言います。ところが松本さんは、堂々と「僕がユニクロを辞めた理由」「ユニクロとはこんな企業」などとしゃべっていたので驚きました。そしたら今年の3月、僕の『ユニクロ潜入一年』を紹介する動画を上げてくれて( https://www.youtube.com/watch?v=ctjcxDoWyQ0&t=180s )、「元ユニクロの社員から見てもリアルな本ですね」とかおっしゃってた。それで、僕が連絡してみたわけです。

松本 そんなにみんな実名でしゃべってないんですか。僕、ちょっと怖くなってきたんですけど(笑)。

バイトにまで守秘義務契約を求める
横田 本にも書きましたが、バイトであってもユニクロで働くときには守秘義務契約にサインさせられるので、辞めた後も何も話してはいけないと思っている人が多いんです。ですが、ぜんぜん大丈夫と僕は考えています。何も生産計画とか出店計画とか、発売前の商品についてとか、漏れたらダメージになるような企業秘密を明かそうというわけじゃない。自分がどんなふうに働いていたか、労働環境はどうだったか、どう感じたかなんて、守秘義務にあたらないですよ。松本さんもネットで発信されていて、ユニクロから何か言われたことはないんじゃないですか。

松本 ないです。何か言われたこともないし、許可を取ったこともない。ユニクロとは退職後、一切やり取りはないです。

横田 そうですよね。大丈夫ですよ、全国のユニクロOBや現役社員の皆さん(笑)。 そもそも松本さんは、どうしてユニクロに入社されたんですか。

内定者バイト時代は自主的に学んだが
松本 上智大学外国語学部のロシア語学科を出て、新卒でユニクロに入社しました。広告会社や商社に入りたいと思っていましたが就活がダメで、ユニクロは第3~第4志望だったんです。もともと洋服が好きでユニクロの服も好き、ユニクロとGUを受けてみたら、両方に受かった。それで、もしかして自分はファーストリテイリングに向いているのかもしれないと思ったんですね。8月に内定をもらい、9月から内定者アルバイトに入りました。4カ月くらいアルバイトしました。

横田 9月から年末年始にかけてって、ちょうど最繁忙期ですね。会社にバイトしろって言われたんですか。

松本 強制されたわけではないんですが、「やっておいたほうがいいよ」という感じでしたね。入社前に繁忙期を経験していると、いい経験になるということで。

横田 そこは11月の創業感謝祭や1月の年明けのセールがあって、年間でユニクロが一番忙しい時期です。300人くらいの内定者が働いてくれれば、ユニクロとしてはありがたいですよね。

松本 実は僕が内定者アルバイトをしていたのは新宿の某店です。

横田 おお! 僕はビックロに潜入していたのでお隣ですね。

松本 そうなんです。僕がいたのは前の年ですけれど。僕は内定者アルバイトのときはけっこう頑張っていたんです。自主的に学ぶ姿勢で、そのうちミシン補正もやらせてもらえました。

横田 それはすごいですね。普通は活気出し(声出し)からレジを打って、フィッティングルームに行って、それから補正ですから、早くとも2~3年くらいかかりますよね。

松本 意欲を認められたところがあったようです。で、入社してから最初は兵庫県の大型店に配属されたんですが、そこで間もなく調子がよくなくなってきました。

ユニクロが合わなかった理由
横田 アルバイトでは良かったのに、なぜなんですかね。

松本 働いてみて思ったのは、結局僕はユニクロには合わなかったということです。全国に800店舗もあるような大企業ですから、どうしてもマネジメントの仕方がマニュアル至上主義になる。それを受け入れられる人もいますが、僕は受け入れられなかった。あらゆる出来事の最適解が既にマニュアル化されているんです。これが起きたらこうする、というのが全部決まっている。結局、ユニクロで働くということは、そのマニュアルを頭に叩きこんで、いかに早く効率よくやるかっていうことに尽きるんです。

横田 そうですね。

松本 ユニクロの価値観としては、マニュアルを押さえたうえで効率よく工夫し、いかに早く問題を解決するかが重要です。でも僕は、その勝負に乗れなかった。モチベーションをもってそこに向かえないので、次第になんで自分はここにいるんだろう、時間の無駄ではないかと思えてきちゃったんです。

休憩時間に「マニュアル動画を見ておけ」
横田 マニュアルはほんとうに多い。たとえば新商品だったジョガーパンツが発売された時などに、お客様にどう商品を説明するか、売り込みポイントは何かといった動画があって、休憩時間に見ておけと言われたりする。それじゃ休憩時間じゃないじゃないかと思いますけど。

松本 そうそう(笑)。ここをお客様にアピールしてとか。

横田 畳み方はこうでとか。ユニクロが力を入れている新商品が出てきたら必ずといっていいほどありますね。

松本 ヒートテックなども毎年新しい機能が追加されるので、そのたびに新しいマニュアルが来ます。

横田 社員は、今でもユニクロ23箇条(経営理念を箇条書きにしたもの)を覚えなきゃいけないんですか。

松本 暗誦できるまで覚えて、口頭で店長にテストしてもらいます。

横田 まだ覚えてますか?

松本 辞めて1年以上になるので、すっかり忘れました(笑)。覚えるのは他にもいろいろあるんです。FRウェイ(FAST RETAILING WAY 〈FRグループ企業理念〉)とか、ビジョンとかステイトメントとか。

店長にならなきゃみたいなプレッシャー
横田 覚えることが多すぎますよね。でもユニクロで偉くなるにはそういうことも受け入れていかなきゃならない。松本さんがYouTubeでおっしゃってたのは、リクルーターの人には入社半年で店長になったという人がけっこういるという話でしたが、実際に入社されていかがでしたか。

松本 新入社員が300人くらいいて、半年で店長になったのは3人でした。おそらく、以前は出店が多かったので、店長が足りなかったんです。

横田 今はむしろ店舗を整理していますよね。数を減らして一店舗あたりの面積を広くしている。だから新しい店長はそんな必要ない。でも、新卒社員には店長にならなきゃみたいなプレッシャーはやはりあるわけですか。

松本 ありますね。「アルバイトじゃないんだぞ」ということは常日頃言われていて、店舗での自分の役割りは何かと常に考えて仕事をしろとは言われていました。

横田 松本さんはグローバル社員(G社員)、いわゆる正社員として入社したわけですよね。他に地域正社員もいる(R社員)。

松本 ええ。勤務地がある程度のエリアに決められていて、その外への異動はないというのがR社員です。

横田 グローバル社員は異動がけっこうあるんですか。

松本 そうですね。人によりますが、2年間異動がないというのはほぼないぐらいじゃないかと思います。早いときは半年くらいで異動します。 結局、僕は入社半年で辞めようと思って、8月の異動で新しく来た店長に最初の面談で「辞めます」と言いました。「気持ちがついていかない」と。ところがその新店長に「お前に絶対に仕事を楽しいと思わせてやる」と説得されたんです。結局、翌年1月まで働きましたが、やはりダメで、結局11ヶ月で退職しました。

辞めようと考えてる頃に「潜入一年」の記事が
横田 創造性の発揮できない職場ということが大きそうですね。ユニクロには下からの現場の改善提案などを吸い上げる仕組みもないですし。

松本 もう成熟期に入っていて、これ以上の何かが生まれる余地がないと感じました。僕がもう辞めようと考えてる頃に、横田さんの「潜入一年」の記事が「週刊文春」に出たんです。

横田 社内はどんな感じでしたか。

松本 また出たぞ、また叩かれたみたいな感じですね。

横田 ユニクロは、「週刊文春」の記事をPDFにして全店舗に送ったらしいですね。

松本 来ましたね。お客様に何か聞かれても、「ちょっと答えられません」みたいに答えてくださいという通達がありました。同僚と話したわけではないですけど、僕は記事を読んで、リアルだな、1年も潜入するってほんとうにすごいなと思いました。

横田 連載の1回目はその直前にあったビックロの2016年の創業感謝祭の様子を書いたんですよね。

松本 僕も兵庫で現場に出ていたので実にリアルな記事でした。

後編につづく
http://bunshun.jp/articles/-/7476

―――

まつもと りょう
1993年長野県生まれ。上智大学を卒業後、株式会社ユニクロに新卒入社するも11ヶ月で退社。現在は長野県長野市のセレクトショップHOWDAYで店長・バイヤーを務める傍ら、YouTuberとしても活動中。2018年5月現在、チャンネル登録者は1.3万人を突破。服とグミと酒をこよなく愛す。服バカの服バカによる服バカのためのファッション業界改革をミッションに、長野から世界へ向けて今日も吠えまくる。
Youtube チャンネル  https://www.youtube.com/channel/UC-ZROlMVRmO-NNN53wSBUaQ

よこた ますお
1965年、福岡県生まれ。アイオワ大学ジャーナリズムスクールで修士号。1993年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務め、1999年フリーランスに。

「文春オンライン」編集部

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