■ 目前に迫る「新政権」
「新政権」の発足が近づいています。
私もこの「新政権」に期待していた一人ですが、ここ最近の民主党を見ていると、再びその期待が薄れ、次第に不安へと変わっていきます。
例えば、選挙後10日間をかけて決着した連立政権協議を挙げましょう。基地問題や日米地位協定の問題では、社民党との「違い」「隔たり」が報じられ、新聞各社が「安保で社民に大幅譲歩」(産経)、「はや不協和音」(読売)、「社民党の粘り勝ち」(毎日)などと報じました。
しかし、実際に盛り込まれたのは民主党が掲げたマニフェストの内容、そのものだったのです。
■ 浮かれる民主党執行部
もし、社民党が自分たちのマニフェストの内容を押し通そうとしたのであれば、「大幅譲歩」「粘り勝ち」だったのでしょうが、民主党が国民に対する約束を早くも忘れ、社民党と揉めたというのですから、これほど馬鹿馬鹿しい話もありません。
まして、今月下旬に予定されているオバマ大統領との会談の前に「縛られたくない」などという姿勢だったのですから尚更です。
国民との約束も忘れて、米国の大統領との会談に浮かれるなど、ブッシュ前大統領に向かって「ラブ・ミー・テンダー」を歌っていた小泉純一郎元首相のような愚かさです。それとも鳩山由紀夫「首相」や岡田克也「外相」は、小泉氏のように「キャッチボール」でもしてもらいたいのでしょうか。
明らかに浮かれすぎです。
■ 浮かれる民主党議員
さて、浮かれているのは執行部だけではないようです。
読売新聞は「来年の参院選で単独過半数を取ったら、社民党とは関係をぶった切ってやる」という民主党の「中堅議員」の声を報じていますが、社民党や国民新党に選挙協力を求め、選挙前に共通政策の作成を求め、連立入りを求めたのは全て民主党の側です。
そして社民党が求めて盛り込まれたのは、前述の通り民主党のマニフェストの中身です。
こうした事実を踏まえるならば、この「中堅議員」の主張ほど、的外れで愚かなものはありません。
■ のぼせ上がる民主党議員
また同記事では、「街頭演説をしていたら、支持者から『私たちは民主党に投票したんであって、社民党に入れたわけではない。なぜ社民党のわがままを許すのか』と怒られた。やっていられない」という、「ある民主党議員」のコメントも載っていましたが、こうした声に対して、前述のような経緯をまともに説明もできないような議員が「やっていられない」と言うのなら、「やらなければいい」と議員辞職さえ勧めたくなります。
彼らは選挙に勝ったことで、「白紙委任状」でも得たという錯覚でも起こしているのでしょうか。
本当に、のぼせ上がるのもいい加減にしてほしいものです。
■ 「醜さ」きわまる「猟官運動」
さらには、いま民主党内の「猟官運動」や「ポスト争い」がヒートアップしています。
民主党の幹部や党内の「派閥」の長らに対して、「私を大臣にして下さい。」「私にも役職を。」と言い出す民主党議員が後を絶たない、というわけです。
政権を取り、与党となったからには、地元の支援者らから「ポスト」への期待があるのは分かりますが、ここまで来ると「愚かさ」よりも「醜さ」を感じます。
まして、こうした「猟官運動」「ポスト争い」が、選挙期間中から続けられてきたことに対しては、「国民の生活が第一」どころか「我が身の欲が第一」ではないか、と「憤り」さえおぼえます。
■ 連立相手「軽視」は自民党以下
今回の選挙に勝った民主党ですが、もし今のように、浮かれて、のぼせ上がり、我が身の栄達にばかり目を奪われるような状態が続けば、4年前の自民党と同じです。
また、「連立のパートナー」を「軽視」しているという点においても、自民党と変わりありません。
いや、むしろ「参院選で単独過半数を取ったら、社民党とは関係をぶった切ってやる」と言うような議員がいるようでは、「自民党以下だ」と言っても過言ではないでしょう。
このような民主党の頭を冷やすのも、「連立のパートナー」の仕事です。
私が当事者であれば、社民党と国民新党が結束して、いくつかの選挙区で「反自公・反民主」の候補を擁立し、民主党の単独過半数を阻止するということも考えるでしょう。一見、裏切りと取られるかもしれませんが、「連立」前から「連立解消」の話を持ち出した時点で、民主党が彼らを裏切っているのです。
■ 民主党の「勘違い」が招く「四面楚歌」
そこまで行かなくとも、今のように「白紙委任状」を得たという「錯覚」を起こしている民主党では、国民が民主党に対して「裏切られた」という思いを持つでしょう。
何しろ、選挙後わずか数日で、「基地」「日米地位協定」に関するマニフェストさえ、反故にしようとしたほどの政党です。国民が重視した「生活」の分野も、どうなるか分かったものではありません。
今回の選挙結果にのぼせ上がるあまり、野党となる自民党や公明党、共産党などはもちろん、連立相手である社民党や国民新党を敵に回し、そして何より、国民との約束まで裏切ろうとするほどの「勘違い」を起こしている民主党が、その「四面楚歌」の中、参院選で「単独過半数」を得られるほどの勝利を得られると本気で思っているのでしょうか。
それこそ大いなる「勘違い」です。
■ 「スタート」に向けて頭を冷やせ
16日、ついに「政権交代」が実現し、そこから民主党中心の「新政権」が発足します。
しかし、その「新政権」に対して、私は発足前から既に「半信半疑」です。
私たち国民が望んだ「新政権」の「船出」を、心の底から喜べるよう、民主党の皆さんにはもう一度、頭を冷やし、気を引き締め直して国政に当たってもらいたいものです。
選挙は「ゴール」ではなく、あくまで新たな政治を行なうための「スタート」なのですから。
「新政権」の発足が近づいています。
私もこの「新政権」に期待していた一人ですが、ここ最近の民主党を見ていると、再びその期待が薄れ、次第に不安へと変わっていきます。
例えば、選挙後10日間をかけて決着した連立政権協議を挙げましょう。基地問題や日米地位協定の問題では、社民党との「違い」「隔たり」が報じられ、新聞各社が「安保で社民に大幅譲歩」(産経)、「はや不協和音」(読売)、「社民党の粘り勝ち」(毎日)などと報じました。
しかし、実際に盛り込まれたのは民主党が掲げたマニフェストの内容、そのものだったのです。
■ 浮かれる民主党執行部
もし、社民党が自分たちのマニフェストの内容を押し通そうとしたのであれば、「大幅譲歩」「粘り勝ち」だったのでしょうが、民主党が国民に対する約束を早くも忘れ、社民党と揉めたというのですから、これほど馬鹿馬鹿しい話もありません。
まして、今月下旬に予定されているオバマ大統領との会談の前に「縛られたくない」などという姿勢だったのですから尚更です。
国民との約束も忘れて、米国の大統領との会談に浮かれるなど、ブッシュ前大統領に向かって「ラブ・ミー・テンダー」を歌っていた小泉純一郎元首相のような愚かさです。それとも鳩山由紀夫「首相」や岡田克也「外相」は、小泉氏のように「キャッチボール」でもしてもらいたいのでしょうか。
明らかに浮かれすぎです。
■ 浮かれる民主党議員
さて、浮かれているのは執行部だけではないようです。
読売新聞は「来年の参院選で単独過半数を取ったら、社民党とは関係をぶった切ってやる」という民主党の「中堅議員」の声を報じていますが、社民党や国民新党に選挙協力を求め、選挙前に共通政策の作成を求め、連立入りを求めたのは全て民主党の側です。
そして社民党が求めて盛り込まれたのは、前述の通り民主党のマニフェストの中身です。
こうした事実を踏まえるならば、この「中堅議員」の主張ほど、的外れで愚かなものはありません。
■ のぼせ上がる民主党議員
また同記事では、「街頭演説をしていたら、支持者から『私たちは民主党に投票したんであって、社民党に入れたわけではない。なぜ社民党のわがままを許すのか』と怒られた。やっていられない」という、「ある民主党議員」のコメントも載っていましたが、こうした声に対して、前述のような経緯をまともに説明もできないような議員が「やっていられない」と言うのなら、「やらなければいい」と議員辞職さえ勧めたくなります。
彼らは選挙に勝ったことで、「白紙委任状」でも得たという錯覚でも起こしているのでしょうか。
本当に、のぼせ上がるのもいい加減にしてほしいものです。
■ 「醜さ」きわまる「猟官運動」
さらには、いま民主党内の「猟官運動」や「ポスト争い」がヒートアップしています。
民主党の幹部や党内の「派閥」の長らに対して、「私を大臣にして下さい。」「私にも役職を。」と言い出す民主党議員が後を絶たない、というわけです。
政権を取り、与党となったからには、地元の支援者らから「ポスト」への期待があるのは分かりますが、ここまで来ると「愚かさ」よりも「醜さ」を感じます。
まして、こうした「猟官運動」「ポスト争い」が、選挙期間中から続けられてきたことに対しては、「国民の生活が第一」どころか「我が身の欲が第一」ではないか、と「憤り」さえおぼえます。
■ 連立相手「軽視」は自民党以下
今回の選挙に勝った民主党ですが、もし今のように、浮かれて、のぼせ上がり、我が身の栄達にばかり目を奪われるような状態が続けば、4年前の自民党と同じです。
また、「連立のパートナー」を「軽視」しているという点においても、自民党と変わりありません。
いや、むしろ「参院選で単独過半数を取ったら、社民党とは関係をぶった切ってやる」と言うような議員がいるようでは、「自民党以下だ」と言っても過言ではないでしょう。
このような民主党の頭を冷やすのも、「連立のパートナー」の仕事です。
私が当事者であれば、社民党と国民新党が結束して、いくつかの選挙区で「反自公・反民主」の候補を擁立し、民主党の単独過半数を阻止するということも考えるでしょう。一見、裏切りと取られるかもしれませんが、「連立」前から「連立解消」の話を持ち出した時点で、民主党が彼らを裏切っているのです。
■ 民主党の「勘違い」が招く「四面楚歌」
そこまで行かなくとも、今のように「白紙委任状」を得たという「錯覚」を起こしている民主党では、国民が民主党に対して「裏切られた」という思いを持つでしょう。
何しろ、選挙後わずか数日で、「基地」「日米地位協定」に関するマニフェストさえ、反故にしようとしたほどの政党です。国民が重視した「生活」の分野も、どうなるか分かったものではありません。
今回の選挙結果にのぼせ上がるあまり、野党となる自民党や公明党、共産党などはもちろん、連立相手である社民党や国民新党を敵に回し、そして何より、国民との約束まで裏切ろうとするほどの「勘違い」を起こしている民主党が、その「四面楚歌」の中、参院選で「単独過半数」を得られるほどの勝利を得られると本気で思っているのでしょうか。
それこそ大いなる「勘違い」です。
■ 「スタート」に向けて頭を冷やせ
16日、ついに「政権交代」が実現し、そこから民主党中心の「新政権」が発足します。
しかし、その「新政権」に対して、私は発足前から既に「半信半疑」です。
私たち国民が望んだ「新政権」の「船出」を、心の底から喜べるよう、民主党の皆さんにはもう一度、頭を冷やし、気を引き締め直して国政に当たってもらいたいものです。
選挙は「ゴール」ではなく、あくまで新たな政治を行なうための「スタート」なのですから。
「脱官僚・政治主導」とお書きの還暦者の今さん
この「」の中身ご存知でしょうか。
マスコミが面白おかしく名付けた言葉です。
鳩山内閣の支持率低下は
この国の将来はという基本路線がないからです。
今までの政治とこのように変わるのだという明確なメッセージがないからです。
だから普天間でもぶれまくりとなるのでは。
普天間は日米安保軍事同盟をどうするかという根本思想の欠如が問題をこじらせています。
いかかですか。
昔の自民政治に戻さないためにも社民党を応援したいですが。
なぜならま・・・私のページまでおいでくだされば。
コメントをお寄せ頂き、ありがとうございます。
さて、ご指摘の通り、いわゆる「保守系」だけでなく全てのメディアが、あれだけ大勝した民主党の「ぶれ」さえ批判できず、代わりにその「軌道修正」を図る連立相手を叩く傾向にあります。
こうした傾向は、自公政権のときにもありました。特に小泉内閣など高い支持率のときは、メディアは妄言・失言さえ「小泉さんらしい」と、もてはやす始末でした。
こうした報道姿勢が、結局は国民から「物事の本質」を遠ざけたという反省が、彼らにはまるでありません。
嘆かわしい限りです。
驕り高ぶる今の民主党のままでは、すぐに国民は離れていくでしょう。
そう考えれば、連立政権の中で社民党・国民新党には、メディアのバッシングに怯むことなく、民主党の「ぶれ」や「驕り」を正していってもらいたいと思います。
しかし、一般的にこの報道の意図を理解してもらうのは難しいですね。
何せ、選挙に言っていない人までが民主党にわか支持者になってしまっている。
いわゆる勝ち馬に乗るデスか?
まだまだ、自立の難しい国民性ですね。