恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

参議院の議決権を踏みにじらせるな

2008年04月25日 | 国会・政党・選挙
■ 再議決は無言の「参議院不要論」

 4月23日、与党幹部は、揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案などを、30日に衆議院で再議決する方針を確認したと報じられています。これが実行されれば、新テロ特措法案に続いての再議決となります。このような再議決が繰り返される毎に、参議院の議決権は踏みにじられていきます。言わば、衆議院が無言の「参議院不要論」を突きつけているとき、参議院議員、特に与党の議員に「本当にそれで良いのか」と問いたいと思います。

■ 与野党が共闘して示した参議院の抗議

 例えば2002年6月、衆議院厚生労働委員会において、与党は、医療費の患者負担を引き上げる健康保険法改正案の強行採決に踏み切りました。このような強引な手法を用いた上に、参議院に「何が何でも会期中に通せ」と迫る衆議院に対して、参議院は与野党が一致して、強行採決の日から10日間、全ての審議を止め、強く抗議しました。
 与野党を問わず、一人一人が国民から負託を受けた参議院議員であることに変わりありません。政府や衆議院が、参議院の議決権を踏みにじろうとするならば、彼らが抗議の意思を示すのは当然のことです。

■ 「再議決」を傍観する参議院議員は辞職を

 もし、与党の参議院議員の中で、今回の再議決を支持、あるいは傍観しようとする議員がいるならば、それは「参議院不要論」への加担に他なりません。参議院議員が自分たちの院を不要とするならば、それは参議院の自殺行為ですし、選んでくれた国民への背任行為です。本当に不要なのは参議院ではなく、その議員だと言わざるを得ません。
 与党も再議決を連発して参議院の議決権を否定し続けるのであれば、まず与党の全参議院議員を辞めさせ、自分たちから「参議院不要論」を実践するべきでしょう。

■ まず参議院の意思を示せ

 また、参議院こそ、直近の民意を反映している府であるということも忘れてはなりません。参議院の議決権の否定は、彼らを選んだ国民の意思が否定されているのと同じです。与党も野党も、党利党略や私利私欲より先に、国民から選ばれた国会議員であるという国民に対する責任を、再認識してもらわなければなりません。
 まず、しっかりと採決を行って参議院の意思を示し、その上で参議院の総意として「直近の民意に裏打ちされた参議院の意思を尊重せよ」と、政府や衆議院に突きつけるべきです。


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