ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第63巻-2デバッグ

2007-04-18 00:48:27 | 第061巻~第065巻

■デバッグ(第218話) 発表1983年12月

評価   ★★★★

依頼人  なし

ターゲット なし

報酬    なし

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 1,304

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   1,377

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数     78

<ストーリー>
コンピューター・マニア「マーク」が不法アクセスしたのはゴルゴのプロフィールだった・・・

<この一言>
科白なし

<解説>
コンピューター・マニアの「マーク」は銀行に不法アクセスを試みる。しかし、繋がったのはARPANET(国防関係情報のネット)で、ゴルゴ情報に関するデータベースであった。CAIが捜査に乗り出しマークを探すが、マークは死体となって発見される。CIAのダグラスがゴルゴを陥れるために、マーク殺害をゴルゴの仕業に見せかけたのだが、ゴルゴがこれを許すはずもなく、ダグラスはゴルゴの銃弾の前に倒れる。

パソコン黎明期に発表された本作、時代背景を考えると非常に面白い。まずは扉にあるパソコンの画だが、これは「アップルII」だろう。8ビットパソコン時代の世界的ベストセラー機。本作中にも出てくるが、当時のパソコンのデータは「カセットテープ」に記録していた。また、マークがアクセスした「ARPANET」は、インターネットの元となった国防省のコンピューター通信網。インターネットという言葉はなく、パソコン通信という言葉を用いていたころが懐かしい。タイトルの「デバッグ」はプログラムを修正することだが、本作では侵入者の排除の意味で用いられている。

本作にゴルゴは一切登場しない。しかし、CIA・国防省保有のゴルゴプロフィールが記されており、ゴルゴの関与した事件が記されているのが興味を引く。
<ゴルゴプロフィール>
・国籍、出身地、姓名不明
・デューク東郷を名乗る
・日本人もしくは日系混血
・年齢不明。推定32~40歳
・身長180cm、体重80kg
・髪=黒、目=黒
・各国語に精通
<過去事件>
「キャサリン・ハーディ事件」・・・ 第34巻-1『殲滅』
「マッジ・ペンローズ事件」・・・43巻-1『ミステリーの女王』

ズキューン

ゴルゴ13 (63) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第63巻-1ロックフォードの野望

2007-04-17 23:55:36 | 第061巻~第065巻

■ロックフォードの野望(第217話) 発表1984年8月

評価   ★★★★

依頼人  ①ローゼン・ザメック②黄疆孫

ターゲット ①ユダヤ人マフィアのボス シャリム・ギデオン②デビッド・ロックフォード

報酬    ①$100,000 ②不明(スーツケース一杯の紙幣)

今回弾丸発射数      2/ 通算弾丸発射数 1,303

今回殺害人数        2/ 通算殺害人数   1,376

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数     78

<ストーリー>
ゴルゴを抱え込もうと企むロックフォード。これを拒むゴルゴ。アメリカ大統領をも巻き込む闘いの決着は・・・

<この一言>
1件の依頼人は、つねに1人と決めている・・・だがその1人だけの依頼に固定しようと・・・考えたことはない・・・

<解説>
ホテルに滞在中のゴルゴを訪ねたミラー。彼は世界最大の財閥ロックフォード一族当主「デビッド・ロックフォード」の秘書である。ミラーはゴルゴにロックフォード一族の専属狙撃手になるように依頼。その報酬は月額$1,000,000(230,000,000円)!自らの命を狙われる前にゴルゴを懐柔しておこうというロックフォードの目論みであったが、ゴルゴはこれを拒否。ちなみにゴルゴの泊まっている部屋番号は「7113」号室である。

ロックフォードの申し出を断ったゴルゴだが、全ての銀行口座を封鎖されてしまう。ロックフォードがその力を誇示するためにゴルゴに圧力をかけてきたのであった。ゴルゴはこれを無視、報酬を現金で受けとるため「ローゼン・ザメック」と落ち合ったゴルゴは、ロックフォードの力が及ばないのは中国だけだと知らされる。ゴルゴは華僑の頂点にいる「黄疆孫」を訪ねると、奇しくも黄から「デビッド・ロックフォード」殺害の依頼を受ける。

独自の情報網で、ゴルゴが自分の命を狙っていることを知ったロックフォードは、アメリカ大統領を動かしゴルゴに殺害中止をするよう進言させる。大統領の電話を一方的に切ったゴルゴは、ロックフォードを仕留める。ロックフォードの死を知らされた大統領は「ロックフォード一族とゴルゴ13・・・この先おもしろいな・・・」とひとりごちる。大統領が示唆したように、本作は第66-3『ロックフォードの野望(謀略の死角)』へと続いていく・・・

本作のロックフォードは「ロックフェラー」を意味する。また、登場する大統領はレーガンだ。ゴルゴシリーズには軍産複合体や巨大財閥がアメリカを実質支配している内容がしばしば登場するが、本作もそのひとつ。

ズキューン

ゴルゴ13 (63) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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ゴルゴ13第62巻-4ヘッドハンター

2007-04-16 00:01:47 | 第061巻~第065巻

■ヘッドハンター(第216話) 発表1983年10月

評価   ★★★

依頼人  ポッター・アンド・ブギャナン社ハロルド・ポッター会長

ターゲット クラントン社社長(ハドソン研究所所長フラッド)

報酬    不明(ポッター会長保有のポッター・アンド・ブギャナン社株式の時価)

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 1,301

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   1,374

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数     78

<ストーリー>
ヘッドハンティング会社の会長「ポッター」が掴んでしまったアメリカの暗部とは・・・?踏み込んではいけない領域に関わってしまったポッターは、最高のスナイパーをヘッドハンティングする・・・

<この一言>
ひとつだけ聞いておきたい・・・正規のコネクトルートを通さず、どうやってこちらの存在を知り、その連絡方法をつきとめたのだ・・・?

<もう一言>
写真の届け先はグランド・セントラル・ステーション、13番ホームにしてもらおう・・・

<解説>
ヘッドハンティング会社「ポッター・アンド・ブギャナン」の副社長は、「SOMY東京本社」から「クラントン社」重役の引き抜きを打診される。クラントン社を調査した探偵が副社長にもたらしたのは、クラントン社は民間企業を装うCIAのような組織であるとの報告だった。探偵と副社長は謎の死を遂げる。孫である副社長を失った「ポッター会長」は、クラントン社に復讐すべくゴルゴに接触、自らクラントン社の社長の正体を突き止めるので、社長を殺害して欲しいと依頼する。依頼を受けるゴルゴの返答がイカしている。
「写真の届け先はグランド・セントラル・ステーション、13番ホームにしてもらおう・・・」

ポッター会長は自らの命を賭してクラントン社の正体を突き止める。クラントン社社長は、ポッター会長のかつての部下で現在はホワイトハウス直轄のハドソン研究所の所長「フラッド」であることが判明。さらにクラントン社は大統領直轄の組織であることが明らかになる。ポッター会長はフラッドの部下に襲われる直前、13番ホームにフラッドの写真を届けるようメイドに伝え、ゴルゴとの約束を果たす。

アメリカの軍産複合体支配を暗示する内容が深く、スパイ小説のようなストーリー展開が絶妙な作品。

ズキューン

ゴルゴ13 (62) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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ゴルゴ13第62巻-3GO遡行UP

2007-04-15 11:37:50 | 第061巻~第065巻

■GO遡行UP(第215話) 発表1983年5月

評価   ★★★

依頼人  モサド諜報員”暗号名ラバン”

ターゲット パレスチナ・テロリスト”ナイフ・マームード”

報酬    不明

今回弾丸発射数      0/ 通算弾丸発射数 1,300

今回殺害人数        0/ 通算殺害人数   1,373

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数     78

<ストーリー>
イスラエル諜報機関モサドからテロリストの狙撃依頼を受けたゴルゴ。しかし、契約は履行されず、モサドはゴルゴに理由を問い質す・・・

<この一言>
テルアビブに伝えてもらおう・・・この仕事は・・・契約を一時、停止する・・・とな!

<解説>
パレスチナ・テロリスト”ナイフ・マームード”はルフトハンザ機ハイジャックやハーグのアメリカ大使館襲撃、ダイヤモンド・ロウ襲撃などを敢行、パレスチナの英雄となり、その後も次々とテロを続けていた。敵対するイスラエルはモサドを通じてゴルゴにマームードの狙撃を依頼する。

ゴルゴはモサドの情報通りマームードを狙撃しようとするが、引き金を引くことはなかった。業を煮やしたモサド諜報員『ラバン』はゴルゴに「いつになればマームード始末できる?」と詰問する。ゴルゴは「テルアビブに伝えてもらおう・・・この仕事は・・・契約を一時、停止する・・・とな!」と返答、マームードの過去を洗い直せと伝える。

モサドはマームードの足取りを遡行する。すると、マームードはダイヤモンド・ロウ襲撃後、死んでいることが判明。ゴルゴはこのことを調査済みであったため、契約を棚上げしていたのだ。モサドがこの事実を知った後、ゴルゴに振り込んだカネが必要経費を差し引かれて返金される。モサドの部長のセリフが象徴的だ。
「契約外のムダな行動はとらないが信用は重んじる!・・・素晴らしいビジネス感覚だよ・・・」
義理堅いゴルゴに感服するが、必要経費はいくらだったのだろう?凡人のビジネスシーンではこの必要経費を巡って不毛な交渉が繰り広げられるのが常である・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (62) 巻掲載
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ゴルゴ13第62巻-2ルーサー・キングの遺産

2007-04-14 20:33:54 | 第061巻~第065巻

■ルーサー・キングの遺産(第214話) 発表1983年7月

評価   ★★

依頼人  シカゴ市長ウィルシャー・ジェームズ

ターゲット 民主党大統領候補レオナード・ゴードン

報酬    不明

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 1,300

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   1,373

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数     78

<ストーリー>
黒人大統領候補レオナード・ゴードンの演説会場。ゴードンが狙われているとの情報が舞い込む・・・

<この一言>
・・・

<解説>
アメリカ大統領選挙の目玉となる民主党大統領候補レオナード・ゴードン。マルチン・ルーサー・キングの意志を継ぐ者として、キングから譲られたノーベル平和賞のミニチュア・メダルを胸に大群衆の前で演説をしていた。
ゴルゴはゴードンと袂を分かった「シカゴ市長ウィルシャー・ジェームズ」から、演説中のゴードンを狙撃するよう依頼を受けていた。ゴードンのメダルの反射光を頼りに狙撃を試みるが、直前に警備担当者にメダルを外されてしまう。テレビ画面でメダルが外されるシーンを見るゴルゴの表情が最低だ。目を見開き、口を大きく開けて驚きを顕わにしている。
ゴルゴは気を取り直し、ゴードンを正面から撮影しているテレビカメラ越しにゴードンを狙撃、徹甲弾がカメラを貫きゴードンの眉間を撃ち抜くのであった。

群衆の間をぬって狙撃線を見つけるゴルゴの機転は素晴らしいが、もの足りなさを感じてしまう小作品。
本作の中で地元警察に「ニュースマーナ警察のA・R・マーウィック刑事部長」から「身長182cm前後、体重80キロ前後の東洋系」のスナイパーの照会がくる。このマーウィック刑事部長は 第61巻-2『7号コテージ事件』 でゴルゴの血液型をつきとめた刑事である。『7号コテージ事件』でマーウィックは刑事を辞めたはずであったが、慰留され刑事を続けているということか・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (62) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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