ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第63巻-4 AZ4 CP72

2007-04-21 14:54:11 | 第061巻~第065巻

■AZ4 CP72(第220話) 発表1984年5月

評価   ★★★

依頼人  イギリス化学戦防衛研究所所長 クリフォード・コベントリー卿

ターゲット オグルビー医師

報酬    不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 1,308

今回殺害人数        8/ 通算殺害人数   1,386

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    79

<ストーリー>
炭疽菌と出血熱を混合した細菌兵器が流出。感染者から依頼を受けたゴルゴにも感染の疑いが・・・

<この一言>
!!

<解説>
カナダを訪問中のイギリス人「オグルビー医師」がホテルで倒れた。症状は出血性熱病。同時に炭疽菌感染者も病院に運び込まれる。カナダ陸軍情報局「バトラー少佐」は細菌学の権威「ギルバート医師」を連れ、ロンドンへ飛ぶ。オグルビー医師はイギリス化学戦防衛研究所所長「クリフォード・コベントリー卿」と接触していたが、コベントリー卿は生物化学兵器の権威であり、コベントリー卿も細菌兵器に感染しているという。バトラー少佐とギルバート医師はコベントリー卿に面会、オグルビーがソ連に細菌兵器を売り渡そうとしていること、コベントリー卿はこれを阻止せんとゴルゴ13に接触、オグルビー殺害を依頼したことを聞きだす。

オグルビーとコベントリーが感染したのはイギリス国防省コード名「AZ4」と「CP72」の混合細菌。AZ4は出血熱を引き起こし、CP72は炭疽病を発症させ、感染者は5日後に死亡するという細菌兵器。カナダ陸軍とCIAは感染の疑いのあるゴルゴを捜索、細菌拡散を防ぐために収容・隔離しようとする。ゴルゴが隔離されるのを拒んだ場合、ゴルゴを焼却処理する腹づもりであった。

ゴルゴとカナダ陸軍のバトルが凄まじい。火炎放射の中を車で突破、地下水道を駆け抜け、アメリカ・カナダの国境まで逃れるゴルゴ。国境線まであと僅かというところで、カナダ陸軍に包囲されるゴルゴのセリフ(?)が「!!」。ゴルゴもここまでかと思った刹那、ギルバート医師が致死時間を過ぎていることに気付き、ゴルゴが感染していないことが判明する。ゴルゴは細菌兵器の権威との面会に備えワクチン・抗生物質を用意していたのだ。ゴルゴの用心深さ、恐るべし・・・。

よく考えてみると、本作のゴルゴは依頼を遂行していない。ターゲットのオグルビー医師を狙撃する前に、オグルビーが感染死している。依頼人であるコベントリー卿が生きていれば報酬を返上するところであるが、コベントリー卿も死亡している。ゴルゴにとっては、くたびれ損のミッションだったに違いない。

ズキューン

ゴルゴ13 (63) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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